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びじゅチューン! 私的極小ネタ図鑑 #18

2020年10月新作「竜田川にフタをする

歌詞係は尾形乾山、そして彼が手に持つカードは・・・?

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一時停止を繰り返しながら見てみると、粘土の塊だ。
もちろん焼き物に使う粘土だ。
それをスライスして板にし、歌詞カードに使っているのだ。

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大きくて重そうですね、乾山先生。

元となった作品「色絵竜田川文透彫反鉢(いろえたつたがわもんすかしそりばち)」も、こういうスライスした粘土の板で作ったのかな、と思って調べてみたら、鉢は轆轤水挽成形(ろくろみずひきせいけい)という技法、つまり普通陶芸と言ったらイメージする、ろくろを回して、その上の粘土を水をつけた手でうにゅにゅにゅーと形にしていく、あのやり方で作られたものだそう。
スライスした(もしくはお菓子の生地のようにめん棒で延ばした)粘土の板を使うのは、タタラ作りというそうだ。大きな、板のようなお皿などを作る時のやり方だとか。(豪華お作り5人前!が、どーん!と載っていそうなイメージ。または焼き魚のお皿とか和食のコースで先付が何品か彩りよく載ったお皿のイメージ。)

つまり歌詞係の乾山先生がやっていることは、作品の鉢を作る時の動作ではなく、ちゃんと歌詞カードのための板を作るのに適した技法だったのだ。井上さん、細やか。
もう一度言うが、乾山先生、重くて大変そうですね。

こんな知識、普通にこのコーナーに載せていいのだろうか。しょうもないみみっちいことを集める図鑑なのに。

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さらに歌詞係尾形乾山は、「顔が名前の文字」のパターン。Wikipedia先生に聞いたが、やはり肖像画はなかった。
そして間奏で、お兄ちゃんの尾形光琳も顔を出す。実の兄だそうだ。

この光琳兄ちゃん、以前歌詞係大調査をした時に、「びじゅチューン!」全作品(当時88曲)に誰が一番多く登場するかで断トツの最多登場回数(4回)を数え、堂々1位だったのだが、ここでまた5回目の登場を果たし、2位以下を大きく引き離した。
さすが琳派宗家(私が勝手にそう呼んでいる)、コーリン大先生。

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ドジョウ君、イメージの中で美しい紅葉の浮いた竜田川を一人で泳ぎ、堂々の主役だけれど、いつかオフィーリアも来日して一緒に川の中からリアルの紅葉狩りを楽しめるといい。

そして番組でいうと、半年ぶりに新作にコーラスが付いた。嬉しい!!
これから、コロナ禍でコーラスが付かなかった4月以降の新作にもコーラスが付いて再放送されることを強く願っている!!
オフィーリアも早く来られますように。


私的極小ネタ図鑑のマイルール
・DVDBOOKの中で井上さんが触れられていることは取り上げない。解説はDVDBOOKも参考にする。
・登場人物は他の作品にも様々出るので、基本的には取り上げない。本当に一瞬のチラリ登場は、うれしすぎて取り上げるかもしれない。
・すんごくみみっちいどうでもいいことを中心に取り上げる。

びじゅチューン! 全作品はこちら↓


この記事は、以下の自由研究の続きです。




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