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詩 No.086 美しき日曜日

朝起きて、8時57分。一気に目を覚ましてテレビをつける。
ちょっと寒くなってきたと、くしゃみをしながら布団で包む。
ヒーローの一挙手一投足に声を上げ、ゆっくりと一日が始まる。

これでいいのだ

落ちているごみが気になって、前に掃除した日を思い返す。
日に照らされた埃が綺麗だなと思っても、
問答無用で吸い取る。掃除は楽しい。

これでいいのだ

積読がいっぱいあったなと思い立ち、本棚から2,3冊取り出す。
前に読書したのはいつだろうか?
ぽかぽかと暖かい、日が文字を消すのは困るけど。

これでいいのだ

肌寒くなって目を覚ます。暖かくて眠っていたようだ。
外は黄金色に輝いて、今日が終わりに近づく。
そういえば、夜ご飯がない...

これでいいのだ

暖かいお風呂に入って、今日一日を洗濯する。
出る頃になって、浴室の汚れが目に入る。ガマンできずにスポンジを掴む。
くしゃみが終了の合図だ。

これでいいのだ

始まったときは何でもできると思うけど、できることはずっと少ない。
でも、何もしないならとても長い。
私がしたのは本を読んだだけ。だけど、それでいい。

これでいいのだ
これがいいのだ

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