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MIXびじゅチューン「京都アラウンド1780」を予想する


Eテレの「びじゅチューン!」、新作が毎月作られなくなり、8月頭には今年の新作の放送分3本も終わってしまい、気合が入らないこと甚だしい。

しかし明日、MIXびじゅチューンの新作が久しぶりに放送される!
タイトルは「京都アラウンド1780」

お、ちょっとわくわくしてきた。
そこで明日のラインナップを予想してみることにした。

そもそもMIXびじゅチューンとは何か?

Eテレの5分番組、歌とアニメーションで世界の美術作品を紹介する内容で週1回放送されていた。
現在も放送は続いているが、2014~今年3月まで毎月一回発表されていた新作は、年3回の発表となった。

その代わりと言っては何だが、月一回、一つのテーマに沿って過去の作品から4本を選出し、それをMIXして放送するのがMIXびじゅチューンだ。

7月に新しいMIXが2本放送されたため、8月は再放送のみだった。
それでなんだか、久しぶりなのである。

選ばれる曲は過去の作品だが、テーマに沿ってどんな内容のものが選ばれるのか、どういう視点で切り取るのか、割と意表を突かれて楽しみにしている。

また、МC二人、「びじゅチューン!」の作者井上涼と縄文土器先生ことナイツ土屋の掛け合いと作品の解説がとても良い。

MIXびじゅチューンが何か、おわかりいただけただろうか。

では、今回のテーマ「京都アラウンド1780」である。

いったい「びじゅチューン!」のどんな4曲が選ばれるのであろうか。
テレビのデータの番組表を見てしまうと、うっかり曲名が載っていたりするので、今私はそれを見ないようにしている。
予約確認機能で、明日の木曜日、14:50~15:00に「京都1780」のテーマで放送されるという知識しかない。

今日は敢えて井上さんのTwitterを見るのもやめよう。
あ、今日のレギュラー放送は「私たちは元パルテノン神殿」である。


では、内容予想を始めよう。
1780年…江戸時代、そして京都? 

「京都 1780」 ポチっとな
『都名所図絵』がいずれもヒットする。 

京都の観光ガイドブックのようなものが刊行された年らしい。
元号は安永、9年のことだ。
検索しているうちに、国際日本文化研究センターのデータベースに行き当たった。
「都名所図絵」が、全部画像で見られる。おもしろい!

思ってたよりずっとガイドブックだった!!

寺社が充実しているのはもちろん、風俗や祭り、街中のグルメもあったし風光明媚な場所などもちゃんと載せられていて、まんま「るるぶ」じゃあないか。
これを眺めているだけでも面白い!

そしてそこからパッと思い浮かぶのは「洛中洛外シスターズ」

特に「都名所図絵」の2巻あたりは「洛中洛外図屏風」を彷彿とさせる。

「洛中洛外シスターズ」は間違いなく、多分最初の曲として選ばれているだろう。


・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・


あとなんだろ?
思いつかないわ。

江戸なら、浮世絵の作品が思い浮かぶ。
しかし「京都」である。
「アラウンド」に注目してみよう。
around … 周辺・周囲。アラサー・アラフォーetc.

1700~1800年代に絞ってみよう。

京都の歴史年表 文化の流れ というサイトによると
1716年に尾形光琳が没している。

光琳・・・「びじゅチューン!」界の重鎮ではないか。
「風神雷神図屏風」関係以外にも、「紅白梅図屏風」「八橋蒔絵硯箱」が取り上げられている。
「紅白梅図屏風グラフ」か、「住んでます、八橋蒔絵硯箱」か。


いや待て1761年に酒井抱一が生まれている。
今までの中で1780年に最も近い年だ。
江戸の生まれだが、抱一はやがて、光琳の描いた「風神雷神図屏風」の裏に「夏秋草図」を描く。
「夏秋草図屏風デート」だろうか?


こうなったら江戸、いや世界にまで目を向けるべきだろうか。

18世紀半ば、大野庸久が面打ちとして大野出目家の家督を継いでいる。
「小面の休日」…入るかな?少々弱いか…


他に「びじゅチューン!」界だと、曾我蕭白や円山応挙が、1730年前後に生まれている。

お、蕭白は丹波国、京都生まれだ。
応挙も丹波国生まれ。
丹波国、素晴らしい。

何といっても「アラウンド」なのは「1780」であって、「京都」は揺るがない。京都関係者は強い。
ということで、
「犬派はモノクロ猫派はカラー」
「平熱でうらめしや」

この2曲は来るのではないだろうか。

年代に注目すると、写楽も1790年代に活躍している。
しかし生まれも何も、謎だらけ。
「京都アラウンド1780」という限定的なお題に当てはまるかというと、残念ながらそうでもないだろう。

しかし地域を考えた時に、本当に京都だけ、日本だけでいいのだろうか。
今までのMIXびじゅチューンでは国内外の作品が両方ともバランスよく入っていたけれど・・・

だが「京都」
ここは「京都」
そこを揺るがして何とする。そうだ、今回は京都で行こう!
(JRの、あの曲を脳内に流してくれても構いません)

ということで

私の予想するMIXびじゅチューン「京都アラウンド1780」の4曲

「洛中洛外シスターズ」
「夏秋草図屏風デート」
「犬派はモノクロ猫派はカラー」
「平熱でうらめしや」

尾形光琳の作品については、京都生まれだが生・没年が1780から少し遠い。だから光琳だけでなく、1780年あたりに生まれた酒井抱一も参加する「夏秋草図屏風デート」にしてみた。

あと、もしかすると・・・と気になっているのが「噴火」だ。
1707年 富士山 宝永大噴火
1783年 浅間山    天明大噴火

山はどちらも東国のものだが、西の超ビッグネームお殿様、ヒデヨシ・トヨトミの名品と、それにまつわる曲を思い浮かべずにはいられない。

「噴火する背中」

秀吉は時代も早すぎるし、やはりちょっとこじつけが過ぎるだろうか・・・

公式サイトにはすでに番組の予告で正解が載っているかもしれないが、私は明日、ちゃんと電波に乗った放送を(出かけるので録画で)見て答え合わせをしたいと思う(もちろん記事にする)。

その他雑感
・「都」が、当然のように「京都」を表すところが、やはりというかさすがというか。「都名所図絵」のタイトルについてです。
これはきっと「と」ではなく「みやこ」と読むのでしょうねw
・寛政1年(1789)の頃には、すでに金閣寺が拝観料を徴収していたのだそうですよ。「有名寺院の一般拝観のシステムが作られていた」と、京都の歴史年表に書かれていました。なんだかニヤッとしてしまいます。

「びじゅチューン!」養分が足りていない読む猫の、ほぼ妄想記事でした。


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