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「ハイウェイ・ホーク」終了のご挨拶

「ハイウェイ・ホーク」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。

ハイウェイ・ホーク。
彼らは高速道路の上を鷹のように飛び回っていました。
アスファルトの表面スレスレを這うようにして。

その飛行能力は、一般車とは比べ物になりません。
まるで宇宙空間で飛び交う小隕石をスイスイとかわすように、一般車両の隙間をかい潜っていきます。

そこは特別な空間。
その特別な空間の支配者が、ハイウェイ・ホークです。

支配者だなんて言い過ぎでしょうか?
死と隣り合わせながら戦ってきた兵士が、一般市民と戦闘すれば勝負になりませんね。
たとえ相手が警察だったとしても・・・。

その鷹たちが爪を立てて襲い掛かれば、誰も抵抗なんてできません。

しかし鷹たちは高速道路の支配者であり、高速道路を降りてしまえば、ただの人間でした。

彼らはそんなこともわかっていなかったのでしょうか。
いや、わかっていたはずです。
傷つけられたプライドと復讐の念がその感覚を狂わせてしまいました。

安井が捕まったのは、くしくも高速道路の真下でした。
彼が高速道路の上にいたのなら、逃げ仰せていたのでしょうか。
それは誰にもわかりません。

一つ言えることは、命を預け合った仲間の絆は、何があっても解けることはありませんでした。

私たちの知らないだれも手出しできない空間。
世の中にはそんな空間がまだまだあるのでしょうね。


【創作大賞2024ミステリー小説部門】「ハイウェイ・ホーク」
マガジンに1話からまとめています。
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