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2023 J2 第40節 ベガルタ仙台 vs レノファ山口FC

仙台は勝てば自力で残留が決まる一方、大宮に猛追され、なかなか残留を確定できてない山口。両者勝ち点3が欲しい一戦のスタメンはこちら。

【仙台】66分山田→許、長澤→エヴェルトン、72分中島→加藤、85分秋山→金、氣田→齋藤
【山口】46分高橋→沼田、72分前→成岡、皆川→シルビオ ジュニオール、77分矢島→河野、池上→五十嵐

真瀬が欠場した仙台は小出を右SBに移し、菅田がCBへ。
山口のスタメンの大枠に変更はなし。在籍期間はバラバラだが、関、矢島、皆川は古巣戦。

序盤から試合の主導権を握ったのは仙台。システムの噛み合わせ上、中盤の枚数で優位に立ち、SBの小出、秋山が余裕を持ってボールを持つことができた。山田が裏を取るシーンが立て続けに出たり、ビルドアップからのコンビネーションでフィニッシュまで持っていく様相から、状態の良さが伺える。先制点は小出を起点に郷家がフリーで抜け出し今季10点目。アシストが逆サイドの氣田というのは面白かった。

前半はほぼ仙台のゲームで、山口を沈黙させることに成功したが、後半は一変し、山口のゲームとなってしまう。
理由は色々あるが、前半から飛ばしたツケが回ってきて強度が落ちたことと、終盤を迎えるまでに2点目が取れなかったことだろう。前述の強度に関しては、外からのアプローチを含めた5枚の交代枠の活用方法を見つめ直さないといけないが、2点目に関しては出ている選手の問題。数多くのチャンスがあっただけに、本当にもったいなかった。この日の試合の出来であれば、前半で試合の行末を決めなければいけなかっただろう。
加えて、終盤のよくわからない許熔埈の退場のせいで、勝ち点1が悪い結果でないという風向きになってしまい、後味の悪い試合となってしまった点は残念。

これで順位の近しい相手との対戦は2勝2分。さらに、今節大宮が敗れたためひとまずJ2残留が決定した。
このような状況の中で、残りの2試合の意味を見出すのは難しい部分ではあるが、監督を含めて来季も共に戦ってくれる選手の選別の場であると考えると非常に重要な2試合となる。
既に契約満了を告げられていたり、他クラブからのオファーや、期限付き移籍の満了が見えている選手など、各選手の置かれている状況は異なるだろうが、そういう背景を読み取る場としながらも、来季も仙台で戦ってくれる選手が1人でも多くいることを願いたい。

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