(株)ジョコンダ社員名鑑 in「びじゅチューン!」 №5「ムンクの叫びラーメン」のOLさん
№5 「ムンクの叫びラーメン」のOLさん
この人は、普段の会社風景には登場しない。
したがって本当に(株)ジョコンダ の社員かどうか確信がない。
だから本来は巻末に、ナンバリングでなく注釈のように載せるのがいいのかもしれないが、着ているユニフォームがジョコンダのものだし、番組最初期から登場しているし、他の(株)ジョコンダのメンバーが通うお店にも出没している。
で、栄えある一桁台のナンバリングでの登録となった。
冒頭にも書いたように、社内の様子は不明なので、プライベートだけ。
歌詞に「平日 夜 トホホ~には このお店」とあるように、割と遅くまで仕事でトホホな思いをしているようである。
が、そこは働く大人、昼のストレスを解消するすべもある。
それがムンクの叫びラーメン屋さんだ。
当然注文は、名物店長の作るあのラーメン。
顔つきはほんわかとたおやかな感じだが、心には熱い何かを秘めていそうである。
そしてやはり、外見を裏切らない面も見せる。
・・・「叫び」を受け入れている。
え、怖い
と思うのは凡人の証、ではなかろうか。
彼女は(ラーメン屋さんも)実にナチュラルに、叫びを受け入れている。
穏やかで他者を差別しない、何ならシンパシーも感じている。来るものを拒まない懐の深さ、間口の広さを感じ、それが髪型や顔、特に目の表情と相まって、彼女の魅力となっている。
さて、この「ムンクの叫びラーメン」屋さんには、同僚と考えられるモナ・リザさんやその部下も顔を出している。
それは、彼女がやはり(株)ジョコンダの社員であり、お店は会社近くなのだろうという推測の根拠となっているのだが、作品内で彼女は、モナ・リザさん達とは関わらない。同じ会社の同僚でありながらメインストリームの人々と一線を画し、辛いラーメンに刺激を求め、なおかつほんわかした懐の深さで、何だかわからない「叫び」と心を通わせる。
独特の立ち位置の人である。
モナ・リザさんは、「お局」と呼ばれてちょっと煙たがられながらも部下たちから頼られ、また「心配な子たち」をよく面倒見ているのだが、
この「ムンクの叫びラーメン」のOLさんにはノータッチ。
それはつまり、この人は「心配ない子」なのではないか。
たおやかで一見頼りなさげに見えるけれど、ちゃんと一人で立っている。
一人の独立した働く大人として、モナ・リザさんからも認められているが故の絡みなし、と私は見る。
ラーメンを食べ終えた後、叫びと二人で店を出る後ろ姿には「大丈夫♪」という大人の余裕と頼もしさを感じる。
もしかしたら「叫び」は、彼女の分身なのかもしれないが、その叫びともどもご機嫌鼻歌状態にできるしなやかさと強さ。
さらに彼女は「窯変天目ディスコ」にも出没し、フライデーナイトををフィーバーwしている。
このディスコもまたモナ・リザさん御用達、ダンスフロアで顔は合わせることもあるだろう。
そんなところにも、働く自立した大人の女性同士の、なれ合わないけれど互いを認め合う連帯感などを私は勝手に感じている。
ちなみに「窯変天目ディスコ」の主人公の女性も(株)ジョコンダの社員である。
次回は彼女について取り上げたい。
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