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企業が求める「集団のなかで仕事を円滑にまわせる力」を非社交的人間でも発揮する方法

企業が求める人材像の上位に「コミュニケーション能力が高い」というものがある。コミュニケーション能力って曖昧だけれど、ようは「集団の中で仕事をまわしていける力」を求めているんじゃないかと想像している。

プレゼン力とか、営業力とか、トーク力とか、場を和ませる力とか、幹事力とかは、それぞれ必要な場面が限定的だからだ。

集団の中で仕事をまわしていくこと。それだけなら、小粋なジョークを飛ばせなくても、陽気じゃなくても、社交的じゃなくても、やっていけると思う。

私は絵を描いたりアニメを観たりするのが好きなタイプのオタクで、見た目も良くないし、飲み会も好きじゃない。誰かといるよりひとりが好きだし、ノリが全然良くない。酒も飲めん。小粋なトークマジでできない。陽キャこわい。会社の人のプライベートな連絡先は誰一人知らない。知ってる人は何故かみんな辞めてしまった……。
そんな私だけど、法人営業では割と評判が良かった。重要な顧客を任せてもらったことも、「信頼関係を築く力に長けている」とフィードバックで評されたこともある。
喋るのも人と交流するのも得意じゃない、黒髪を染めたこともない眼鏡の陰キャだけど、仕事はちゃんとまわせているのだと思う。

私が「明るく場を保つとか楽しい雰囲気にするとかはともかく、集団の中で仕事をする上で大事にしていること」はこれだ。あくまで平社員レベルだけれど。

①挨拶をする

「おはよう」「こんにちは」「お疲れさま」「ありがとう」「お先に失礼します」が言うべき場面で言えること。他は黙っててもこれさえ言えれば大丈夫。

②相手の話をちゃんと聞く

相手が何を話しているのか、自分は何を求められているのか、ちゃんと聞く。わからなければ訊ねる。
これができれば他は黙ってても大丈夫。

③礼儀正しくする

相手を馬鹿にしていると十中八九バレる。相手を馬鹿にしていなかったとしても、誤解されるような行動を取って良いことはない。
礼儀正しく、丁寧に接し、相手を尊重するのは信頼される第一歩。
堅苦しい、とっつきにくい奴と思われようと、別に友達や恋人じゃないんだから大丈夫。

④約束を守る

何日に行くと約束したら行く。締切は守る。守れなさそうなら早めに伝えて、約束を再調整する。
約束を破るのと、再調整するのは違う。前者に比べたら後者の方がまわりもフォローできるし、最後には目標を果たせるのだから、放置して約束を破るくらいなら早めに再調整すべきだ。
あいつは約束を守らない、と思われたらまともな仕事にならない。約束を破る奴はイケメンだろうが高学歴だろうが駄目。

⑤誠実である

嘘はなるべくつかない方が良い。自分の利益を確保しつつ、相手にもちゃんと利益があるようにしよう。人は恩を受けると返したくなる性質があるので、意外と、多少損しても素直に正直に誠実に対応した方が長期的な利益は多かったりする。
そしてその方が、自分の精神的負担も少ない。
喋り下手の陰キャでも、誠実で信頼できる人だと思われれば仕事はちゃんとまわる。

⑥言いたいことはちゃんと言う

そうはいっても世の中アピールが上手い奴や印象のいい奴が出世する。黙々と地味に働いている人は、便利に使われて終わりがち。自分が損しないコツは、言いたいことはそれなりに言うこと。
出来ないことは出来ないと言う。こちらの事情や立場、これまでの経緯もきちんと説明する。たまにピリッとした言い返しができると舐められにくくなる。でも私は特に子どもを産んでから下に見られがちです……くそが……。

⑦社内の人に感謝する

仕事は、社内の色々な人と連携して行う。どんなポジションでも、誰かに何かをお願いしたり、他の人が別の仕事をしてくれるから、仕事を完遂できてお給料が振り込まれる。
だから一緒に働く人には感謝しよう。何かお願いする時はなるべく丁寧に、相手がやりやすい形を心がける。無理なお願いをする時は「ごめんなさい、お願いします」とちゃんと言う。やって貰えたら「ありがとう」と伝える。
労うだけで、円滑に物事が進むことはよくある。「ごめんなさい」と「ありがとう」が言えれば、あとは喋らなくても大丈夫。

できる人って、社内の人にもやさしいよね。

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