見出し画像

「いつ書いているんですか」という問いへの答え

朝日新聞出版さんに挨拶に伺った時、
された質問の一つに、

「いつ書いているんですか」
があった。

その時、
初めての出版社で緊張していて、なんと答えたか忘れてしまったんだけど、
そういえばいつ書いてたのかな、
と後になって振り返った。


『クリームイエローの海と春キャベツのある家』を書くまで、私は中編・長編の小説を書いたことはなかった。

これまで書いてきたのは、
エッセイがほとんど。
あとは何かを紹介するレポート。
それらは2000字程度まで。
それから、時々短編小説。

全部、書く先はnote。

だから、実をいうと、
ほとんどは、スマホで書いていた。
家にあるパソコンは、壊れかけで、動きが遅かったせいもある。
(最近買い替えたので、今は順調に執筆できている)

だから、それは、
『クリキャベ』(※)でも変わらず、
はじめ、書き出しはスマホだった。
その後、2万文字くらい一気に書いたときは、
さすがにパソコンだったけれど、
そのあとは、また結構、スマホで書いていた。
  ※最近クリキャベと呼んでいる。
  メールの件名に書く時、
  ファイル保存する時、
  名前が長すぎると、何かと不便なので、
  親しみを込めて。

書く先はワードとかじゃなくて、
noteに直書きである。
noteバグらなくてほんと良かったと思う。


それで、表題の件。

いつ書いていたかと問われれば、
パートがない日の午前中。子どもが帰ってくるまで。
これが、ほとんど。

次に多いのが、
子どもの習い事の待ち時間だった。
週に3時間以上は必ずまとめて発生する。

それから、パートの前後の移動時間

あとは、料理しながら
津麦も言ってるけど、料理中ってわが家は基本的にテレビも消しているので、いろんなことを思いつく。
思いついた情景を、順番とか気にせずに、すぐにスマホに書き留める。

夜は書かなかった。
昔、夜中までパソコンで仕事をして、
自律神経を壊したこともあるし、夜には書かないと決めていた。

もともと、書き始めたころは、
そんなに長くなるなんて思っていなかったので、
いつものスマホスタイルで書き続けた。


推敲は、紙出しして何度かしたし、
スマホの音声で読み上げでも全体的にしたので、
さらっと読むと全体の流れはそんなに変じゃなくなっていたと思うけど、
ところどころ揺れがある。
一貫性ないな、みたいなところがある。

最近パソコンの画面や、
紙に出した原稿を見ていても気づいたし、
担当編集者さんからも言われる。

やっぱり、細切れ時間の中で、
しかもスマホの小さな画面だけみて、
書いていたからなんだろうな。

今その修正に、苦労している。

ただ、何かよく分からない勢いがあるのは、
その時、思いついたアイデアをすぐにスマホで書き留めるようにしていたおかげだと思う。

最近は、
家族に伝えて、時間をもらって、
四六時中書いている。
パソコンを新しくして、
iPad用のキーボードも買って。
朝も晩も書いているし、
家だけじゃなくて、
カフェでも、
ピクニック先でも書いている。
こんなに書いてていいのかな、
と思わないわけではない。でも、書いている。
改稿以降は、スマホで書かなくなった。

でも、新しい物語をまた書き始めるなら、
きっと書き出しは、スマホだろう。
散歩中なのか、習い事待ちなのか、料理中なのかは分からないが。
そこが自分のその時の気持ちの熱さに、
一番近いから。
そんな気がしている。

読んでくださり、ありがとうございます! いただいたサポートは、次の創作のパワーにしたいと思います。