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さん、結石したってよ(1)


えっ、出席するっつってたのに⁈


とかなんとか、モノトーンでコーディネートされたそこはかとなくオサレで面白哀しいヘッダー画像とうまいこと言ってる感じで気分を上げようとしているが、結構大変だった。


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今はもう元気になっているのだけれどほんとに大変だったので、逆におふざけ多めなのを許してほしい。


これは一匹の飼い猫とその飼い主、ひと夏の闘いの記録である。

♪ かぜのなかのす~ばるー


思い起こせば昨年冬

我が家の飼い猫《さん》(オス、推定約2歳保護猫去勢済み)がトイレに座っておしっこが出ない感じの日があった。しかしすぐ治ったのでそのままにしてあった。

ここが第一の反省点
もう一匹の猫まる女王がご幼少のみぎり、膀胱炎を患ったのだけれど、それと同じ症状かと思ってしまった。女王はお医者さんの薬とアドバイスされた通りに市販の下部尿路疾患ケアの餌を与えてその後元気なので、さんの餌も変え、症状も出ないしそれでいいと思ってしまった。

素人判断だった。ほんの数時間の症状だったけれど見逃さずにあの時受診していたら軽くて済んだのに・・・と、夏中自分を責めてじたばたした。

♪ かぜのなかのす~ばるー


7月末、同じ症状が発症

様子を見て夕方になっても治らないのでかかりつけのお医者さんに電話をしたら、その日がお休みだった。
明日診てもらうか・・・

第二の反省点
かかりつけでなくて別のお医者さんでもいいのですぐ受診するべきだった。これもまる女王と比べてしまった。うちの女王陛下、丸一日どころか二日ぐらいトイレをしない猫。平気で元気。だからさんもそのぐらい平気かと思ってしまった。《さん》はトイレをよくする猫なのに・・・

一晩様子を見る間にさんは吐いたり、とうとうトイレにうずくまったりしてしまい、本当に辛そうだった。

朝イチでお医者さんに電話を掛けたらその日もお休みとのこと。
ガーーーン!!
昨日電話で確かめればよかった。そしたらその日のうちに別のお医者さんに連れて行ったのに、とわが身の間抜けさを呪う。
だがどうしたセンセー?オリンピック中継でも見てたの??

というイレギュラーな病院の休日に突っこみつつ(いや、ちゃんと信頼できるセンセーですよ)もう焦りに焦ったけれど、実家の猫がかつてお世話になっていた病院に電話をして受け入れてもらえることになった。
(その前に一軒最寄りの獣医さんに電話をしたのだけれど、様子を話したら入院案件で土日が対応できない、しかし一刻を争う、入院できる病院へ急げ!!と言われ、ありがたいやらちょびっとうらめしいやら・・・)


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(あたち関係なくね?)


焦る気持ちを抑え、事故を起こさぬように車を走らせ(と言っても15分ぐらいだけど)病院へ。

麻酔をかけ、カテーテルを入れ、おしっこがぴゅーーっとたくさん出たときは本当に安心した。
そして先生に病名を尋ねたら「結砂」(つまり人間でいう結石)だと。

洗浄してもらったら出るわ出るわ・・・
洗浄液の中に無数の、本当に小さい砂粒がとてもたくさん。

「これが詰まってたんだから辛かっただろうねー」

う・・・・

自責。

♪ ダダンダダン・ダダンダダン・ダンダン かぜのなかのす~ばるー


処置を受け、洗浄の最初はきれいな尿だけが出ていたのだけれど、だんだん血が混ざり始めた。先生はさんの様子からそのことも予想していたようだった。
そして血液検査で腎臓の様子も調べてくれた。

腎臓の数値が正常値を超えるどころか機械を振り切っとる!!
長時間尿が排出できなかった結果カリウムもバランスが崩れていて、それが続くと心臓が止まってしまうと・・・

↓真ん中の枠が正常値。右に寄り切った腎機能の赤い数値を見よ!!下から2番目の赤がカリウムの値。

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さん、本当に悪いことをしてしまった。ごめん、いくら謝っても謝り切れない。自責の念にさいなまれ続けた。
ちゃんとあの時の気持ちを思い出すともう「地上の星」のボケも出ない・・・

しかしきちんと処置をしていただき、石も全部とれたし数日間入院し、その間点滴をして血中のカリウムを正常にしていくことになり、命の別状はなくなった。

良かった。ああー、ホントによかったー。
毎日お見舞いに来るからね、さん。
がんばるんだよー。
センセイ、ありがとう!


しかしそれは、新たな闘いの始まりに過ぎなかった・・・

♪ ダダンダダン・ダダンダダン・ダンダン かぜのなかのす~ばるー



今のさん

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