そんなに嫌なら、やめればいいのにと思うこと

もし今の環境が気に入らなかったら、やめればいいだけですよね。

昨日、美容師さんに髪の毛を切ってもらいながら、「若い個人事業主の美容師がコロナの影響で色々言い始めてる」みたいな話を聞きました。

「でもさー、組織に所属することをやめて好きに働くことを選んだのは自分だしねえ・・・」と、僕とその美容師さん2人で一緒にため息。ちなみにこの美容師さんは、自分で店も構えて安定経営してます。

また、こないだニュース見てたらアメリカでも日本でも、UberやUberEatsを使って仕事している人が色々言ってるみたい。でもこれも、「選んだの、自分だしなー」って思いますよね。「変えようとせずに別の仕事をすればいいのに」って思います。

先日、個人事業主のセーフティネットがどうとか、という記事をSNSで見まして。

国民としてはセーフティネットは必要だと思うけど、個人事業主にはいらないでしょ。ていうか色々あるじゃないですか、既に。

補助金や助成金の類は正直あんまりイケてないと思ってますが、共済系は全額損金にできて、いざとなったらお金借りられるわけですから。

だいたい個人事業主になった時点でリスク大きい(本質的にはそうでもないと思ってるけど)わけだから、国に助けてもらおうっていう考え方がヤバい。いやもちろん上で紹介した共済みたいに、行政が色々用意してくれてるものは全力で利用するべきなんですけど、それとこれとはまた違う話だと思っています。

僕は会社を作った時に、キャッシュフロー厳しそうだなーって思って運転資金として800万、政策金融公庫で借り入れました。これ、ほんと借りといてよかった。目の前の資金繰りのために小さい商いに囚われずに済んだので。

事業主なんだからそういうリスクヘッジはちゃんと自分でやらないと。そのぶん、いい時はいい。そもそも節税手段も多いし、やれることはあるたくさんありますからね。

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あと、最近は減ったのかも知れないけど、ブラックな企業に勤めているひともすぐに辞めたらいいじゃんって思います。

もしその環境が嫌で嫌でたまらないなら、少々給料が減っても環境変えたほうがいい場合ってたくさんあると思う。「そうは言っても、行けるところが見つからないよ」という場合は、ちょっと頑張って仕事と並行して何か勉強するとか、とりあえず辞めてどこかで修行するとか、まずはアクションを起こしたほうがいいと思うんですよね。

ブラックな環境にいると視野狭窄になりがちだし、経営者は無意識的にそれを利用していることがあるので、なかなか気付けないんだけど。

会社とかの外部要因を変えるより、自分が変わるほうが圧倒的に簡単。そして効果も大きい。

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結局こういうトピックについて触れていると、「いかに個別の物事に対する依存を小さくするか」っていう話に落ち着いてしまうわけですが、転職したくてもできない会社員がどれだけリスキーかっていう話で。

これ、事業経営者に置き換えてみると、ひとつの企業だけとしか取引してない状態とまったく同じ。こんなん普通に考えたらヤバすぎる。生殺与奪権を握られて、隷属状態になりかねません。

一方、会社員は色々法律で守られてますが、商流を考えればこちらも一社依存の状態です。そして守られている反面、節税の選択肢は一切なく、給与から天引で税金や社保がごっそり持っていかれちゃう。最初から引かれちゃうから実感しにくくさせてるという、“素晴らしい”徴収制度です。

また先日税が上がるって情報を見ましたけど、これはもう仕方ないことですよね。確か日本の人口が下げ止まるの結構先立ったと思うんだけど、現行の定年の年齢を前提にすると、延々と増税し続けるしかありませんよねー。

と、話が逸れた。

とにかく、個人事業主はまさに「事業主」なのだから、誰かに事業を守ってもらおうするのはホントにおかしな話です。そんな覚悟しかないなら、会社員でいればよかったのに。

事業主になると時間は自由が効くし、うまくいけばお金も多く手に入れられるけど、ひとたび不況になったらクッションなしでいきなり被弾することもある。一方会社は所属する会社員からすれば、リスク分散である側面も大きいですよね。来月クビになることってそんなにないし、なったら然るべきところで争うこともできる。でも節税が難しいなど、色々不利になることもある。

結局の所、すべては個人の選択。

「選択の連続である人生」を積み上げた結果としての「現状」に文句を言うのではなく、また選択すればいいと思います。

ただし何らかの理由で選択できない場合は、国が支援するべきだと思ってます。

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