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1:手のひらサイズの奥深さ/新栄堂書店(南池袋)

こんにちは。
noteを始める際に「本の話をする場所にできたらいいな」という事を何となく想像していたんですが、その流れで好きな書店への愛や思い出話なんかを綴るラブレターのようなものを書けたらいいなという事も考えていたんです。
そんでもって好きな書店の話をするなら最初に取り上げさせて頂くのはここがいい、と心に決めていた書店がありまして。
思い立ってから時間がかかりましたが、昨日ようやく行けたので始めようと思います。
好きな書店には長く続いて欲しいと願うばかりなので、少しでも気になったらぜひ実際に足を運んで頂けると嬉しいです!

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池袋駅の東口の近くに『ジュンク堂書店 池袋本店』があります。
地上9階地下1階という巨大なこの場所も、欲しい本が大概なんでも置いてある便利で大好きな書店ではあるんですが、今回はその右側にある「東通り」を進みます。

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『AZUMA』と書かれた緑の看板が目印。

※ちなみに東通りの入り口に見えているまるぽ印のお店は『ぽんでcoffee』というカフェ。こちらも2階カウンター席の居心地が良い空間です。推します。

ひたすら道なりにまっすぐ進む。
まるぽ印のカフェ、しょっちゅう行列ができてる武蔵野うどんのお店、突如視界に入る大量のサングラスで出来た看板などを右手に眺めつつひたすらまっすぐ。

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途中のT字路の角地にある1階のお店『〆蕎麦 フクロウ』は平日限定でランチ営業をやってまして、玄米ごはんと具沢山のお味噌汁が美味しいのでここも推しのお店です。
(これを撮った日は祝日なので閉まってます)
このお店の向かいにピザ屋さんもあるし、ここに来るまでに豚肉料理のお店もありますし。何気に飲食店が充実している通りだと思う。

そのまま道なりに進む。

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左手に茶色のマンションが見えてきた先に、今度は漢字の『東通り』の看板があります。
ここまで来たらもうすぐ。
その看板の下の道をさらに進むと、右手に煉瓦造りの壁の建物が見えてきます。

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本のかたちをした素敵な看板。

店内に入るとより顕著に感じられると思うんですが、ぐるっと見回せるこぢんまりした規模でありつつ研ぎ澄まされた品揃え。
棚にはジャンル分けの表示も作家名の目印やポップも無くて、例えば
・本に関する本〜詩集〜文芸書〜文庫本
・料理本〜実用書〜絵本
といったかたちで緩やかな繋がりを感じさせる並び順になっています。
それらの本の背表紙を眺める居心地の良さに癒されるひととき。

大型書店の大規模な品揃えに感謝する事も勿論あります。
でも一方で、規模が大き過ぎて品揃えのすべてを把握する事が不可能であるが故に、普段見ないジャンルの棚に潜んでいる「掛け替えのない読書体験」になる出会いを逃すような事もあり得るんですよ。
例え話ですが、普段行く書店で詩集の棚がどこにあるか知らない、という人であっても、こういった規模と並びならそれと知らずとも自然に出会えるわけです。
だから大型書店と品揃えに信頼のおける小規模な書店のどちらもを併用していくのが、新しくて面白い読書遍歴を形作る上では欠かせない事なんだろうなと思う次第です。

ちなみに新栄堂書店さんはツイッターもやってまして、営業日は店長さんが一日一冊のペースで本を紹介しています。
文芸以外の様々なジャンルの本が登場するので、こちらも新たな本との出会いをくれるきっかけになってます。感謝。

★今回の購入品

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羊飼いの暮らし──イギリス湖水地方の四季/ジェイムズ・リーバンクス(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
旅に関する本に並んで置かれていて目にとまった一冊。明日から通勤時間のおともにするつもり。

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新栄堂書店
171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-15
営業時間:火曜〜土曜 11:30~20:00(休憩 13:00~14:00)
定休日:日曜・月曜
HP:http://www.shineido.co.jp/index.php
Twitter:@shineido