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解剖学だけじゃない。解剖生理学を学ぶ: 総論

基本の大事さ

あなたは料理をするのに、
誰かに基本を教わったことはありますか?

料理の「さ・し・す・せ・そ」
包丁の持ち方、魚・野菜の切り方が
違うことで料理の完成度が
全く違ってきます。

お米の炊き方を知らない人が
いきなりお寿司を作れないように、
基本を知らないとそれより
難しい料理には手が出せません。

人の体も一緒と私は考えています。
体の基本的なこと(構造や仕組み)
を知らないまま筋トレをすればどうなるでしょうか?

アスリートが行うような
より高度なトレーニングを行なったとしたら?

筆者が考えるに、
最近流行っている〇〇トレや〇〇ヨガ、
EMSトレーニングなどはアスリートや
パフォーマー以外の人が行うには高難易度
もしくは特殊すぎると言えます。

もっと体の基本を知っていれば
昔からあるラジオ体操や誰もが
知っているストレッチ方法でも
十分効果が出ますし、
長く残っているだけに安全です。

基本を知って活かすだけで
今よりずっと体が動かしやすくなります。


筆者は、医療や介護業界で、
子供から大人まで多くの人を担当・指導して
体は自分にあった人生を運んでくる
ことを実感しています。

人の体は特徴的、個性的です。
誰一人として全く同じ体は存在しません。
自分の体の特徴を知らなければ、
悩みを引き起こしている原因がわからず、

見様見真似でトレーニングを行っても
良い結果が起こる可能性は低いです。

お尻を上げるには?
足を細く見せるには?
自分に骨格に合う姿勢は?
どの運動が合ってる?
どんな食事が良いか?

など巷にはメソッドやノウハウが溢れています。
この中から自分に合った方法を見つけるには、
自分の体の特徴を知らなければまず無理です。

基本を知るということは
自分の身体の特徴を知ること
自分の強みを知ることができる
ということです。

そして、体の基本を知るのに
必要な知識は解剖生理学です。
解剖学だけでは足りません。

解剖生理学というと、
そういったことは医療職の人が
学ぶものだと考えている人も多い
のですが、私から言えば、
職業も性別、年齢は関係なく
知らないといけない必須の知識です。

このノートで
ぜひ体の基本を知って、
自分の強みを知って

ピラティスの指導力を上げる
施術力をあげる
セルフケアの質をあげる。
etc

をしていきましょう。

解剖生理学とは

解剖生理学と難しい単語が
出たなと思った人は安心してください。

解剖とは形を知ること、
そして生理とは動き・働きを知る
ということに置き換えてください。

例えば、a.ボールの形は丸い(形=解剖)、
丸いので転がるの(動き=生理)が得意です。

また、b.ティッシュ箱は四角で(形=解剖)、
立つ(動き=生理)のが得意です。
このように考えれ簡単と思いませんか?

人の体はとても良くできており、
ボールなどの例えと一緒で”
”がリンクしています。

腕と肩甲骨でなる関節は、
グルグルとよく回ります。

一般には肩関節(上腕肩甲関節)と言い、
人体の中で一番可動性が広いと言われています。

その理由は腕の骨の肩甲骨に
あたる部分はボールのように丸いからです。

また心臓には、心臓から体に
押し出す血液と体から心臓に戻ってくる
血液が混ざらないように部屋が4つあり
タイミングよく動いてます。

このように「形があって動き」がある。
そして、「動きがあるから形が決まっている」
と言えます。

*注意:本書では、形を「構造」
と表記したり、動きを「機能」と
表記したりします。

解剖生理学の分類で人の体をより詳しく知る

セラピスト、インストラクターや
トレーナーそして一般人の多くは
体を鍛えると考えると筋肉や関節のこと
だけに目が行きがちです。

しかし、実は体を動かすことで
色々な場所に影響を及ぼします。

腕を持ち上げるだけで
体の骨、筋肉、脳、神経、感覚など
様々なところが働いています。

よって、まずはどのような
構造・機能が体に備わっているか
ここでは考えていきます。

それが、
1呼吸
2循環
3消化
4筋肉・骨
5皮膚
6感覚・神経
7脳・脊髄
8ホルモン(内分泌)
9自律神経
10小便・大便(泌尿器)
11生殖
12免疫

これらの構造・機能は
一つ一つが独立しているようで
密接につながり、お互いの機能を補完
または高め合っています。

詳しい分類とその構造・働きは
成書に譲ります。

このノートでは、主に運動指導する場合や
ご自身が運動する場合に必要な解剖生理学を
解説していきます。

次回は、ホメオスタシスについて
お話ししていきます。

今日はここまで

もう逃げない。ここで学ぶ!

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