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自然栽培と自然農の違い。

私は、「自然栽培×育児」を極めたいのですが、今は自然農の畑によく足を運んで学ばせてもらっています。

と、言われても…自然栽培と自然農って違いは何?て感じですよね(;^ω^)
実は私も最初はよくわかっていませんでした。
無肥料無農薬の栽培方法=自然栽培だと思っていたのですが、実は少し違っていたのです。
無肥料無農薬の栽培方法にはいくつか種類がありました。
今回は、その違いと、そもそも日本ではどのような農法が主流なのかなど、農法についてまとめてみます。

1,様々な農法の種類、2,無肥料無農薬の農法、3,最後に

という流れで進めます。

1,様々な農法の種類

●慣行栽培→農薬も化学肥料も普通に使う。日本の約99%の農家さんがこれ。
●特別栽培→減農薬、減化学肥料。農薬と化学肥料の使用量が、その作物が栽培されている地域の慣行栽培で使われている量の約半分以下であれば、特別栽培と言える。
●無農薬栽培→無農薬不使用。しかし、近隣の畑に散布された農薬がかかっている可能性を排除できないため、作物に「無農薬」と表記することはできない決まりがある。よってこのような作物は「特別栽培農産物」という表記のものに含まれる。(ちょっとややこしい(・・;))
●有機栽培(オーガニック)→無農薬で有機肥料(家畜の糞尿など)を使用。日本の0.2%の農家さんがこれ。
●無肥料無農薬栽培→肥料も農薬も使わない。日本での普及率驚異の0.03%!

2,無肥料無農薬の農法

私は今まで、完全無肥料無農薬の農法を自然栽培と言うのだと思っていました。
しかし、実は無肥料無農薬の栽培方法にも色々種類があって、大きく3つに分けられます。
また、何をもって自然栽培というのかは定義がなく、農家さんによって違うようです。

自然農法⇨福岡正信 無肥料無農薬、耕さない、除草しない
自然農⇨川口由一 無肥料無農薬、耕さない、除草する(草刈り)
自然栽培⇨木村 無肥料無農薬、耕す、除草する(草刈り?抜く?)

つまり、自然栽培と自然農の大きな違いは耕すか耕さないかなのです。

また、無肥料無農薬栽培の仲間には、この他にも炭素循環農法(たんじゅん農)というものもあります。

3,最後に

この記事を読んで、一口に農業と言っても様々な農法があることが伝わったでしょうか。

もしかしたら、私が知らないだけでもっと色んな種類の無肥料無農薬栽培の方法があるのかも知れません…。名前のない農法だってあるかも。
農法とは、農家さんによって様々で、こうじゃなきゃいけないと言うのはないようです。
実際に、たんじゅん農をされている農家さんも「作物はこうやらないと育たないってことはない。自然の摂理に基づいていれば育つものだ。」とのことを仰っていました。

私は、最初に知った無肥料無農薬の栽培方法が自然栽培という名前だったので、「自然栽培を勉強しています。」と言っているますが、農家さんによっては「それじゃ耕すんだね?」と、自然農と自然栽培をはっきり区別している方もいることが、色んな方とお話する中でわかってきました。
なので、「無肥料無農薬栽培」を学びたいと言ったほうが良いのかな?と最近感じています。

また、私が学んでいる講座では、以下の基準で自然栽培と定義しています。
・微生物を活かし、彼らの住みやすい環境を作る
・自家採種の種や、固定種の種で栽培する
・農薬、化学肥料、動物性糞尿不使用、
・遺伝子組み換え作物や農薬穀物を持ち込まない

そう、耕すか耕さないかには言及していないのです。
実際に、講座でお話してくださる農家さんは畑でトラクターなどの機械を使って耕しているようですし、マルチなど人工物も畑で使用しています。
この点から、そのようなことは基本的にしない自然農とは違うなと判断できます。

私は、このような自然栽培の座学を受けていますが、どちらかというと自分がやりたいのは自然農の方かも知れないな、と最近になって気づいてきました。

しかし、今後実際に自分がやっていく上では生産性などもある程度考慮して、ここだけは譲れないポイントを独自に設けたいと思っています。

自然農との出会いがなければ、無肥料無農薬の栽培方法=自然栽培。という所止まりだったかも知れません。しかし、このようにそれぞれの違いを知り、それぞれの農法をされている農家さん達の思いに触れられたことは、非常に貴重な経験になりました。

自分が納得の行く農法、胸を張って大切な人たちに野菜を届けられる農法はどんなものなのか、時間がある今のうちにしっかりと学び考えておきたいです。


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