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親12年目にして、いまだに子供に育てられてる最中

今日(13日)は息子が受験する中学の、一校目の試験日。その学校の受験はあくまで練習であり、本番は今月後半に控えてます。

小学4年生からこの1月に向けて2年9ヶ月走ってきて、本当に色々あった。受験についてはまたどこかでまとめようと思うけれど、こどもが幼い小学生から思春期に差し掛かるこの時期に、こんなに長いスパンで目標に向かって挑戦するのは、すごく大変だけど悪くない経験だと思う。

息子は特にこの1年、少なくとも僕はこんなにも「勉強」をしたことないな、と思うほど勉強をしていた。もちろんダラケていたりサボっていたこともあったけど、純粋に尊敬する。彼は僕より全然英語も使えるしね。

最近はだんだんと大人びてきていて、身長も165cmを超えているし声変わりも始まっている。幼いところは多々あるけれど、それでも急激に大人になろうとしている。

親であるこちらとしては、いままで幼くてかわいいだけだった子供(イラっとすることは日常だけど)が、段々と自分の主張を持ちはじめてハッとすることが増えてきた。例えば僕が何かで小言をいった時に「そういうお父さんもこの間○○○してたよね?それはどうなの?」などといった反論を、論理建てて言ってくるようになった。

これが例えばいま小学校1年生の娘の場合、基本的にめちゃくちゃワガママな要求が多いのと、やはり難しいことを言っても通じないので「とにかくそれはダメ」なんて言うことも多いのだけれど、もう息子にはそれが通じない。納得しないと動かない。

こうなると、こちらの言動に矛盾がないかを改めて考えさせられることが多くなるわけで、いままでいかに何気なく、悪気なく、でも多分にこちらの都合で行動をコントロールしようとしていたのかと思う。

子どもたちも一人の人間だということ、意思を尊重するべきだということはじゅうぶんにわかっているけれど、やはり幼い頃は「は?なんで??」という行動を取ることも多かったので、いつの間にか「理解させた上で行動を促す」ことを蔑ろにしていた。「今はわからないだろうけど、とにかくこうしとけばいいよ!」というように接することが多くなっていた。

しかし息子も12歳になり、自我が芽生え、自分で判断することが増えてきて、自分で納得行かないことの理由も説明できる。

こうなるとこれからはもう親というより、大人の先輩として付き合っていかないといけないんだな、と思う。判断材料を与え、一緒に考え、自分で納得して行動することをサポートする。

いつまでも子供だと思っているのは親の方だけで、彼らはすごいスピードで僕たちに追いついてきていて、一方の僕らはそれほどのスピードでは成長できなくなってきているんじゃないか。

これって当然ながら、社会人としても同じようなことが起きていると思う。僕らが20代〜30代だった頃、急速に社会のルールや仕事の進め方、お客さんや先輩や後輩との付き合い方などの知識や経験を蓄えて成長していったように、そして上の世代に対していつか自分も同じように活躍するって思っていたように、いま20代や30代の方々がどんどん知識と経験を蓄え、自分を磨き、気がついたら僕らより実力をつけているんだろうなと。

まだまだこちらのほうが経験も知識も豊富だと思っていたらもう実はそうでもなくて、すでに僕らと同じような仕事はできて、さらに若くて体力もあって見栄えも良いひとたちが、僕らの仕事を奪って(非直接的に受け継いで)いくのだろう。

じゃあ僕らは、どうしていくのがいいんだろう、と考える。

思春期を迎えたこどもに対する接し方を変えないとうまく回っていかないように、社会に対する接し方、関与の仕方を少しずつ変えていかないといけないんじゃないだろうか。

いままで若手だった時代から変わらず受けていた仕事はもう若い方々に席を空けて、次のステップを踏み出すしかない。いずれ席は奪われるわけだし。もちろんうまくいくかはわからないけど、今までの経験の上にプラスアルファを乗せて、年齢なりの仕事で社会に関わっていくしかない。

周囲がどんどん成長していく中で、自分がどの方向に進んでいくべきなのか。40歳を超えてなお価値を維持し続けるにはどうしたらいいのか。将来なんて全然読めないし、不安もたくさんあるけれど、それでも僕らは進んでいくしか無い。まだまだ息子にかっこいいとこ見せたいし。

そしていつか娘が思春期を迎え、本当に手が離れる頃には、もっともっとやりたいことに邁進していたいと思う。

正直、こどもがいる状態で仕事に向き合う難しさはとても大きいと感じている。働き盛りと言っていい30〜40代の時間、お金、タイミングの問題は、ビジネスに全力で取り組みたいひとにとって歯がゆいことが多いと思う。すごくないものねだりなのはわかっているけれど、いまこどもを持っていないひとが羨ましく感じることもある。一瞬だけ。

ただし、こどもたちがいるからこそ頑張れることも多々あるわけで、結局人間って、と思ったりもして。

とりあえず、いまはこどもたちが成長して、その時間とタイミングの枷が外れるのが楽しみ。その頃には彼らとも、また違った関係を築いているんだろうと思う。

じいさんになっても、ずっと成長を実感しながら生きていきたいと思います。

また明日、なにか書きます。


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