詩　No.037　ただ歩く

ただ歩く
スッと伸びた背
大地を踏みしめる足
目には光
ただ歩く

空は青
優しくおおう
それは光

たちのぼる熱は私の命

．．．．．．

ただ歩く
ガクンと曲がった背
大地に喰われる脚
目には傷
ただ歩く

空は蒼
無情に突き刺す
それは光

たちのぼる熱は私の命

．．．．．．

体は黒く焦げ
脚はひび割れ
目は乾く

力なく開いた口
ダラリと垂れた舌からは
涎の一滴もない

あとは風になるのみ

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トップ画像はフリー素材ぱくたそ（www.pakutaso.com）さんからお借りしました。