見出し画像

【ありふれた日常から】人生は古びたTシャツのように

もう30年くらい着続けているTシャツがある。
別に気に入っているわけではない。

濃い茶色で地味な柄だ。
襟元は伸びて、外にはそれを着て出ていけない。

Tシャツはそれこそ何十枚と買ってはすぐに傷んで捨ててきた。
なぜかそのTシャツだけが生き残ってきた。
この機会に理由を考えてみた。

・柄が地味なので、色褪せしていないように見える。
・散々選択してきたのに、よれよれに伸びてない。
・伸びの程度が、着られないほどではない。
・だから部屋着として重宝してきた。
・気がつかないうちに愛着を持っていた。
上記のことから、捨てる理由がなかった。

地味だけど、丈夫で、長持ちだから、使い続けてきた。
人間も社会の中でこう言うタイプの人が、長く生き残るのだろう。

「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。