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機娘乱劇オーバードライブ 第一部 三章

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機娘乱劇オーバードライブの第一部の三章章です。 pixivFANBOXで公開中ですが、見辛いのでこちらにまとめました。 PDFデータはBOOTHなどで販売中です。
不定期ですが機娘乱劇オーバードライブの第一部三章を更新していきます。 pixivFANBOXと違っ… もっと詳しく
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記事一覧

【第29話】結衣、やっと復活! メインヒロインェ

【第29話】結衣、やっと復活! メインヒロインェ

 陵をあの家から連れ出し、生徒会長の洋子の車に乗った後、結衣は急に体調が悪くなったことに自分で気付いた。何故かは判らないがやけに身体が重く、息苦しい気がした。やがて胸が締めつけられるように痛み、息をすることすらままならなくなる。その時にはもう、結衣は周囲のことを気にする余裕がなくなっていた。

【第28話】結衣を組み立てよう!(後編)

【第28話】結衣を組み立てよう!(後編)

 白桃のメモリカードを腹部のスロットにさせと言われた。陵は震える手で洋子の指示に従い、メモリカードをカードスロットに差し込んだ。どうやらこのカードは人工の愛液の合成データが入っているらしい。その話を聞いた陵は昂奮に目を輝かせ、作業の前に自慰で射精してから、改めて結衣に向かっていた。

「でっ、出来た!」
「次は燃料タンクの取り付けよ。腰のジョイントとウエストのくびれの部分には、メカが配置されてない

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【第27話】蘭博士、名前覚えてあげて。その娘は「多野波絵」と言います

【第27話】蘭博士、名前覚えてあげて。その娘は「多野波絵」と言います

 ぼんやりとした顔でドアに書かれた文字を見つめ、蘭はゆっくりと首を傾げた。

「ここであってるはずなんだけど」

 受付で聞いたことを反芻しつつ、蘭は傾けていた首を起こした。蘭のいる廊下にはじゅうたんが綺麗に敷き詰められており、誰かが時折通り過ぎていく。たまに蘭を見止めて会釈をする者もあったが、蘭はそのことには気付かなかった。

【第26話】結衣を組み立てよう!(前編)

【第26話】結衣を組み立てよう!(前編)

 二人で並んで台車を押して明日美の居た部屋を出る。来た道を戻りながら洋子は深い息を吐いた。するとタイミングよく陵が深々と息を吐く。

「いろんな意味で凄い子だったわね」

 弾んだ声で洋子が言うと、陵が困ったような顔をする。

「俺は結衣のことばっかり考えてて、早く戻らないとってことだけでいっぱいいっぱいだったから……」

【第25話】梱包された彼女

【第25話】梱包された彼女

 夕食の前、と言い渡しておいたから、きっと陵はもう着替えを済ませて待っているだろう。そんなことを考えながら洋子は陵の部屋をノックした。返事があったことを確認してからドアを開く。真っ先に洋子の目に留まったのは、見慣れた自分の下着だった。

「こっ、これ! 忘れてたから!」

 ドアの前に立った陵が、洋子のショーツを突き出して横を向いている。顔の前に突き出されたショーツと陵を見比べて、洋子は思わず苦笑

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【第24話】快楽のシステム

【第24話】快楽のシステム

 足早に陵が部屋を出て行った後、洋子はその場から動く気にもなれず、ソファの上で自慰をし始めた。

 『快楽のシステム』が起動すると、ヒューマノイドは嫌でも欲情するようになっている。これはヒューマノイドの維持のためには不可欠なシステムで、ストレスを一定以上感じたり、機械化脳と記憶ストレージに記録されている記憶状況にギャップが生じた場合に、自動的に起動するようにセッティングされているものだ。

【第23話】俺って淫魔で女かも?

【第23話】俺って淫魔で女かも?

 気が付いたら下半身丸出しで洋子に抱きついていた。深い反省と共に百回以上詫びた陵は、同時に心の底で蘭を呪った。何がどうなったのかはよく判らないが、とりあえず全ては蘭のせいに違いない。

 カラオケ屋で蘭と秘書の栄に会ってから三日が過ぎた。あれから洋子はやけによそよそしい気がする。もしかしてやっぱり変な格好で抱きついたのがまずかったのだろうか。ヒューマノイドだと言っても洋子が女性であることには変わり

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