チルお
ハイテンポな痛快娯楽パルプ小説集。派手なアクションが多め。メインコンテンツ。
若干甘かったり若干苦かったり全体的にポワポワしてるっぽい小説集。メインコンテンツ。最近、誌に憧れて、詩のようなものも書き始めました。
面白おかしい掌編集。テーマは様々ですがSFが多め。全部面白いよ! メインコンテンツ。
好きなPCゲームを語る場所。
雑記。ノットメイン。人間味あふれる人間アピール。
【1】 相手の銃口が爆発したと思った瞬間、僕は頭に強い衝撃を受けて死んだ。 そして生き返った。 吹き飛ばされた頭は元通りになっている。痛みもない。ただ、左…
【1】 この森は「魔女のいる暗くて濃い森」と呼ばれているらしい。 そう教えてくれたのは、昨晩近くの田舎村のパブで意気投合した、風体も臭いも怪しいだった老人だ。…
【1】 俺はユニダート。どこにでもいる地獄人だ。 暴力は中の中、射撃の腕は中の下。 平凡でとにかく頭数が欲しい状況でないと呼ばれない。その程度の男だ。 た…
【5-8】 ナスティハウンドとの最終決戦は、僕が想像していたような死闘が繰り広げられた……ということはなく、驚くほどあっけなく片が付いた。 激しい衝撃音と…
【5-7.5 ティーレップ】 二人組のアホウがポチとヤり始めてからそれなりの時間が経過した。そろそろポチに食われて消化されているだろう。そうでなければこの階に飛…
1 「ワントゥーーー! ワントゥーーどこー!?」 カワイイ住民が多く住むハート王国城下町の大通りを、ちいさなイヌ族の男の子が半泣きで走っていた。 男の子の名…
【0.3】 これはンンロと初めてのカチコミを行った日の夜の会話。 「HELL地獄のスリーアウト制?」 「そ。つまりどんなボンクラでも2回までは無茶できるから」 …
【5-5】 僕は一目散に走りだした。部屋の隅にある階段に向かって。 盾は途中で投げ捨てた。構えていても背負っていても階段を登るのに邪魔になるのと、残りの敵は…
Ⅰ prrrrr……prrrrr…… 無機質な電子音。 prrrrr……prrrrr……prrrrr……pr── 3セット目の電子音で、暗い部屋の中で丸餅めいた影が動いた。 「こんな時間…
【5-4】 5階から12階までは倉庫という話だったが、天井がぶち抜かれて全階が一つの大部屋になっている異様な空間になっていた。 壁際には各階にあるはずの床の代…
BPM90 Aマイナー Output Co-Producerで抽出したサンプルを切り貼りして作成。こういうのがやりたかったので非常に満足。
Key c BPM 76 Lo-Fi HIPHOP目指して。まずは短めで試行錯誤。 SoundCloud(おそらく高音質)は明日投稿します。 あとはyoutubeにも上げれるようにしたいな~
【5-2】 3階への階段は1階の右トイレに偽装されて作られていた。普段は店側のチンピラが廊下にたむろしていて一般客を寄せ付けないようになっているらしい。 2…
Key C bpm 80 3作目。少しずつ作りたいものに近づけてる気がする……かなあと。 (おそらく)高音質版はこちらですhttps://on.soundcloud.com/XYBJh
【1】 相手の銃口が爆発したと思った瞬間、僕は頭に強い衝撃を受けて死んだ。 そして生き返った。 吹き飛ばされた頭は元通りになっている。痛みもない。ただ、左腕に刻まれた三つの髑髏タトゥーのうち一つにペケ印が追加されていた。 「おーい、早く隠れなよ。ぼやぼやしてっとバリア切れてまた死ぬよ」 少し離れたところ、横倒しになっているスチールデスクの陰にいる赤い革ジャンを着た赤と白髪少女──ンンロが言った。 その言葉を裏付けるかのように、バリア越しに身体のあちこちに軽
【1】 この森は「魔女のいる暗くて濃い森」と呼ばれているらしい。 そう教えてくれたのは、昨晩近くの田舎村のパブで意気投合した、風体も臭いも怪しいだった老人だ。 老人の話では、魔女のいる暗くて濃い森(以下魔女森)は昔から野草やキノコが豊富に取れる場所として重宝されていた。そして或る日──いわゆる魔王災害が始まった日──突然森の深部に見たことのない花が現れた。 それは茎から花びらまで全てが影のように黒く、おとぎ話に出てくる魔女が着るローブのように見えることからそのまま『魔
【1】 俺はユニダート。どこにでもいる地獄人だ。 暴力は中の中、射撃の腕は中の下。 平凡でとにかく頭数が欲しい状況でないと呼ばれない。その程度の男だ。 ただ危険を察知する力が人よりもほんのわずか秀でているようで、今日まで三死(スリーアウト)は免れている。 そんな俺は今、珍しく買い物以外の目的でヘルバイスに足を運んでいた。 HELL地獄の中でもロストエンジェルス、新欲苦躯(ニューヨーククク)などに匹敵する危険な街だ。 俺は数回しかこの街で仕事をしたことが
HELL地獄BAN(G)ディッツ‼、ようやくンンロとサボテンの物語に一区切りがつけました。校正が大変だったけどなんとかやり切れてよかった。
【5-8】 ナスティハウンドとの最終決戦は、僕が想像していたような死闘が繰り広げられた……ということはなく、驚くほどあっけなく片が付いた。 激しい衝撃音と振動を感じて、僕は急いで倉庫に舞い戻った。そして、 埃が舞い上がる中で真っ先にンンロの姿を探すと、なんとポチの上にうつ伏せで倒れていた。 必死で残骸をかき分けながらンンロに駆け寄る途中、ティー・レップの死体を見つけた。首と四肢が通常ではありえない方向に折れ曲がっていた。 かなりひどい状態なので再生には時間がかか
【5-7.5 ティーレップ】 二人組のアホウがポチとヤり始めてからそれなりの時間が経過した。そろそろポチに食われて消化されているだろう。そうでなければこの階に飛び込んできているはずだ。 様子を確認するためディスプレイに監視カメラの映像を映そうとすると、倉庫の監視カメラのが全てブラックアウトしていた。 ふん、まあいいさ。俺はギャングのボスらしく堂々とデスクの裏で座って余裕を見せていればいい。この部屋のものはすべて防弾防刃仕様なうえ、デスクの前方には透明なヘル強化ガラ
1 「ワントゥーーー! ワントゥーーどこー!?」 カワイイ住民が多く住むハート王国城下町の大通りを、ちいさなイヌ族の男の子が半泣きで走っていた。 男の子の名はワンワン。この町の住人で、普段は楽しそうに走り回っているのだが、この日は様子が違った。すれ違う住民は何が起きたのかと不思議がるが、声をかける前に男の子は走り去ってしまう。 大通り中心、噴水の脇で会議をしていたクッキーおばちゃんたちが、 「今の子、ゼロさんちの子じゃない。一体どうしたのかしら」 「妹ちゃんの名
【0.3】 これはンンロと初めてのカチコミを行った日の夜の会話。 「HELL地獄のスリーアウト制?」 「そ。つまりどんなボンクラでも2回までは無茶できるから」 僕の左腕に刻まれている3つの髑髏タトゥーを指さすンンロ。この前死んだときについた×印は消えている。日をまたぐとリセットされるらしい。 「だけど、首つりとか張り付けとか身動きできない状態で死ぬのは最悪。苦しんで死んで生き返ってもバリアが解けたらまた苦しんで死んで強制労働行きってね」 「なるほど……」 僕
【5-5】 僕は一目散に走りだした。部屋の隅にある階段に向かって。 盾は途中で投げ捨てた。構えていても背負っていても階段を登るのに邪魔になるのと、残りの敵はポチのティー・レップのみであろうと判断したからだ。仮に盾を使ったとしても、あのポチの攻撃をしのげるとは思わなかった。 階段へは問題なくたどり着けた。が、階段の前にミニ木箱がバリケードのように積み重なっていてさらに『Keep Out』と書かれた黄黒テープで塞がれていた。振り返り反対側を確認するが同じよう。僕らがこ
Ⅰ prrrrr……prrrrr…… 無機質な電子音。 prrrrr……prrrrr……prrrrr……pr── 3セット目の電子音で、暗い部屋の中で丸餅めいた影が動いた。 「こんな時間に誰?」男の声が平坦な声で言った。 『今何してるの?仕事だって分かってる?』 女の声が答えた。苛立っているのを隠そうともしていない。 「仕事って?」 『もしかして忘れてたなんて言わないでしょうね?』 「忘れてたって?君は誰なんだ?仕事って?」 『くだらない問答に付き合うつもりは
【5-4】 5階から12階までは倉庫という話だったが、天井がぶち抜かれて全階が一つの大部屋になっている異様な空間になっていた。 壁際には各階にあるはずの床の代わりに、工事現場にあるような網目状の足場が備え付けられてあった。人の気配は全くないのに壁と天井に取り付けられている照明の明るさが逆に不気味に感じる。 「誰もいないね」 警戒して倉庫の中心程まで進んだが何も起きない。静まり返った広い倉庫の中で僕の声はよく響いた。 僕たちがいる5階部の両壁には、ナスティハウ
【5-2】 3階への階段は1階の右トイレに偽装されて作られていた。普段は店側のチンピラが廊下にたむろしていて一般客を寄せ付けないようになっているらしい。 2階分の階段を登ると、扉のない部屋についた。室内は明かりが灯っていた。 部屋は横長、手前の左側はスロット台とパチンコ台がぎっしり設置されているスペース、右側は映画に出てくるゲーム機の筐体がずらりと並んでいる。突き当りには壁と扉がある。、この階は手前と奥でスペースが区切られているようだ。 客はおらず、代わりに作
曲を作りましたが、MP3で書き出すのを忘れたのでURLだけ。ヒップホップのビートに聞こえたらいいなあと。 https://on.soundcloud.com/DrCLk