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【作例(8)】Angenieux 50mm F2.9 Type Z5(Lマウント)

カメラはLeica M9-P。Lマウントレンズなので、Rayqualのアダプターを介して使用しています。
画像は、RAWデータを現像しています。

Angenieux(アンジェニュー)は、フランスでシネレンズを主力に生産していた老舗。
戦後は日本の光学機器メーカーの攻勢に押され、企業としては営業終了を余儀なくされましたが、今もタレスという重工業会社の光学部門として、ブランドは継続しているそうです。
このあたりの詳細は、詳しい方やwebサイトがあると思いますので、当たっていただきたいのですが(^_^;
そんなアンジェニューがスチルカメラ用のレンズも供給していた時期があり、マウント改造を施されたものも含め、ライカ用のレンズも中古市場に流通しています。

私はこのレンズの存在はまったく知らなかったのですが、アンジェニューとしては構成がシンプルな三枚玉(トリプレット)。それゆえ、あまり人気がないようで比較的求めやすいお値段で入手できました。
余談ですが、日本だけなのか分かりませんが、どうも「複雑な構成=名品」とされがちな気がして、個人的には納得がいかないのですが…

閑話休題。
コスパ云々を別にしても、50mmという標準域ど真ん中の単焦点、距離計にも連動、サイズやデザインも可愛いもので、持っていて損はなかろうと判断して購入しました(^^)

ライカの50mmというと、オールドを除けばズミクロンやズミルックスといった明るめのレンズが充実しているせいか、暗くて陰りのある表現に困る場合があって…
そんな要求を満たしてくれるか、入手早々スナップに持ち出しました。

結果は、個人的には大満足でした。
露出オーバー気味でもオールドらしい雰囲気が残ります。f2.9だと明るい日でも開放で使いやすくて、斜めからでも逆光を取り込めば光の輪が容易に浮かび上がります。
しいて難点を挙げるとすれば、絞って使った時の表現がややクセのある濃い色になりがちというか、線が太くなるような気がします。
でも、ライカと同じでは面白くありませんから、それもひとつのキャラクター…場面を選んでいろいろ試してみたくなるレンズです。

ISO設定やシャッタースピードについては、例によって撮影しながらカチャカチャ弄っているので、記載しません(^^;

撮影の巧拙についてはコメントをいただいても如何ともし難いので、その点はご了承ください。


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