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詩 No.015 そしてみんなチキンになった

から揚げを前にしてフと思う
食べられるためにうまれたの?

親がコロンと卵を産む
ピキピキと卵がわれる
ヨチヨチ歩くひよこ
ハラハラと大事に育てられ......

そして、食べられる
そのために
うまれたの?
いきたの?

怖くなって、ハタとやめる
考えると食べられない

ぼくもチキンだ

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 こんにちは、菫色(すみれいろ)です。今日の詩はもう詩か小説かわかりませんね。私自身でさえそう思うのですから、読んでいる皆さんもどっちつかずな感じを味わうのではないでしょうか?から揚げだけに。

 詩の定義を調べてみると、韻やリズムが必要だと書いてあったりします。確かに、和歌などは57577のリズムがあります。昔の作品はリズムが重要視されていたのがよくわかります。

 現代詩では韻やリズムはあまり考えられず、言葉の美しさや想起されるイメージといったものに重きを置いているように思われます。言葉としての美しさに寄るのはよいでしょう。しかし、音の美しさから離れたことにより詩が近寄りがたいものという印象があるのもまた事実です。

 やはり、リズムがあると意味が分からなくとも身に染み込ませることができます。J-Popなどでも歌詞の意味が分からずとも歌うことができますからね。詩がマイナーなものとなった今、親しみやすさを持つためにも再び音に寄るのも良いのかもしれません。

 今回は、ここまで...

トップ画像はフリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)さんからお借りしました。

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