誰かの大好きからポジティブな連鎖が起こる場所になれたらいいな。

昨日の夜、アマプラで映画『さかなのこ』を観た。
（以下、ネタバレを含みます）

＊

「あんな風になれたら、しあわせだなぁ。」

映画『さかなのこ』を観て思った。

小さな頃から魚が好きで、
それをずっとそばで見守っている
お母さんがいて、いつも飄々として
いながら、「好きな事をまっすぐ好き」と
言える強さがある。

＊

子どもの頃からずっと、ずっと
ミー坊の好きを支えているのは、
「好きなことをとことん好きで
いいんだよ」とどんなことが
あっても、味方でいてくれる
お母さんの底力。

あんなの、
なかなか出来ることではない。

映画の中でも一番、印象深かったのは、
高校の個人面談のシーン。

高校の先生にこのままの成績では、
まずいので、もう少し勉強するように
お母さんへ諭す先生に対して、

「あの子は、魚が好きで、絵を描く
ことが大好きなんです。だから、それで
いいんです」

とお母さんが言った後のミー坊の
表情。

ミー坊自身が驚いているのが
お母さんの凄さを物語っていて、

「あ、これを言える親だから、
さかなクンは、さかなクンに
なれたんだろうなぁ」と納得
してしまった。

映画の中では、
魚を介してみんなと
仲良くなったり、美味しい魚を
食べさせてあげて、みんなを笑顔に
したり。

ミー坊の不思議なお魚パワーに
周りの不良達がどんどん
巻き込まれていって、みんなで
一緒に釣り糸を垂れていたり、
カブトガニを孵化させたり、
楽しくて、ほっこりする事が
巻き起こる。

＊

今の子ども達は、学校では、
なかなか自分の好きや推しの
話をしないと聞く。

学校では、当たり障りのない
会話をして、本当に好きな物や
推しは、SNSやネットで繋がったり
する事が多いそうだ。

好きな事を介して仲良くなる事は、
とてもいいと思う。

でも、それを隠して学校生活を
送る事には、どういう意味が
あるのだろう？

堂々と自分の好きな事を好きだと
言った方がポジティブな連鎖が
生まれるのではないか？と思うのは、
私が昭和だからなのだろうか？

ミー坊が捌いてくれた、
イカの美味しさから
寿司屋の大将になった
友達がいたが、あんな風に
誰かのポジティブな好きから
自分の人生が決まるような
出来事が起こる事って、
何だかとてもいい。

＊

誰かの大好きから
ポジティブな連鎖が起こる場所に
なれるいいなぁと改めて、
「ぼっとう＆よはく」と
いうスペースを大事にしたいと思った。

『さかなのこ』すごーく、
良かった。

最後にのんちゃん、最高に
さかなクンでした！

夏休みに親子で観るのに
とってもお薦めですよ。

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