最近、アインシュタインの考え方と和解してもいいかなと思える点が主に2点あったので、纏めておきます。
1.相対性理論がローレンツ不変性に拘らなければ
長さはローレンツ収縮してなく、距離に対して光速と時間が共変する結果しかないので、
これ以外にも、その他多くの未解決問題はローレンツ不変性に拘るから残ってるので、相対性理論がローレンツ不変性に拘るなら、合意できないのだが、
相対性原理だけでは、ローレンツ変換でないといけないと言う制限はなく、
(特殊)相対性原理 + 補助として光速度不変の原理 = ローレンツ変換
※これはこれで非慣性系を扱わないと物理法則が不変な相対性原理を満たせない。
アインシュタインも“物理学を幾何学に還元する”など、それはそれで矛盾していると言っていて、その(特殊)の冠を外して階層性な光速と時間が共変する相対速度変換で良いと言うわけだ。
相対性原理 + 補助として光の運動量の等価原理 = 相対速度変換
2.光量子に質量があるならば
アインシュタインは光量子仮説でノーベル賞を取り、相対性理論でも光に質量があると明言している。
Abraham Pais著「神は老獪にして・・・」の7章より引用 (fnorio.com)
じゃあ、誰が光に質量がないと言い出したかは、
この相対性理論でもない相対論的力学の静止質量だけを、1のローレンツ対称性から質量と呼ぼうというのが素粒子論で主流のようだが、アインシュタインは静止質量の概念を導入してない。
(1) 特殊相対性理論において静止質量(rest mass)の概念を導入したのはアインシュタインではないですが、現代では、まるでアインシュタインが導入したかのように語られるのはなにか理由があるのでしょうか? - Quora
また光量子は、離散的な粒子性と連続性の波動性を合わせ持った存在なので、光子だけ静止質量がないというのは、光に質量があるとする光量子仮説や相対性理論とは違う。
光子(photon):静止質量がない ≠ 光量子(light quantum):質量がある
それに量子宇宙では、量子は自然にあるもので、量子化は必要ない。サンプリングにより古典的結果を得るだけだ。
ということで、1と1から来る2はアインシュタインの考え方とは合意できるので、和解ということですね。 めでたしめでたし!