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夫婦の会話が命綱

保育園が休園になって1週間ちょっと。

みんなで辛抱して乗り越えていくべき厄災なわけですが、早くも夫婦の危機でした。


夫はフルで在宅勤務、私は2歳の子をみるため休業中。

夫はグラフィックデザイナー。幸い現状でも仕事は沢山あるようで、気がつけば在宅でも長時間労働。

通勤時間がかからない分、拘束時間が減るのを予想していたのに、むしろ増えている。その間私はずっとワンオペ育児。

仕事だから仕方ない。機材が変わったり息子に絡まれることで思うように進まないところもあるだろう。

私も息子が仕事の邪魔をしないよう必死で気を引き、次第に息子も「パパは仕事中」であることに慣れてくれ、絡みに行かないようになってくれた。それでも労働時間は伸びる一方。

結局、朝と食事どきしか顔を合わせず、夜は下手したら食事の時間も合わない。声をかけても部屋から出てこず、料理はどんどん冷めていく。

「家族との食事に30分切り上げることも出来ない集中力なら捨ててしまえ」と、心の中で悪態をついたり。

夫と遊びたがる息子をなだめるのもつらい。

同じ屋根の下にいながらまともに顔を合わせない日々が続くとこう感じるようになるのです。

私、女中かな?

家族をしている意味が、感じられない。

普段は言いたいことや相談したいことがあったら率直に言う方なのですが、その時間すらない。

じわじわと私が荒れ始め、夫もそれを察知してか寝ているところに「ごめんね…」と謝られたり。私の全SNSを夫は知っているので、荒れるとわかるのだ。
やさしい夫、しかしもう私は寝てるんだ!!何時だと思っていらっしゃる。

結局、仕事を片付けた金曜日の夜に話し合うことに。

そして秒で和解した。

なんてことはない、ただ話し合う時間が欲しかっただけなのだ。

私も本来は働いていて、書いたり描いたりもする身。夫の仕事の大変さや集中したい時があることはわかる。なにより仕事は大事だ。私なんぞ、来月は無収入かもしれないし、今後仕事を失うかもしれない。

話してみて、夫なりに工夫しようとしていることも、家族を大事に思っていることもわかった。

私もやはりコロナのストレスにやられているのだろう。コロナはこわいし、来月以降どんな生活になるのか見当もつかない。外出は最低限だし、たまに子どもと散歩に出ても、人のいない道を選んでいる。

話す相手は誰もいない。

子どもと長く過ごすようになって、改めてとてつもなくかわいいなぁ、愛おしいなぁ、すごい!日々成長しているとふにゃふにゃになっているけれど、2歳児はイヤイヤ期かつ自分でやりたい期だ。まだまだご飯はこぼすし、部屋はちらかすし、言うことは聞かないけれど甘えん坊で構ってほしがる。

「そういうものだ」とわかっていても、「そういうものだ」という心持ちを長時間キープし、ひとりで全部対応するのは結構しんどい。

ただ夫と話すだけで、わたしはだいぶ救われるのだ。

その時間がほしい、とお願いした。

今回、結構参っていて、気持ちが頑なになりかけたけれども、ちゃんと話し合えてよかった。

話し合いを回避したら、取り返しのつかないことになっていたかもしれない。

秒で仲なおりしたのは自分でも笑ってしまったけど、ほんの些細なことが重要だったりするのだ。家族であるために。

仲なおりして2人で食べた甘味はとても美味しかった。

#エッセイ #育児 #夫婦 #子育て #夫婦喧嘩 #仲なおり #ワンオペ育児

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