見出し画像

そういえば季節がぴったりだった

 こんにちは、亀山真一です。
 青春恋愛ファンタジー『ツイテル僕と兄貴』の連載が終了しました。自分でも何度も読み返してしまう楽しい作品でした。

https://sutekibungei.com/novels/71f72f01-7c3e-4f4b-9243-4d22d76ef752

 たまたまエンジンが掛かって、そのテンションのまま投稿を始めたため初めは気付いておりませんでしたが、本編は高校入試から高校入学までの話になるので2月3月の連載にはぴったりでしたね。僕は花粉症持ちではないため、小児科にかかる建前にして本当にいいものかちょっと分からなかったのですが。
 振り返れば美鶴さんのライトノベルも、配信開始と本編の時期が図らずも毎回噛み合っています。例えば2月に配信された『CEOからプロポーズされた理由が分かりません』ですと、入社したての新人秘書の話です。

 執筆中の裏話は既に結構書いていますが、あとがき的なこと書くならやはり楽しかったです。
 リライトしてもストーリーはそのままだったのに、キャラクターが変わったことで不思議と違う話なりまして……大きかったのは基のキスシーンを「どちらの身体で行うか」でした。遊園地デートの終わりに焦ってキスする形になった10年前と違って、リライトでは既に悟っていた彼の最後の出来心になりました。だって譲がかわいそうだし、霊能力者の亀山さんはなんだかんだ覚悟しているし、作者の亀山がちょっとキスさせてみたくなっちゃったんです。客観的に見たら本当に警察案件でしょうね。

 更にラストは書きたかっただけです。もともとは説明不足を補うために亀山と野々村のシーンを三人称で用意し、全てが見えている霊能力者に基がどうなったのか語らせつつ、咲良の恋路がどうなるのか示唆したんですが……全部一人称に統一しようと譲を呼び出しました。リライトのおかげで基の顛末に関しては片付いていたので譲の霊能力を本題に据え、作者の出来心で亀山×野々村がイチャイチャし始めました。もちろん譲視点だからそう見えるのであって、本人たちは至極真面目に同居に関する攻防をしているんですけどね。あー、楽しかった。

 できることなら『ツイテイナイ透の視点』という番外編を追加したいので、ステキブンゲイにもまだ完結は付けずにおきます。
 しばらくは美鶴さんのライトノベルが優先ですが、真一に振り回せる透の構図は書いていて何より楽しいためきっと時間を見つけては進めていくことでしょう。ただ――。

 透が他人に興味がなさすぎて、真一以外の登場人物が出てこないんですよ。せっかく職場も舞台になるんだから、美形の彼を口説こうとする看護師や生意気な彼をいじる先輩医師が現れてもおかしくないんですが……どうにもスピンオフにちょうどいいドラマが見出だせません。このままでは譲が指摘した本編以上に二人の世界になりそうです。
 別に二人はそういう関係ではありませんが、透は何も分かってないし真一はそうなっても構わないと思っている節があるため実は非常に危険なのです。邪推しているのは譲ではなく作者という……厄介ですね。

 そんなこんなで、おまけを投稿できるとしても結構先になりそうです。


 さて、気付けば公式で連載されている『人生の切り売り』の最新話が投稿されていました。
 よろしければこちらも読んで、買っていただけたらと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?