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【元塾講師が伝授】ブラックな塾をやめたいと思う理由と転職する方法

「塾講師はブラックでつらすぎる」

そんな思いを抱えながら、毎日授業している講師は多いのではないでしょうか?実は僕自身、昔塾講師として働いていた経験があるので、そのような方の気持ちはよくわかります。塾講師になった時にはさまざまな想いや熱意を抱えて入ったものの、あまりにもブラックな環境にだんだん心が疲れてきてしまい、やめたいと思うのは当然のことです。そこで今回は、ブラックすぎる塾をやめたいと思う理由と転職する方法をご紹介していきます。

塾講師をやめたいと思う理由

塾講師をやめたいと思う理由はさまざまな理由があります。そこで今回は、僕自身が塾講師をやめたいと思った理由について解説していきます。共感する人もいると思いますので、ぜひチェックしてみてください。

長時間労働が当たり前

塾講師の出社時間はお昼頃となっているので、他の業種の友達に話すと「朝早く起きないでいいからいいじゃん」と言われることも多いのですが、その分夜は遅くまで働かなければいけません。多くの塾は定時が22時となっていますが、授業が終わってからも次の日の授業の準備や予習・復習をしなければいけないことが多いため、0時近くまで塾に残っている先生もたくさんいます。そのため、労働時間はかなり長くなります。

また、夏休みや冬休みなどは朝から集中講義が入っていることも多いので、8時くらいに出社して勤務がスタートします。学校によって夏休みの期間が異なると、夜も講義が残っているということも当たり前にあるので、朝から夜中まで仕事があるというのも日常的に発生します。このような長い労働時間に疲れてしまい、塾をやめたいと感じる講師は多くいるようです。

休みがあまりない

長時間労働も塾講師を悩ませる要因の1つですが、休みが少ないという点も問題として挙げられます。僕が塾で働いている頃には年間休日は100日もありませんでしたし、他の塾の話を聞いてみると、月に4日しか休みがなかったという方もザラにいました。平日は通常の塾の授業があり、土日には特別補修などを担当しなければいけないので、なかなか休める時間がないという現状があります。その上、休みをとっていても急に変更となって出勤しなければいけなくなることも多々あるので、大変だと思う人も多いでしょう。

給料が全然上がらない

僕が塾に入る時もそうでしたが、最初の初任給は比較的高めに設定されています。そう言ったとしても、基本給がめちゃくちゃ高いというわけではなく、残業代込みでもらえる金額が高いというイメージです。入社した当初は、そこから頑張って生徒の成績を上げたり昇格したりすれば収入が上がると思っていたのですが、働いている期間に大きく上がることはありませんでした。ただ、働いている期間が長くなればなるほど、任される責任は重くなりますし、仕事量も多くなるので、収入は増えないのに大変になります。一緒に働いていた上司の方に聞いても、ほとんど収入は変わらなくて「なんでこんなに頑張っているんだろう」と思ったことを覚えています。仕事量に見合わない給料も、塾講師を苦しめる要因の1つです。

授業以外にも業務が多い

塾講師というと、生徒に授業をするのが仕事というイメージを持っている人は多いと思いますが、実際には授業以外の部分の仕事が多くあります。授業の準備や予習・復習はもちろんですが、授業後の清掃や保護者対応、新しく塾にきてくれる生徒募集も塾講師の仕事となります。もともと塾講師になる方は、誰かに教科を教えたいと思って就職していると思いますが、それ以外の業務を負担に感じてやめたいと思うことも多いようです。

生徒との人間関係が大変

塾にくる生徒は、小学校から高校生までさまざまな年代の方がいますし、その性格もそれぞれ異なります。そのため、生徒の中には勉強をちゃんとしなかったり、注意すると反抗してくる人もいます。そのような生徒への向き合い方が分からないと、すべての言葉を真に受けて精神的に疲れてしまうという先生も多くいます。また、一生懸命やっている生徒でもなかなか成績が伸びなかったり、覚えが悪い生徒を担当していると、自分が頑張ってもそれが結果としてなかなか現れずに苦しむという方もいます。ただ勉強を教えるだけではなく、生徒との人間関係を円滑に築くことも重要となります。

職場での人間関係がつらい

塾は学校と違い、成績を上げることが求められます。そのため、生徒獲得や成績を向上させることがノルマとして課せられているところも多く、それが精神的に負担という方も多くいます。また、先生同士で成績や学歴でマウントをとられることも日常茶飯事です。生徒だけではなく、先生同士でも人間関係を円滑に構築するのが難しいので、ストレスは多い仕事でしょう。

塾講師は他の業種への転職が難しい?

塾講師として勤めている場所がブラックの時、転職して別の仕事に就きたいと思う方もいるでしょう。しかし、塾業界から他の業種への転職は難しいと言われています。その理由としては、塾の仕事は他の業種と大きな違いがあるからです。例えば、営業職をやっていた場合、転職の際に他の業種の営業職になることもできますし、営業という仕事の中でやった経験を活かして事務職や企画・開発に回ることもできます。しかし、塾での経験を活かしてできる仕事はそこまで多くないので、他の業種に転職するのはむずかしいと考えて、違う塾を選ぶという方も多いようです。

塾講師から他業種への転職を成功させる方法

塾講師をやめたいと思っている方の中には、もう塾には勤めたくないと思っている人はいるでしょう。塾講師から他業種に転職する方は少ないですが、難しいわけではありません。そこでここからは、塾講師から他業種への転職を成功させる方法をご紹介していきます。

求人が多い時期を狙う

塾講師からの転職は難しいという見られ方をすることも多くあります。そのため、転職できるか不安という方は、求人時期が多い時に転職活動を行うことをおすすめします。一般的に1~3月や9~10月頃が求人が増えると言われています。塾の場合、大半が年度末が3月に設定されているので、4月からの転職を狙って1~3月頃に転職活動を行うという方法が最もスムーズに転職活動を進めることができるタイミングでしょう。

転職エージェントを利用する

塾講師からの転職を考えている方は、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントを利用すれば、自分に合った業種を紹介してくれますし、転職活動が有利になるようなアドバイスもしてくれるので、より早く納得のいく転職を実現することができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?塾講師はブラックな面も多くあるので、離職率の高い業種です。つらいという思いを抱えたまま働いていると、自分の精神状態が不安定になってしまうこともあるので、やめたいのであれば塾講師から離れて違う仕事を選択してもいいでしょう。転職する際には、求人が多い時期に転職エージェントを利用するという方法が最も効率よく転職を進めることができます。

 

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