視覚障害者でも研究がしたい(仮) その1

こんにちは。
突然ですが、今月から「視覚障害者でも研究がしたい(仮)」と題して、毎月記事を出していきたいと思います。
この記事では視覚障害のある博士院生としての私の活動や考えを発信しつつ、視覚障害がある中で研究を続けていくための知見を言語化して蓄積していけたら、と考えています。
視覚障害者には縁のない人にも興味をもっていただけるように書いていきたいと考えていますので、ぜひ多くの人に読んでいただければ嬉しいです。
私が何者なのかは別記事で詳しくまとめる予定なので、そちらもお読みください。

最近の研究活動

最近は、一度リジェクトとなってしまった論文の直しをしつつ、新しく始める研究のための文献調査をやっています。
また、ゴールデンウィーク前後の恒例行事、学振の作成をやっておりました。
学振ってなんぞやという人向けに説明しますと、学振とは「日本学術振興会特別研究員制度」のことです。
特別研究員制度は、我が国の優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図る制度です。
(日本学術振興会ホームページより)

端的に言って仕舞えば、「お金をもらいながら研究ができる制度」ということです。
今年で三度目の申請書作成ですが、毎年違った辛さがあって、今年も結構精神的にやられている期間がありました・・・。
それでもなんとか提出レベルまで書き上げることができたので、やっと色々とやりたいことを進められそうです。

今月のトピック〜今後やりたい活動の話〜

そんなわけで、学振を書きながら図らずも自分が今後どんなことをしたいのかを見つめ直すことができました。
自分のバックグラウンドには、やはり「全盲である」ということがあって、それを研究分野の発展に何かしらの形で活かすことはできないか、と思うようになりました。
そこで、前々から考えていた、「障害のある研究者のコミュニティ作り」という活動に向けて少しずつ動き出すことにしました。

ぴくむんさんとの出会い

たまたま入っていたLINEのオープンチャット「博士課程の人」で、このオープンチャットの発足者でもあるぴくむんさんが「博士過程向けの情報交換サイト」を作ろうとしている、ということを目にしました。
(関係ないですが、全盲でも気にせず「目にした」という表現を使います。)
その活動が気になったので、TwitterのDMで連絡をしたところ、オンラインでお話できることになりました。


ぴくむんさんと話したこと

将来的に「研究に携わる障害者のコミュニティを作りたいと思っている」ことをお話したところ、とりあえずの活動として「自分の研究活動の経験や考えを言語化して蓄積しておくのはどうだろう」、という助言をもらいました。
私は4歳から全盲なので、割と見えないことが当たり前の状態ですが、中途で視覚障害者となる人の方がこの世の中には圧倒的に多いです。
研究者の中にももちろんそのような人は少なからずいて、研究継続に困難を抱える人も出てくるはずです。
そのような人たちが研究を継続する上で少しでも役に立つ情報をこのインターネット上に残しておくことは、今後のために大切なのではないか、という話になりました。
そこで、今月から定期的に、私の経験や、研究をしていく上で視覚障害をどうカバーしているか、といった話をnoteにまとめていくことにしました。
その第1号がこの記事です。

まとめ〜今後の活動〜

というわけで、本記事では「なぜ本記事を書くに至ったか」をまとめてみました。
まだまだ内容が薄いですが、今後は定期的(月一は必ず)で
・最近の活動
・今月のトピック(研究をしていく上での工夫や困りごと、その時私が考えていること)
を投稿していきたいと考えています。
なかなか一人では記事投稿をサボってしまいがちなのですが、今回はぴくむんさんに葉っぱかけをお願いしてあるのできっと大丈夫だと思います(笑)。

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