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Twitterの川 noteの海   #わたしの読むスタンス

人は選択肢が多過ぎると、逆に選べなくなるのだそうだ。
欲しい物を見ていても、そうらしい。

ましてやそれほど目的のものがないのに、たくさんの「どうぞ」が並べられると、それだけでお腹いっぱい。
私は目が虚ろになって、結局どの品も目に入らなくなってしまう。

タイムラインもそうだ。

特にツイッター、あまり使わないので見る頻度も低い。
その間に膨大なツイートが流れ去っていく。

水量のある流れの速い川にいろんなものが運ばれてきて、手を伸ばしても、もうみんな流れていってしまった。そんな感じで、追うのをあきらめる。

たくさんのツイートはスマホの画面の下の方にどんどん流れ去る。

残念・・・というよりもったいない、と思ってしまう。

せっかくのツイートが、ではなく単に流れて行ってしまうことが。
私が見なくても他の誰かが見るのだろうけれど。

なんだかあれも食べたいこれも食べたいとたくさん食糧を買い込んで、結局食べきれずに駄目にして捨ててしまうような感覚だ。
自分でフォローしておいて。

もちろんタイムラインから興味のある出来事に跳ぶこともあるし、特定の誰かのツイートだけを追いに行くこともある。

きっとそれが本来の使い方、タイムラインはその助けぐらいでいいのだろう。

でも、なんだか流れて行ってしまうことがもったいない。捨ててる・・・


そんな感覚がずっとあったので、noteを始める時、決めたことがある。

タイムラインに流れてくる記事をできるだけ少なくしよう、ということだ。

現在フォローしているのは、note公式だけ。

その代わり、自分から興味を持った記事にどんどん行く。
スキしてくださった方の記事、おすすめ記事もちょっと引っかかったらすぐ読みに行く。時間がないときは自分だけの保留マガジンに放り込んでおいて後で読む。

それと、気になったらその記事が入っているマガジンはフォローする。もちろんマガジン以外のその方の記事も、マガジンをたどってしばしば読みに行く。マガジンがなくても、過去にスキした記事をたどって何かの機会に別の記事を読みに行ったりする。

そんな風にしてみた。

気に入っている。

すっきりしている。タイムラインにこだわらず色々な方の、色々なジャンルの記事を読める。(気になるものが多すぎて読む時間が足りない)

フォローするマガジンも増えてきた。
タイムラインは少し賑やか。

でもたくさん流れすぎてつかめなかった記事を無駄にしている、という気持ちは持たずに済んでいる。
逆に、もっと面白い記事がないだろうかとたどりにたどり、深く潜り込むことが増えてきて、ちょっと危険。

noteはたとえ私の前を流れて行ってしまった記事も、大きな海に流れ着いて、そこで消えることなく待っていてくれる。
アーカイブ、月別検索機能もある。
そこがツイッターと違う。

実はこの記事を書くにあたって、ツイッターの過去のつぶやきってどうなっているのだろう、と興味を持った。
私は2010年12月にツイッターを始めた。ほとんど投稿しないので最初のツイートまで戻って表示された。けれど例えば2009年に利用開始したあるユーザーの方は結構頻繁につぶやき、2019年までしかたどれない。それ以上画面に読み込めないのだ。同じ2009年開始の別の方は2014年までたどれる。
スマホでもPCでも同じツイートで止まってしまうので、多分一定数の呟きまでしかたどれないのだ。

それ以前のつぶやきって消えてしまうのだ。つぶやきだからそれでいいのだけれど。(もったいない・・・・かな?)

わたしはnoteは大きな図書館だという感覚がある。
でも、流れるタイムラインのイメージと合わせると、たくさんの記事が緩やかに漂う、広くて深い海のイメージもある。

図書館のように書架の決まった位置に固定されるのでなく、いろんなジャンルをまたいで、時にはどんなジャンルにも収まらずゆらゆら漂う記事たち。誰にも発見されずに深く沈んでいる記事もあるだろう、ある時突然noteおすすめにサルベージされ、急に表面に浮上することもあるかもしれない。

日付の古い記事は、岸から遠い記事だろうか。でも今でもたくさん読まれていて、浅瀬でちょっと足を濡らしただけで手にできるものもある。

ある日私はnoteの海でこんな記事に出会った。

ギ―さん、突然のリンクすみません。

ある方の記事をたどった結果だ。
ある世界の出来事を多面的に紡ぎだす長編ファンタジー。
物語ごと、章ごとにマガジンになっていて夢中で追っている。
もう完結している物語、まだまだ書き続けられるお話。たくさんある。
一つの章をフォローし、読み終わるとそれをリムーブして次の章を・・・・

まさに巨大な図書館から本を借り、返す行為だ。またそれは大きな海を遠く深くまで潜ってサルベージした宝物のようだ。

マガジンとしてはリムーブするけれど、非公開のお気に入り記事にはもちろん入れる。

こんな風にいい記事が見つかると、とてもうれしい。

TwitterにはTwitterの良さがある。けれども私はnoteの海、noteの図書館が気に入っている。

また深く、遠くまで潜りに行く。

宝物をサルベージできるように。


– – –

追記  2020.7.13

この企画を見つけたので、参加します。


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