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富士フィルムのシネマカメラ。またはAPS-Cミラーレスの化け物カメラ。/Fujifilm X-T4

お久しぶりです。リューヤです。

2020年2月26日 富士フィルムより新しいカメラが発表されました。それが「X-T4」です。
前機種「X-T3」が発売してから2年経っていません。X-T3発売が2018年9月。
約1年半で新しい機種が発表されたことになります。

↑前機種のX-T3。だいぶ値下げしてます。

何故この記事を書いているのかというと、実は以前からX-T3が気になっていました。最近発売したカメラですし、中古価格で11万〜12万とかなりコスパが高いカメラになっています。
というのも実はこのカメラ、4K60p 4:2:0 10bit F-Log でSDカードに収録出来てしまいます。しかもエテルナも内臓している。

富士フィルムのカメラと言うと「色がキレイ」とか「写真撮影がメイン」のカメラと思ってしまうかもしれません。少し前までそうでした。しかし、ここ最近X-H1やX-T3の登場によって一気に動画機への性能がアップしました。
そしてX-T4が発表されました。

ここで断言できることは、X-T4は「シネマカメラだ。」ということです。

X-T4の特徴を動画性能を中心に紹介します。

・6.5段分のボディ内手ブレ補正
・大型化された大容量バッテリー
バリアングル液晶
・ムービーとスチルの切り替えスイッチ
・SDカードへのバックアップ記録(同じ設定で記録できる)
・新フィルムシュミレーション エテルナ ブリーチバイパスの追加
・ファイル形式”MOV"に加えて"MP4"の追加
FullHD 240fpsハイフレーム撮影
・F-Log ビューアシスト

X-T4の特徴はこんな感じ。センサーや解像度などのメインの性能はX-T3と変わっていませんが、細かいソフトウェアのアップデートが大きいですね。
ハードウェアの性能はボディ内手ブレ補正、大容量バッテリー、バリアングル液晶と使い勝手も向上してます。

↑背面の画像。バリアングルになっていることやムービーとスチルの切り替えスイッチがあるのが分かる。

X-T4がシネマカメラな性能
4K60p 4:2:0 10bitがSDカード内部へ収録可能。
F-Log。F-Logビューアシスト搭載。
MP4/MOVからファイル形式が選択可能。
FullHDは240fpsのスローモーション動画が撮影可能。
ボディ内手ブレ補正が動画でも効く。
SDカードスロットがダブルスロットなうえに同じ設定、同じ解像度で2つのSDカードに同時記録が可能。
大容量バッテリーで長時間の撮影も余裕。
連続撮影時間は4K60pで20分4K30p,FullHDで30分240fpsで3分
クロップは4K30pはなし。60pで1.1倍クロップ
連続での長時間撮影はできないけど、それでもこのスペックは凄い!!

X-T4の良いところはAPS-Cセンサーで小型ボディかつ軽量なところ。
シネマカメラだとボディ自体が大きくなりがちだけど、X-T4はデジタルカメラ。
小型ボディにシネマカメラクラスの性能を詰め込んだところが良い。
富士フィルムにはレンズも豊富で神レンズも存在する。

例えば XF 35mm F1.4 RXF 16mm F1.4 R WRなど。

動画性能は50万〜100万円するシネマカメラ Sony FS5やCanon C100markⅡなどのカメラと比べても連続撮影時間を除いて高い性能を実現しているので驚きだ。

X-T4から新たにバリアングル液晶が採用されたけど、一番嬉しい時は動画を撮る時。特に商品のレビュー動画や開封動画を撮る時、二人三脚で自分とカメラを設置して撮るのですがチルトモニターだと液晶を直視できないのが難点なんですが本体と直角に90°に曲がるバリアングルモニターは確認しながら撮影できるのでものすごく楽なのでやっぱりバリアングルモニターは必須だなぁと思った次第です。(個人的にはバリアングルあんまり得意ではないですが、バリアングルにも利点があるので何とも言えないのが現状です。)

6.5段分のボディ内手ブレ補正について。
実際に使ってみないと分かりませんが、サンプル映像を見る限りしっかりと効いていると思います。
レンズ内手ブレ補正とボディ内手ブレ補正の協調が可能なので、手ブレ補正の入ったレンズはしっかりレンズ側の手ブレ補正も使ってくれます。
特に動画を撮る場合は、手ブレ補正はあったほうに過ぎないのですが、あまりの過信も厳禁です。
手ブレ補正はおまけ程度で考えてほしいです。手ブレ補正だよりよりもジンバルや三脚を使って撮るのが、一番安定するのでその辺は理解してください。
それでもα7Ⅲやα6500の手ブレ補正よりかは効くと思いますので、旅行やちょっとした撮影は手ブレ補正が大事なので活用するといいかもしれません。

↑X-T4の側面端子

上から
・3.5mmマイクジャック
・リモート端子
・マイクロHDMI(4:2:2 10bit 出力対応)
・USB-C(USB 3.2 Gen1、充電及び給電に対応)

ここで一つ気になることが。3.5mmマイクジャックはあるのにイヤホンジャンクがないこと。(X-T3はありました。)特にインタビューや音声を確認しながら撮影したい場合はイヤホンジャンクが必須なのにイヤホンジャンクが内蔵されてないのは不便です。なのでX-T4ではUSB-Cによるモニタリング出力に対応してます。付属の変換ジャックを使えばモニタリングも可能です。ただし、ダイレクト接続のイヤホンは対応しているかどうかは今のところ不明です。別売りのバッテリーグリップを買えばイヤホンジャンクが付いてくるので長時間の撮影の際は便利かもしれません。

↑これはX-T3の端子。

3.5mmのマイクジャックとイヤホンジャンク、USB-C、マイクロHDMI。

↑X-T4のカードスロット。

SDXCカードが2枚入ります。もちろん両スロットUHS-Ⅱ対応です。APS-Cミラーレスカメラ(富士フィルムのカメラを除き、Sony,Canon,Nikonの中)で唯一のダブルスロットです。前述の通りですが、動画記録時のバックアップ記録に対応します。大事な撮影データが飛んだり、記録できていなかったり、そんなトラブルを避けることができます。これもシネマカメラに付いている機能だったりします。

↑X-T4になってバッテリーも大容量化しました。容量は2200mAh。X-T3は1200mAhで小型のものでした。

T4になってバッテリーが大容量化したので、使い勝手は向上したのですが付属品にバッテリーチャージャーが付属してないのはちょっと不便かもしれないです。

2個同時に充電できるバッテリーチャージャーが富士フィルムより発売されるので予備バッテリーと一緒に購入することをおすすめします。バッテリーチャージャーはMicroUSBで充電できるのでモバイルバッテリーからの充電もできると思います。

動画性能を中心に紹介してきたので、基本スペックを載せておきます。

商品名 FUJIFILM X-T4
有効画素数 約2610万画素
撮像素子 23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー、 原色フィルター採用
記録メディア SDXCメモリーカード(~512GB)HS-Ⅰ/UHS-Ⅱ対応、ビデオスピードクラスV90対応*1
静止画記録方式 DCF Ver.2.0準拠 JPEG(Exif Ver.2.3、 DPOF対応*2)
RAW(14bit RAF独自フォーマット) TIFF(8/16bit RGB、カメラ内現像のみ)
記録画素数(ピクセル)
[L]〈3:2〉 6240×4160 〈16:9〉 6240×3512 〈1:1〉 4160×4160
[M]〈3:2〉 4416×2944 〈16:9〉 4416×2488 〈1:1〉 2944×2944
[S]〈3:2〉 3120×2080 〈16:9〉 3120×1760 〈1:1〉 2080×2080

レンズマウント FUJIFILM Xマウント

撮影感度 標準出力感度
AUTO1/AUTO2/AUTO3(I SO12800まで設定可能)/ISO160~12800(1/3段ステップ)
拡張モード ISO80/100/125/25600/51200

手ブレ補正 補正機構 センサーシフト方式5軸補正
補正段数 最大6.5段(CIPA規格準拠、ピッチ/ヨー方向)
電子防振 あり(動画のみ)
ブレ防止モードブースト あり(動画のみ)

ファインダー 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット(視野率約100%)
ファインダー倍率: 0.75倍
対角視野: 約38°(水平視野: 約30°)アイセンサー付き

液晶モニター 3.0型 3:2アスペクト バリアングル式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約162万ドット

動画 記録方式 ファイル記録形式: MOVMP4
圧縮方式: MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265準拠
音声記録方式: リニアPCM ステレオ(24bit/48KHzサンプリング)、AAC
動画圧縮方式 All Intra / Long GOP

※All Intraは以下設定で記録可能です。
 DCI4K/4K 29.97p/25p/24p/23.98p 400Mbps
 Full HD(2048×1080)/Full HD(1920×1080) 59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 200Mbps

連続記録時間 [DCI4K(4096×2160)]   59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 400Mbps/200Mbps/100Mbps 59.94p/50p: 連続最大約20分まで
29.97p/25p/24p/23.98p: 連続最大約30分まで

4K(3840×2160)]    59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 400Mbps/200Mbps/100Mbps 59.94p/50p: 連続最大約20分まで、29.97p/25p/24p/23.98p: 連続最大約30分まで

[Full HD(2048×1080)] 59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 200Mbps/100Mbps/50Mbps 連続最大約30分まで

Full HD(1920×1080)59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 200Mbps/100Mbps/50Mbps 連続最大約30分まで

[Full HD(1920×1080)] ハイスピード動画
240P/200P 200Mbps(記録時) 連続最大約3分まで
120p/100p 200Mbps(記録時) 連続最大約6分まで

※動画を撮影するときは、UHSスピードクラス3以上のSDメモリーカードをご使用ください。
※400Mbpsで収録する場合はビデオスピードクラス60以上のSDメモリーカードをご使用ください。
※400MbpsはDCI4K/4K 29.97p/25p/24p/23.98pで使用できます。
※H.264選択時は、DCI4K 59.94p/50pは選択できません。

フィルムシミュレーションモード 18モード(PROVIA/スタンダード、 Velvia/ビビッド、 ASTIA/ソフト、 クラシッククローム、 PRO Neg.Hi、
PRO Neg.Std、 モノクロ、 モノクロ+Yeフィルター、 モノクロ+Rフィルター、 モノクロ+Gフィルター、 セピア、
ACROS、 ACROS+Yeフィルター、 ACROS+Rフィルター、 ACROS+Gフィルター、ETERNA/シネマ、クラシックネガ、ETERNAブリーチバイパス)
モノクロームカラー

ワイヤレス転送部 準拠規格 IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル)
暗号化方式 WEP/WPA/WPA2 mixed mode
アクセス方式 インフラストラクチャーモード
Bluetooth® 準拠規格 Bluetooth Ver. 4.2(Bluetooth low energy)
使用周波数範囲 2402〜2480MHz(中心周波数)

入出力端子 デジタル入出力 USB Type-C(USB3.2 Gen1
HDMI出力 HDMIマイクロ端子(Type D)
3.5mmステレオミニジャック(マイク用)
φ2.5mmリモートレリーズ端子
ホットシュー、シンクロターミナル
電源 充電式バッテリーNP-W235(リチウムイオンタイプ)
静止画撮影可能枚数*4 約600枚(エコノミーモード時)
約500枚(ノーマルモード時) ※ XF35mmF1.4 R使用時

実撮影電池寿命*4
※顔検出OFF時 [4K] 約85分(29.97p時)
[Full HD] 約95分(59.94p時)
連続撮影電池寿命*4
※顔検出OFF時 [4K] 約110分(29.97p時)
[Full HD] 約130分(59.94p時)
本体外形寸法
[幅]134.6mm×[高さ]92.8mm×[奥行き]63.8mm(最薄部37.9mm)
質量 約607g
(バッテリー、 SDメモリーカード含む)

動作環境 温度 -10℃~+40℃
起動時間 約0.39秒

付属品
充電式バッテリーNP-W235(リチウムイオンタイプ)
ACパワーアダプター AC-5VJ
プラグアダプター
専用USBケーブル
ヘッドホン用アダプター
ショルダーストラップ
ボディーキャップ(本体付属)
ホットシューカバー(本体付属)
縦位置グリップ用端子カバー(本体付属)
メモリーカードスロットカバー(本体付属)
シンクロターミナルカバー(本体付属)
使用説明書
保証書一式

そして何故化け物カメラなのか。それは値段です。シネマカメラを凌駕しつつ、小型で軽量なボディでカメラ自体のスペック、ハードウェアの完成度がかなり高いのにもかかわらず20万弱で買えてしまいます。これはもう買うしかないんです。この価格は安いんです!!安すぎるのです!

X-T4が発表されたとき、私が思ったのはこういうことです。
α6400=X-T3
α6600=X-T4
この位置づけなのかなと思いました。α6400は手ブレ補正がなくて、バッテリーも持たないのに対しα6600は手ブレ補正があり大容量化されたバッテリーを採用している。
X-T3も同様に手ブレ補正がなくて、バッテリーも小さい。
そんな感じしました。

X-T4の発売日は2020年4月。詳細な日程は決まっていませんが、各家電量販店やカメラ販売店では予約受付中みたいなので、発売日にほしい人は予約必須です。

マップカメラでも予約しているので安く買いたい場合はマップカメラがおすすめです。

そして私は買うのかor買わないのか、ですが私は買います。というのも前からX-T3をサブカメラとして導入を検討していたので、この際新しいX-T4でもいいかなぁと思ってX-T4にしました。考えてみるとX-T4が思った以上に魅力的なので写真メインならT3でも問題ないですが、動画優先の私はT4の方が使う以上スペックや利便性もかなてT4だなぁと思いました。

Sony Eマウントを愛用している私からすると他のマウントに移りたくはないのですが、それでもやっぱり欲しいので買いかなぁと思っています。

一通り揃えてみるとこんな感じ。やっぱり30万は超えてくるのは仕方ないですね。一から揃えるとなるとこのくらいかかるので多少は余裕をもって見積もった方が良いです。

買うのまだ先になりそうですが、買ったらYouTubeにレビュー動画や作例を作りたいですね。(来年の2月までには買いたい←理由は後日)

最後まで記事読んでくれてありがとうございました。面白かったり、気になったらいいねフォローもよろしくお願いします。

ではでは。

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