リアル車椅子ユーザーがパラスポーツを描くとこうなる。
こんにちは、亀山真一です。
車椅子テニスを扱ったドラマ脚本『エースは狙わない』を投稿いたしました。note創作大賞の応募作品です。
形式は自由と書いてあったのでシナリオにしました。そういうことじゃないと言われたらどうしようかと思いつつも、この作品は絶対に絵になるなと。
(だから書籍化が叶うなら漫画にしてもらいたいという願望が……はい、失礼しました)
僕は18歳の頃から車椅子ユーザーです。気づけばもう10年近く乗り回しています。
車椅子テニスに関してはちょっと体験したことがあるくらいですが、主人公の中身はほとんど僕そのままです。
もともと本の虫で体育が一番嫌いだったのに、車椅子ユーザーになってから不思議とパラスポーツを始めました。
足が遅いというコンプレックスがなくなったら、自分の運動神経がそこそこいいことに気がつきました。
僕は中途障害者に当たりますが「ある日突然歩けなくなる絶望」は経験しておりません。
代わりに「日に日に増えていく制限」への合理的な解決策として車椅子に乗り込みました。つまり「歩けないから車椅子」ではなく「とりあえず学校に行きたいから車椅子」だったのです。僕にとって車椅子は移動手段の一つでしかありません。
だからパラスポーツを描いても「障害を乗り越える」的なやつは一切ありません。それどころか、差別も逆差別もしれっと忍ばせて知らん顔をしています。
少々不謹慎な部分も僕だから、当事者だから許されると思ってあえて書いています。もし不快になった方がいたならごめんなさい。
でもまあ結局のところ、スポーツなんて物好きの趣味だと根が引きこもりの僕は思うのです。このノリについてこられる方はぜひ、別サイトに載せたパラアーチェリーの話も読んでみてください。
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