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私の好きなサッカー漫画

世間は甲子園で盛り上がっていますが、私はサッカーアニメ『アオアシ』にハマっています。

愛媛から上京してユースチームでプロを目指す主人公。今ちょうどFWからDFに転向し苦しんでいるところで、今後のキャリアに悩む私はつい感情移入してしまいます。

今まで部活やJリーグ、日本代表などの話が多かったので、Jクラブの育成組織であるユースの話で、セレクション(入団試験)から始まるのも新鮮。

母子家庭育ちで金銭的余裕が少ない中から送り出してもらったのもあり、簡単には辞められないというハングリーさも良い。個人的にはコーチ陣が育成者として悩みながら取り組んでいる姿にぐっときます。

きっと原作漫画も面白いのでしょう。

私は基本的に運動は好きじゃないのですが、兄2人がずっとサッカーをやっていた関係で、サッカー漫画に囲まれて育ちました。

何度かJリーグの試合に連れて行ってもらったこともありますが、プレー自体は高校の体育の授業でちょっとやったくらい。

それでも、友情、努力、葛藤、挫折、選択、自己嫌悪、克己など、人生に共通する感情やシチュエーションが描かれていれば、のめり込み、楽しめます。

そんなわけで、今回は私の好きなサッカー漫画を気楽に紹介します。

■『オフサイド』塀内夏子(完結)

体は大きいけれど、優しくて低姿勢なタイプの主人公ゴローちゃんが魅力的。ゴールキーパーが主人公って珍しいかも(後にポジション変更あり)。

高校受験当日、一緒に試験会場へ向かっていた幼馴染が交通事故に遭い、その付き添いをして試験を受けられず、予定とは違う学校に入る羽目になるところから始まる物語。優しすぎるよ主人公!わかるけど!

文武両道で品行方正なサッカー名門校に入るはずが、すぐ向かいの荒れたサッカー弱小高に入ることになるという。ご近所ってのが漫画的でいいですよね。常に意識しながら青春を過ごすわけです。

そんな高校サッカーの弱小校成り上がりストーリーで、気のいい優しい人が多く、気持ちよく読めます。「『勝』の字を、オレの方に欲しかったよ……」などぐっとくる名言も多い。

作者は女性なのですが、今調べたら試合外の描写や日常風景にも焦点を当てた部活ものは当時は少なかったそうで。女性が描く男子高校生運動部ものにハマりがちなのですが、もしかしたら『オフサイド』が原点なのかもしれない。

試合外のエピソードが楽しい(ナポリタンとか)のはもちろん、双子の兄弟対決や、幼馴染のコンビプレー、主人公の力強いロングシュートなどサッカー内容も熱い。
きらっきらでまっすぐな青春を味わえます!

■『俺たちのフィールド』村枝賢一(完結)

略して「俺フィー」! サッカー選手だった父親に憧れる主人公の幼少期と、高校サッカー、海外留学、プロサッカー、世界戦と長いスパンの物語。

幼少期は微笑ましくも、強烈な痛みもあり。アルゼンチン留学編は泥臭さとシビアさが最高。大人になってからはとにかく「リザーブ・ドッグズ」編が好きでした。正規の日本代表とは別に、裏で組織された「リザーブ・ドッグズ」の一員として武者修行を重ね、生代表の座を狙う!というちょっと破天荒な内容ですが面白くて。

登場人物もすごく個性的。とてつもなく技術があるわけではないが、妙に点をとる「ごっつぁんゴーラー」。リズム感がよく、歌を口ずさみながら華麗にロングパスに通してしまう日舞経験者。視野が広く、気がつけば良い場所にいてボールを取ってしまう縁の下の力持ち、などなど。大体のスポーツ選手の能力の方向性はここで学んだ。 今でも日本代表戦をみると、「リザーブ・ドッグズみたいなのでてこないかな〜」とつい思ってしまう。

熱い物語や、家族・親子の情に弱い人におすすめしたい。

■『ブルーロック』原作:金城宗幸、作画:ノ村優介(連載中)

キーワードは「エゴ」!!

『週刊少年マガジン』で連載中ですがめ〜〜っちゃ面白いですよね。毎週楽しみです。

よく、日本のサッカーは「決定力不足」って耳にしませんか? なんかそういうイメージありますよね。

そこで、日本をワールドカップ優勝に導く絶対的エースストライカーを生むため、全国から300名の高校生フォワードを集め軟禁し、競わせ、進化させるプロジェクトを実施! そのプロジェクト名が「ブルーロック」。監獄なんです。

これまた無茶苦茶ではあるのですが、どこかのチームや部活動などとは全く別の組織が舞台なのが新鮮で、「エゴを剥き出しにしろ」「他を蹴落としても這い上がれ」という「和を持って尊しとなす」発想とは真逆のことを求められるのがヒリヒリします。

常に順位がつけられ、競わされ、脱落者も多く出るシビアなシステムな一方で、争うなかで人間関係も深まっていく面白さがあります。また個々の得意分野をどのように活かし、さらに何を追加してより強くなっていくか、どのようなチームを目指すか、どのチームに身を置くかの戦略を立てるのは、ビジネスにも通じて興味深い。

最近は、世界的クラブチームに生き残ったメンバーを加え、更なる化学反応を起こさせつつ、試合の放送チャンネルを作成して収益を上げ、選手としてオファーされた年俸額がリアルタイム可視化されるという現代的ぃ!な展開をしています。

これからも見逃せません。


以上、私の好きなサッカー漫画3選でした。

運動も、勝ち負けにこだわるのも苦手な私ですが、厳しい環境で能力を磨くヒリヒリした展開は好きみたいです。

あと心が折れそうなところから這い上がるのも好きなんだなぁ。

自分が苦手だからこそ、登場人物たちを尊敬し、心惹かれてしまうのかもしれません。

そしてキラキラの青春と人の成長はやっぱり最高!

それでは。


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