移動図書館って、穴場です
皆さんの街には移動図書館、ありますか?
私の街には、移動図書館があり、
子供が小さな頃は、育休中などに、利用していました。
久しぶりに利用してみて、改めて素敵さを見直しました。
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夏休みのある日。
子供たちの帽子に保冷剤を忍ばせ、手にも持たせて、さらに、カバンの中に保冷剤入りの保冷バックを詰め込んで、少し足をのばした公園に向かいました。
公園に着くと待っていたのは、
両翼を大きく広げて、脇腹にしまってあった本棚を、見せびらかしている大きな車でした。
移動図書館です。
本好きであれば、
青空の元、本をいっぱいに詰め込んだ本棚が移動して自分の街までやってきてくれる、という情景に、心躍らずにはいられません。
積まれた本は約3000冊。
トラックの両脇とお腹の中に、本が積まれています。
トラックのお腹に入って本を選ぶ瞬間は、なんだか子供に戻って、洞窟で宝探しをしている姿を連想するようなワクワク感がありました。
子供が小さい頃は、手がかかり、
絵本コーナーで本を選ぶしか余裕がありませんでした。
今回は、子供たちが大きくなって少し離れても大丈夫になり、自分の本を見て回る余裕、移動図書館自体を楽しむことができました。
移動図書館は、思いのほか、本の種類も豊富です。
赤ちゃん用の絵本から、
小学生用、大人用まで様々な物語、小説、エッセイ。
それから図鑑、趣味の本、医学の本なども。
しかも、移動図書館専用の本もありました。
専用とは、建物の図書館とは共有していない本ということです。本に「移動図書館専用」と印字されていました。
つまり、普通の図書館ではいつも、真っ先に借りられてしまうような人気の本にも、出会うことができます。
移動図書館は、図書館の売れ残りが乗っている、とどこかで思っていましたが、私の思い込みだったようです。
子供たちは、人気の「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の本が真新しい状態で置かれているのを見つけて、二人共、借りていました。
こちらも専用の本でした。
移動図書館の巡回は平日の昼間なので、
長期休みでないと、子供たちが自分で借りに行くことは難しいです。そのため、特に小学生向けの本は、真新しい状態で置かれているのかと思います。
少しもったいない。もっと移動図書館の存在を知る人が増えれば、と思います。
私の街では、移動図書館は2週間に一度、近くの公園に来てくれます。
図書館までは、バスや電車を乗り継いで行かなけならないのですが、この移動図書館を利用すれば15分ほど歩けばいいのです。
本の貸出しや返却が出来ますし、
本は、図書館と同じ冊数を借りられます。
また、その場で図書カード作成も出来るので、初めて利用する方も大丈夫。
青空の下、換気状態よく、本をゆっくり選べる。
なかなか今の時代にも合っています。
これで、本を選ぶ途中で、
ちょっと離れた場所で、移動図書館のフォルムを愛でながら、アイスコーヒーでも飲めたら最高だな、なんて思います。
そんなサービス、いつかできないかな。
皆さんの街にも移動図書館、あるかもしれません。
ぜひ一度、調べてみてください。
暑さ対策をして、
リモートワークや、夏休みの息抜きに、
一度のぞいてみてはいかがでしょうか。