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散文詩『ぼくだけのせかい』

周りに人がいようとも
その耳に流れる自分だけのメロディがあれば
途端に世界は、一変する

そこには、誰も、通さない
そこには、誰も、入れない
そこには、誰も、触れられない

ぼくだけの、せかい

そこで描くのは、物語か
そこで描くのは、世界観か
そこで描くのは、過去か未来か

ぼくだけのせかい

独独のリズムを奏でて
誰にも聴かれることのない音楽を
そこでひとり、演奏する

そのメロディに身も心もゆだねながら
ぼくはココロに、ただ従って、自由に、紡ぐ

良いも悪いもない
正解も不正解もない
すべては、じぶん次第

それでいい、それがいい

世の中の喧騒から、そっと離れて
その空間を、そこを、漂って、ユラリゆらりと
ただ、ココロの思うがままに、揺れていく

ぼくだけのせかい

いつも空いているわけではない
限られたときにだけ、入り込める世界

そういう自分だけの世界観を
ぼくは大切にしたい

ユラリゆらりと、ゆらゆらり

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