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ゾンビ電車

同じ電車に乗る人たち。
大体ご近所さんなはずだけど、ご近所さんのみんなはどこの美容院に通って、どこでお洋服を買っているんだろうか。

みんなさまざまなところへ向かう毎日。
当たり前かもしれないけど、私はそうでもない気がする。

自宅で仕事ができてしまえば、勉強ができてしまえば、電車に乗る必要がなくなる。
こんなに便利な世の中でそれが叶わないだなんて。便利にもまだまだ進化の余地が残されているね。

毎日優先席が機能しているかわからない満員電車で、本来触れる必要のない他人の肩や背中に肩や背中で触れ、寝ぼけ眼を擦り、眉間に皺を寄せながら乗り込む電車。

その状況で心無い言動を振る舞うような人がいた時、心底胸が痛くなる。
人の心は温かくも冷たくもなるんだぞ、ってか。
朝からそんな…刺激的な…。

…いま行なっている私の他人事な独り言が、皆等しく行われているとした場合。
そこにいる誰一人として自分を持っていないような気がして。
そうするとなんだかみんな、ゾンビみたい。

あーゾンビみたい。

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