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茨城県内の特別支援学校勤務の先生方向け~オンライン研修~

茨城県内の特別支援学校に勤務される先生方向けに、LITALICO教育ソフトを活用したオンライン研修を開催しましたので、その様子をレポートします。

開催概要

開催日時:令和4年8月5日(金)10:00-12:00
場所:オンライン
参加者:茨城県内の特別支援学校に勤務されている教員約 40名

当日の様子

研修に先立って、試験的にLITALICO教育ソフトを研修にご参加いただいた先生方のPCにインストールいただき、モデルとなる児童生徒の特性分析・個別の教育支援計画・個別の指導計画を作成いただきました。
研修時には作成した計画について、参加している教員間で振り返り、日常の指導に生かすことができる視点を把握。仮に学校に導入した際の活用方法などについても話が出ました。


参加された先生方からのご感想(一部紹介)

実際に入力してみながら、話を聞けたのはよかった。実態やアセスメントから例文が選べるのは、経験の少ない先生にはとても助かると思います。夏休み中に、担当の児童で作成してすでに作成したものと比較してみたいと思います。

今回の研修でご紹介いただいたリタリコのソフトについて、いろいろご説明いただきながら操作する時間を設けてくださり、とても分かりやすく勉強ができました。大卒の初任者からの立場で意見を述べさせていただくと、経験や知識不足の中で目標設定やアセスメントについて考えなくてはいけないため、このようなソフトがあると、私たち自身の学びにもなるし、教育をしている中でどのような視点で児童を見ればよいのかが分かるので、とても良いなと感じました。

このようなシステムが使い慣れれば、業務短縮になると感じました。また、自立活動の項目がリンクされているのはとってもありがたいと思いました。

研修会を企画された先生へインタビュー

今回の研修会を企画された茨城県特別支援学校教育研究会 教育情報研究グループ代表 富山 比呂志先生に研修後インタビューを致しました。

茨城県特別支援学校教育研究会 教育情報研究グループ代表 富山 比呂志先生
  • 今回のオンライン研修の感想を教えてください

当初10名くらいでの研修で考えていましたが、呼び掛けてみると、私も私もと50名近くの希望者が集まりました。「リタリコ」のネームバリューはもちろんですが、個別の指導計画等について関心や問題意識を持っている方が敏感に反応してくれたものと思います。
そして、研修に先立って LITALICO 教育ソフトの試用ができたことで、実際に操作しての実用感が理解できての当日となりました。ですので参加していただいた先生方の反応がすごくよく、他の研修では感じられない”のめり込み感”があったと思います。研修後も、ことあるごとに「LITALICO教育ソフト」が話題に上り、自分の学校で導入されたらと想像した先生方が多かったのではないでしょうか。
わずかに2時間でしたが、この2時間は、茨城の特別支援教育にとってのターニングポイントとして語り継がれる予感がしています。
それほどにインパクトがあり、熱が広く伝わっていく研修になりました。

  • LITALICO教育ソフトへの今後の期待を教えてください

個別の指導計画等データベースシステム」は、もう10年ほど前に、私が前任校で開発、運用したものですが、特別支援教育版の電子カルテシステムを構想したものでした。児童生徒の在籍期間中の指導及び支援の記録の蓄積を根拠の一つにしながら、系統的かつ継続的な指導や支援を展開するためのプラットフォームにしたかったものです。これを作っていた経験と見識があったからこそ、 LITALICO教育ソフトの設計思想・コンセプトに強い共感をおぼえました。
そして、アセスメントから具体的な指導の目標、教材などを導き出すシステムには、「これだ!これがほしかった!」と一人声を発せずにはいられませんでした。
現時点での惜しい点は、スタンドアロンのWindowsPC環境であることでしょうか。私が手掛けた「個別の指導計画等データベースシステム」は校内ネットワーク上で稼働し、先生方全員がすべての児童生徒の情報を同時に扱うことができる点と、他の児童生徒の情報を比較して検討できる点でアドバンテージがあります。
となれば、今後に期待するのは当然「クラウドシステム化」です。校務支援システムと連携して、クラウド上で使うことができれば、まさに「電子カルテ」のように、常日頃から指導や支援の記録を追記したり、最適な指導を考えたりするツールになることでしょう。
この「常日頃から」というのがとても大切で、個別の指導計画作成時期だけ大変な労力をかけて行う作業からの脱却と意識変革ができると考えています。常日頃から記録し、参照しているから、次に必要な指導や支援がちゃんと組み立てられ、しかも根拠も示せるため、作成のための労力がほとんど不要になるはずです。
必要に応じ、指導や支援の方針、方法は随時アップデートして書き換えていけばよいことで、医師が患者の経過を見ながら処置や投薬を進めていくことと同じです。また、一部の情報を保護者にも共有して見られるようにすることで、「個別の教育支援計画・指導計画」が本当の形での関係者参画の支援システムになると思います。
他の特別支援学校はもちろん、小中学校の特別支援学級とも連携できるようになると、シームレスで一体的な特別支援教育が展開できる社会は創れると信じています。

今後もLITALICO教育ソフトを活用した特別支援教育についての研修会等の実施レポートをアップしていきます。ご関心のある方は是非下記連絡先よりお問い合わせくださいませ。

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