大人こそ「できるようになったこと」を書いてみよう
「できるようになったこと」
これは、私が教えている算数の教科書にある、まとめ問題のタイトルです。
各単元で現れるので何度も見ており、ここに差しかかると、「あー、もうテストか」と安堵するとともに、子どもたちの出来に「やべー」と不安になったりします。
この「できるようになったこと」
大人の皆さん忘れていませんか?
大人にこそ、必要じゃないかって思うんです。
大人になると褒められなくなる
子どもの頃は先生や親から「すごいねー」「よくできたねー」と褒められることで、自分の存在価値が作られていきます。
なので、褒められるってとっても大事。
褒めてもらって、
よし!次もがんばろう!やってやろう!
そんな気持ちになるものです。
でも・・
大人になるにつれて、だんだん褒められなくなりますね。
やれ成績が悪いと「何よこの点数は!!」と怒られ、
仕事とかになると、できるのが当たり前になってくるので、まず褒められることは皆無。
家事をしていても、洗濯物を干したり、子育てをしたり、お風呂掃除をしても、「ありがとう」の一言もない。
みんな、当たり前過ぎて、褒められなくなるのすら普通になってしまう日々・・
だから!
子どもの頃に沢山褒められていないと、「どうせ自分なんて・・」と自分を卑下する大人になってしまうように感じます。
自己肯定感が低いと、色々大人になってから人との付き合いやらでつまづきも多くなりますし、
「生きづらい・・」と悲観する毎日にもなりがちです。
出来たこと、褒められたことを書き留める
そこで大切なのが、「できるようになったこと」を書き留める、です。
どうしても大人になると、起こる出来事はできるのが当然のことばかりだし、最近よく聞く「いいこと探し」も、ハードルが高くなって(そんなのあるか?)となってしまうかと思います。
案外そんな、見過ごしている部分が、後に凹んだ自分を励ますツールになったりするものです。
私はかれこれ十数年、中山庸子さんがおすすめする「いいこと日記」を続けており、ちょっとしたいいことを書き留めています。
最近では「ミーニングノート」という、いいこと日記の発展系に進み、そのレベルは少しばかりアップしています。
それらで「できるようになったこと」を書くことが推奨されていました。
やり方は簡単。できるようになったことや、褒められたことを書き留めるだけ。
たった一個でもあれば、それは素晴らしい!
あなたが成長した証です。
些細なことでも構いません。
とにかく思い浮かべてノートやスマホのメモに残してみましょう。
最近の自分は、時空の狭間か、運気の狭間か、とにかく心がギスギスしています。
いいことがない、褒められもしない、仕事も家事も気持ちが入らず淡々とこなすだけ。好きなゲームのスコアも上がらない。
楽しいこともあまりない。職場では怒られないかとビクビクするのは日常茶飯事。
そこでこの「できるようになったこと」を、書き溜めたミーニングノートから引き出してみました。
すると結構ありました。
日々コツコツ書き溜めたもの、それもいいことしか書いていないので、
「○○先生から、さすが!と褒められた」とか、
「子どもを叱ることができるようになった」とか
「踏ん切りつけて自分の時間を優先できるようになった」とか
中身は大したことじゃないのですが、書いていて、「あれ?結構できること、あるじゃん。褒められてるじゃん」と振り返って再認識できるようになりました。
自分の機嫌は自分で取る
そしてこれは使い方によって、自分の機嫌を自分で取り戻すアイテムにもなりそうです。
ついさっきも「あー!チクショーー!ムカつく!!」とイライラしていましたが、ノートを見直したら、「でしょー?さすが私!」と折れかけたプライドがハナタカで蘇ってきました(笑)
社会は、みんな自分のことで精一杯だから、よほど下心でもないとチヤホヤなんてされません。
なので自分の機嫌は自分で取るしかない。
そのために様々な形で、自分の功績や実績を残しておき、心が凹んだときや落ち込んだときにそれらから力を分けてもらい、立て直すのが、オトナじゃないかなーと思うんです。
今年、皆さんの中に「できるようになったこと」はありますか?
無いということは無いと思います。
それは忘れているか、設定してるハードルが高すぎるのでは?
今からでも「できたこと」を1日1個でも書いてみてください。
そして振り返ったとき、「なーんだ、結構やれてるじゃん」と褒めてあげてくださいね。
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