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「~っぽさ」のエッセンスの抽出。精度がすごいの「びじゅチューン!」

「びじゅチューン!」。見た途端、指をさしハラを抱えて笑う作品に時々出会います。私の場合、大抵登場人物です。
いかにもこんな人いるいる、という私のイメージに「ドンピシャな人」が突然現れ、ズキューン💛と、私を撃ち抜きます!!

まずはビジュアル面

例えばこの人。

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別の記事でも筆頭にあげましたが、「アルルの訳あり物件」を取り扱う不動屋さんのお兄ちゃんです。(お兄さんとは、言いづらいキャラです。)
髪型、服装、立ち居振る舞い、全てにおいて「~っぽさ」が完璧です!
営業関係、ちょっとお調子者でしょう。チャラさ満開です。
そのビジュアルに加えて、曲の中で彼のせりふ「お客さ~ん ここ気に入った感じですか?あ、ほんと~」が来た時、大爆笑しました。

もう少しこの人について妄想を膨らませてみましょう(^_^;)
少々経験と実績を積み、自信あり。これ見よがしにタブレットなどを操り、いろいろな提案や裏技をご披露してくれそうです笑。シャツなども今風にピシッとしていますが、襟などに多少汚れが残り苦労がしのばれます。小ずるいこともしそうですが、悪い子ではない。契約成立の時の、少年のような嬉しそうな顔(写真下左)を見てやってくださいw

同じ系統のこの方。

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電気さえあれば」の電気服を着たうさぎちゃん。そのうさぎがコンセントがなくて町をトボトボ歩いていると、道端で声をかけてクラブにご招待する「業界人」です。
この人も、サイドをそり上げたロン毛・色といい、パーカーの感じといいパーフェクト!(私「業界人」知りませんがドンピシャな人でした(^_^;)又吉直樹先生はギョーカイジンではない!)

動画には入っていませんが、番組のコーラスバージョンではこの業界人のお兄さん、名刺を渡すシーンで「かーのじょー、???のクラブにご招待しちゃうよォ」というセリフ入り。(???は聞き取れず(-_-))
最終的に連れて行ったクラブで電気服をピカピカさせるウサギに、困惑顔のお兄さんなのでした。

ついでに写真の電気服のプラグ。これは「~っぽさ」の抽出というより、作品のプラグがこうだったので、作者の井上涼さんがその通りに描いたのだと思いますが、それにしても「古い家電」っぽさがビシビシ伝わってきます。こういうポイントを逃さない井上さんの観察力と再現力、すごいです!私的には、このプラグも作品の見どころです。

曲や、うさぎちゃんの内面表現であろうスケートシーンや、すごくかわいい作品です。元ネタの電気服についてはこちら

次はこの方々。

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夕暮れ、浄土堂ショー」の阿弥陀三尊像。
多くは語りますまい。いるよね?好きなのです。大好きなわけ♡「星屑スキャット」のお姉さま方をちょっとイメージしてしまいます。多少の場末感が漂っているのもいい感じです。
ついでに、西日で阿弥陀様が神々しく輝くように御堂を演出した「プロデューサー重源さん」も「~っぽい」というか、そのものです。(仏像を彫ったのは快慶)

もう一つ紹介します。
竜虎の旅館」の元となった「虎図・龍図」の作者、長沢芦雪。

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作者として歌詞係を務めていますが、旅館の設定だからでしょう、板長さんになっています。あまりに板長が板についてw、見るたび大喜び、ドンピシャです。板長っぽすぎ!もう「今日の料理」に出てほしい。井上さんすごい!

楽曲にもある!「~っぽさ」がすごい曲

もちろんヘレゲエ調ありハードロック調ありと、どの曲も工夫がいっぱいなのですが、この曲「松林ズ」を聴いてみてください。

松の木5本組ユニットw 何系のアーティストなのでしょう、と思っていたら、歌の最初の方の「(慌てふためくスタッフの声yeah yeah)」の
「year year」のところ。
ここを聞いた時、「ふおっ」と、軽く産毛がさわっとしたのです。あまりにジャニーズっぽくて。

そう、松林ズは、男性アイドルユニットなのです。
もちろん歌全体がそれっぽく作られているのですが、1秒にも満たないフレーズ「year year」」で、こんなに「~っぽさ」が伝わるなんて、井上涼「天才かよ」なのです。

ちょい役はどストレートに表現

ちょい役にも手を抜きません。けれども一瞬しか映らない人たちは「~っぽく」していては伝わりません。そこでこのストレートな表現具合、たまりません。

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まずは写真上。「電気服」でうさぎが業界人に連れていかれたクラブのスタッフ。STAFFですw そして「テュルプ博士の参観日」の主人公(写真下右・カワイイ)のクラスメイト(下左)、その名も「クラスメイ子(歌詞カードに注目)。DVDBOOKによると井上さんもお気に入りのネーミングだそう。これは役名ではなく、本名でしょう!たぶんクラス・メイ子w。お嬢様ですね。良い名前です。後からじわっときます。

「びじゅチューン!」
特にここ2年ほどの作品は、「~っぽさ」が神がかっている感じです。今後もますます目が離せません。

井上さんによると、4月の新作は出来上がっているのだそうですが、スタジオ収録ができないためでしょうか、4月は新作放映なしだそうです。悲しい。コロナが憎い!!!!

私もできることを心がけ、コロナ禍が早く収まるよう、そして「びじゅチューン!」の新作が見られる日が一日も早く来るよう祈ります!

今回も細かすぎて伝わりづらい「びじゅチューン!」の見どころを書いてきました。最後までお読みいただきありがとうございます。

おまけで、単独では触れる機会がなさそうな、私の超お気に入りキャラを載せておきます。

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武蔵の遅刻理由」の歌詞係。国芳の猫。
作品の元となった浮世絵「宮本武蔵の鯨退治」の作者、歌川国芳。国芳と言えば猫。超かわいい💛💛
この猫を描く国芳も、歌詞係としてこんなにかわいく再現する井上さんも、すごいのです!

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