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勝手に10選〜俳優、お笑い界のイカしたROCK編〜

(前記)
約50年を生きてきて、音楽好きを自称するからには、こういう企画も面白い。

今やダンディな俳優の方々や、コメディの世界の重鎮である方々も、実はロックしてたんだぜ!、と伝えたい一心で勝手に10選をする。

・ランニング・ショット
1986年に発表された柴田恭平さんの楽曲だ。

自身が出演されるドラマ"あぶない刑事"の挿入歌だが、レベルの高さが半端ない。
昭和のあの時代にテクノロックなのだ。

スーツで柴田恭平さんの世界観をそのままにシャウトする姿は実に圧巻だ。
かなり時代を先取りした名曲である。

・夢ゴコチ
1991年に発表された江口洋介さんの楽曲だ。

もはや日本のドラマ、映画に欠かす事が出来ない俳優であるが、反面ロック界におけるシンガーソングライターでもあるのだ。

この曲では作詞作曲を手掛け、見事なアコースティックロックを披露している。
アコースティックギターとハーモニカと江口さんの甘く軽やかなボーカルが見事に融合している。

・辛口
1988年に発表された陣内孝則さんの楽曲だ。

ダンディかつユーモラスで端正なルックスを備え持ち、唯一無二の存在感を持つ俳優のイメージだろうが、元々は博多のめんたいロックバンド、The Rockersのリードボーカルだった訳で、イカしたロックを歌わせれば天下一品なのだ。

この曲は、昔から筆者が大好きな曲だ。

カッコつけでイカしてるが、どこか不器用そうな主人公像が陣内さんのボーカルによって浮かぶのだ。

・真っ赤なウソ
1987年に発表された明石家さんまさんの楽曲だ。

マジでロックしているのだ。
作詞作曲はアルフィーの高見座俊彦さんが手掛け異国情緒も香るスカロックである。

男と女の本音をテーマに、さんまさんのボーカルが実に見事にハマっている。
さんまさんに歌われると説得力が半端ではない。

実にカッコいいのだ。

・歌えなかったラブソング
1991年に発表された織田裕二さんの楽曲だ。

日本のドラマ、映画界で数知れずのレガシーを残す俳優だ。
反面、高校時代はギターを担当するロッカーである。

実に素晴らしいメロディラインを持つミドルテンポのロッカバラードである。
歌詞にもある通りら90'sのラブソングの名曲だ。

この曲が自身最大のヒット曲となるだ。

・ラストソング
1994年に発表された吉岡秀隆さんの楽曲だ。
ドラマ"北の国から"、"Drコトー診療所"などで活躍される本格派の俳優だ。

ドラマなどでは、実に朗らかな優しい印象を受けるが、反面、尾崎豊さんを心から愛するロッカー、ギタリストである。

この曲は生前交流のあった兄貴的存在である尾崎豊さんへのレクイエムで、吉田さんが作詞作曲を手掛けている。
素晴らしいミドルテンポのロックバラードだ。
メロディラインもクールで、尾崎さんに対する想いを実に見事に歌詞に表現している。

・1番偉い人へ
1991年に発表されたとんねるずの楽曲である。

関東のお笑い界で確実に1つの時代を作ったコンビだ。
1980年代、1990年代は音楽活動も並行して行い東京ドームでライブも敢行している。

実に気持ちが良い疾走感に溢れるロックだ。
社会風刺のメッセージソングを貴明さんのストレートな、憲武さんの器用なボーカルが心地良く交わり、実に心地よい雰囲気が生み出されている。

・POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~
1998年に発表された反町隆史さんの楽曲だ。

端正なルックスでCMからドラマから映画まで欠かせない俳優だ。

この曲の作詞は反町隆史さんが手掛けている。 
自身が主演したドラマ"GTO"の主題歌でたり、主題歌の作詞は自ら志願したのだ。

実に疾走感と重厚感、メッセージ性が融合、反町隆史さんの魅力が凝縮されたイカしたロックなのだ。

・もしもピアノが弾けたなら
1981年に発表された西田敏行さんの楽曲だ。

ドラマ、映画の世界で長きに渡って活躍をし、その変幻自在なキャラクターで、もはや重鎮である。

実に切なく美しくバラードだ。
片想いの気持ちを伝える術がない男の心情を甘いボーカルで、流石なのは主人公と西田敏行さんが同一人物に思われる程に気持ちが入っている名曲なのだ。

・浅草キッド
1986年に発表された北野武さんの楽曲だ。
作詞作曲も北野武さんによる。

漫才ブームで頂点を極め、その後もお笑い界の頂点に君臨し続け、映画監督としてアーティストとして、世界の北野と称賛され続けている。

映画の撮影中、宿泊先のホテルにて、武さんの鼻歌と歌詞をグレート義太夫さんがギターでキーをつけ完成した曲だ。

下積み、夢、挫折、相方への想いが詰まった素晴らしい歌詞と淡々と武さんが歌う事で哀愁が更に増す、映画を観ている様な素敵な素晴らしい名バラードなのだ。


(後記)

実にいろんな方々がロックしている。
こういった変化球的なアップローチも今回選曲をしていて、忘れかけていた曲もあり、良い時間であった。

皆、ロックしている時期があったのだ。
今の時代を批判しない。

だが、例え音楽的に上手く無くとも、様々なジャンルの先人達がロックしていた時代が確かにあったのだ。

今の時代は皆歌が上手い。
一方で、そのアーティストの醸し出す雰囲気で曲を表現してしまう、乗り切ってしまう、実にイカしたロックが確かにあったのだ。

読んでくださった方々へ
ありがとうございました。

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