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勝手に10選〜イカしたギターリフ編(洋楽編)

(前記)

ギターリフとは、その曲の中で多用され、また繰り返される短いフレーズである。

ギターリフが曲のシンボルとなったり、ほぼギターリフで曲が成り立つ場合もあり、曲の内容よりもギターリフの方が有名になる事もあるのだ。

今回はそんなイカしたギターリフを勝手に10選する。

なお、アーティストにつき一曲とする。

・Johnny B. Goode

1958年にチャックベリーにより発表された楽曲だ。

結局、このイントロにおけるギターのリフと、曲におけるバッキングがロックにおけるギターの存在を決定づけるビッグバン的存在と言って良い。

ロックギターのパイオニアとして、チャック・ベリーの存在は絶対的であるのだ。

・Oh, Pretty Woman

1964年にロイ・オービソンによって発表された曲だ。

軽快なドラムとともに始まる実に素敵なギターリフであり、シンプルかつ軽快で実に楽しげでキャッチーなギターリフだ。

楽曲自体も素晴らしい曲だが、楽曲とギターリフがお互いを高め合っている好例なのだ。

・You Really Got Me

1964年にザ・キンクスによって発表された曲だ。

パワーコードをスライドさせギターリフを作る大発明を成し遂げた曲で、歪んだギターサウンドはエフェクターではなく、アンプに細工をしていた様だ。

ほぼこのギターリフで曲が構築された、実にタイトでイカしたロックなのだ。


・(I Can't Get No) Satisfaction

1965年にローリング・ストーンズによって発表された曲だ。

ファズの効いた実にシンプルでキャッチーなリフであり、この曲における大きなマテリアルだ。
このリフにより世界のローリング・ストーンズになったと言える。

モーテルにて、キース・リチャーズが寝ている時にこのリフを思いつき、慌てて起きてその辺のカセットに録音して、また寝た。
その後周りに、このリフ知ってるか?と聞きまくったが、誰も知らず、キース自身がこの大名フレーズを生み出した事を知る。

実に面白いエピソードだ。


・Born to Be Wild

1968年にステッペン・ウルフによって発表された曲だ。

パワーコードを用いたシンプルで疾走感の溢れる実にイカした名リフである。
映画"イージーライダー"のイメージも相まってだろう、実に気分が高揚するリフだ。

疾走感溢れるこのギターリフを主軸に実にイカした重厚感を保ちながら爽快さすら感じるロックとなっているのだ。


・Smoke on the Water

1972年にディープ・パープルにより発表された曲だ。

とても有名なギターリフだ。
曲を最高に盛り上げてくれる重厚感の効いた素晴らしいギターリフである。

特にギターを弾く者の間では特に有名だろう。
その理由は、弾くのが簡単なのだ。
あわよくば、ギターを初めて触って、その日には弾けるのではないだろうか。

とあるギタリストが、ギターショップにてギターを試奏する際に、簡単なだけに、このギターフレーズを弾くと恥ずかしいからやめようね、みたいな事を言っていたが、全然恥ずかしい事では無い。

シンプルに簡単に弾けて、名曲として、後世のギターキッズに引き継がれるギターリフを生み出した事は実に素晴らしいレガシーなのだ。


・20th Century Boy

1973年にT・レックスにより発表された曲だ。

素晴らしいイントロだ。
歪んだギターでEのコードを1発なる
そして、Eのルート音だけ変える事により、この曲の肝となるギターリフになる訳だ。

マーク・ボランほどコードもシンプルに、テクニックにも頼らずキャッチーな大名曲を連発したアーティストは稀なのだ。

・Anarchy in the U.K.

1976年にセックス・ピストルズが発表した曲だ。

パンクおける代表格のピストルズであるが、その演奏、作曲、アレンジ力は実に優れたバンドなのだ。
特にギターのスティーブ・ジョンソンは、パンクとピストルズのカオスの中で、実にタイトで味のあるイカした演奏をする。

この曲では、オープニングとサビの突き抜けるギターリフと、Aメロにおける伴奏のギターリフが混在し、その組み合わせ、融合によりパンク界に止まらずロックとしての名曲となっているのだ。

・My Sharona

1979年にザ・ナックにより発表された曲だ。  

実に軽快なでテンポの良いシンプルかつソリッドなギターリフだ。

ベース、ドラムもギターリフに沿っているため、ボーカルが際立ち、瞬間の無音を上手く使ったオケである。
実にお洒落な唯一無二のイカしたギターリフを主軸にした名ロックなのだ。

・Layla

1971年にエリック・クラプトン率いるデレク・アンド・ザ・ドミノスによって発表された曲だ。

時系列でギターリフを記してきたが、やはり最後はこの曲にしたい。

こんなにも、感情が乗り移り、激しく切なく、重厚感の中から天まで突き上げる様な、やるせなさの中に一筋の光を見出す様な、美しく疾走感さえ伴うギターリフは他にあるだろうか。

実に素晴らしいギターリフの最高峰に燦々と君臨するのだ。

(後記)

今回はアーティストにつき1曲でも、80年代にすら届かなかった。
まだまだあるのだ

この10選も今後継続する次第だ。

読んでくださった方々へ。
ありがとうございました。

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