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猫と本

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ウチの猫と十二国記以外の読書についての記事です。
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#読書感想文

謎の装置 「ノルウェイの森」という小説

#読書の秋2020 のための改稿 一度だけ読んだ。登場人物に全く感情移入できないままラストに…

読む猫
3年前
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「イエローメッセンジャー」 #真夜中インター 感想

7月7日発行の、noteから生まれた同人誌。 3か月以上かかって読み終わった。遅い。 けれど…

読む猫
1年前
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数学 このでっかくて美しくて理解不能なもの  サイモン・シン著「フェルマーの最終…

数学がとても苦手なくせに、数学にまつわる物語に心が惹かれる。 NHKスペシャルで時々、そうい…

読む猫
1年前
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「鎌倉殿」へ導いてくれたファンタジー連作を語る2 ~少年頼朝は生きる~

1で取り上げた「風神秘抄」のネタバレを含む、その続編「あまねく竜神住まう国」について書い…

読む猫
2年前
9

「鎌倉殿」へ導いてくれたファンタジー連作を語る 1

「鎌倉殿の13人」にからめて荻原規子の長編ファンタジー「風神秘抄」と「あまねく神竜住まう…

読む猫
2年前
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「十二国記」王様妄想、反省の書

先日私は、「十二国記」の予告されている短編集が待ち遠しすぎて布団の中で妄想フェーズに入り…

読む猫
2年前
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「十二国記」妄想、再び発症 王座に登ってみた

「十二国記」の成分が足りないのです。 ちょうど2年前、2019年秋に出た最新刊の興奮もろもろを黙っておけずにnoteを始め、10を超える記事を書いたところで一応気が済んでいたのですが、そろそろもう我慢ができません。 もう「十二国記シリーズ」が出版されないと引導が渡されているならともかく、短編集が出ると予告されてそろそろ3年・・・前回18年待ったことを思えばまだまだですが、それでも待ち遠しさが募ってきました。 19年の最新刊購入時のプレゼントである短編1篇を先行で読めるサイト

当たり前のことをようく考えてみるということ

自然科学系の本や番組が好きだ。 宇宙の成り立ち、化石、恐竜、動物、人類の進化、地質・・・…

読む猫
2年前
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3月のライオン 16巻 堪能の余韻

15巻発売からなんと1年9か月。 待ちに待った新刊が今日発売され、すでに2回読み終わって…

読む猫
2年前
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コレクション本の愉しみ

先日本当に久しぶりに、何も条件なしで心が羽ばたいたというか、浮き立ったというか、ときめい…

読む猫
3年前
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「神去なあなあ日常」は2時間の映画じゃ表現しきれない だって「日常」だから

だから映画は「WOOD JOB!」というタイトルで、林業のリアルと主人公平野勇気君の恋と…

読む猫
3年前
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海辺でMelville underwater cameraを拾ったら

海辺で、もしあなたや一緒にいる誰かが 「メルヴィル・アンダーウォーター・カメラ」を拾った…

読む猫
3年前
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一生一度の読書体験とジレンマとネタばらし

自分の周りの景色がぐわんと回って真っ白になり、頭の中がしびれるような読書体験をしたことが…

読む猫
3年前
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大人がじっくり読める「字のない」絵本 ~何時間でも何度でも~

#読書の秋2020 のための改稿 文字が一言も入っていない、絵だけで構成された絵本、けれども大人がたっぷり「読書」できる。そんな絵本がある。 「アライバル」 ショーン・タン (著) 川出書房新社 2006年に出版されたオーストラリアの作家の絵本だ。 大きくて(32cm×24cm)、厚くて(約1.5cm、内容も)、ついでに重い(ほぼ1kg!そして部分的に内容も)。 絵本、だけれど「本当に絵本だろうか」と思うくらい内容が濃い。文どころか文字一つない、絵だけの本なのに。 「