【ショートショート】「2Pカラーの僕」(4,172字)
ある日、朝起きると2Pカラーの僕がいた。
2Pカラーというのは、二人以上でゲームをプレイするときに、同じキャラクターを操作してもどちらがどちらのキャラクターを操作しているか分かるよう、二人目以降のプレイヤーが同じキャラクターの色違いなどを操作できるというものである。
多いのは肌の色や服の色が違うパターンだ。帽子の色が違うなんていうこともある。初期のアクションゲームや格闘ゲームなんかで2Pカラーはよくみられた。
そしてその“2Pカラーの僕”としか思えない少年が、枕元に