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どうしようもないカメラ偏愛を私的に語りたい日もある

コロナ自粛が続く日々ですが皆さんいかがお過ごしでしょう。
僕は撮影がほぼ無いのでモンハンとお散歩の往復をする日々です。
どうも、フォトグラファーのクロカワです。

いつもそれなりにnoteを書く時は誰かのなにかに役に立つようにと思っていたりもするんですが、たまにはどうしようもない私的なモノでも書いてみようと...だなんてのはとっても格好つけた言い方で、実際のところは「うちの子かわいいでしょ見てよ!」みたいな愛猫を推しまくる飼い主の気分でただただ発信欲を満たすnoteを書いている所存です。
いつもどおり話が長い。

ちなみにこのnote、いつにもまして話がめっちゃ長くなるので逃げるなら今です。そして勢いだけで書いてるので写真もフォトグラファーらしからぬ雑さといつもどおりの誤字たっぷりでお届予定です。

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はい、かわいい。
というわけで(どういうわけだ)仕事道具として1年弱愛用していたFUJIFILMのGFX 50SとGFX50Rを手放して、Leica(ライカ)のカメラにまるっと入れ替えました。
FUJIFILMのカメラの性能は悪くなく、むしろよくできたカメラでデジタル中判としてはコスパのいいカメラでしたし写りも文句はなかったんですが、まぁX100Vのプロモーション動画の一連のサムシングでFUJIFILMさんのフォトグラファーへの姿勢がどうも納得行かなかったので、気持ちが萎えました。

そう、気持ちってのは大事で、カメラを持つ瞬間に「お、いいな」ってなるかどうかを僕は大事にしています。なので、カメラを持つたびにもやっとするカメラは健康じゃないのでさようならした所存です。

で、Leicaです。
今の機材は以下の通り

Leica SL2
Leica VARIO-ELMARIT-SL 24-90mm f/2.8-4 ASPH.
Leica M10-P
Leica SUMMILUX M50mm f1.4 ASPH.
Leica SUMMICRON M35mm f2 ASPH.
Leica SUMMICRON M50mm f2 沈胴
Leica SUMMARON L35mm f3.5

ここにサブ機でLeica SL2をもう1台足すか、1世代前のSLを足すか悩ましいというところです。

さて、乗り換えた理由はふたつ。
1. 性能として及第点
2. メーカーの矜持に惚れた

1 の理由については画素数ですね。
GFX50S/50Rは5000万画素で、広告関連の仕事が多い自分としては画素数が多いとクライアントに「スマホ用に同じデータを縦向きでトリミングしたい」とか「引きと寄りで両方使いたいからトリミング前提で」などの要望に答えやすく、とっても助かります。
でかいデータで撮れるカメラは仕事しやすい。
Leica SL2は4700万画素と、GFXに比べても遜色ない画素数なのでデータサイズとしては問題なし。
オートフォーカスなどなどデジタルカメラに求められる基本性能も問題なしで、僕はスポーツ撮ったり暗いシチュエーションで撮ったりしないので、シビアなオートフォーカスの追従性能や高感度耐性などは求めていないので、そこそこ画素数多くて普通にちゃんと撮れればそれでOKです。

2 の理由についてですが、ここが結構大事です。
1の理由の中で「そこそこ画素数多くて普通にちゃんと撮れればそれでOK」と語っていますが、それならどのメーカーでも良くないか、となるわけです。SONYでもいいしNikonでもいい。
スペック的には確かにそうなんですよね。

よくカメラ選びの相談とかされるんですが、基本的に今のデジカメってどれ買ってもよく写るんですよ。
スポーツとか夜間撮影とか、極端にシビアなスペックを求めなければ正直何買ってもよく写る。(細かい話は置いておいたとして)

で、じゃあ何で選ぶの?/選べばいいの?って話になると
「持つときにテンション上がるカメラで選びましょう」
コレに尽きる。

かっこいいとか、かわいいとか、メーカーの姿勢とかキャラとかイメージとか、大きさとか質感とか、いわゆる気持ちに刺さる部分で選べばいいと思ってます。

僕の場合は仕事で撮るので、細かく言えば色々スペックは求めますが、最低限求めるスペックを超えてれば、あとは気持ちの部分で選ぶし、求めるスペックを超えるカメラも結構多い。デジカメがほぼ進化しきったと感じるいい時代です。

さて、なぜLeicaなのか。
カメラをそこそこ触る人なら一度は耳にしたことがあるであろうカメラメーカーなわけで、僕も昔気になって、大先輩フォトグラファーから安く譲って頂いたり、お金がなくて手放したりと、2度ほどLeicaを手にしてお別れをしてと繰り返しました。

フィルムもデジタルも使いましたが、ちょっと実際に触らないと伝えきれない感動があるんですよね。触った質感の良さといいますか。

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これは以前使っていたLeica M4というフィルムカメラ。
いくつか使ったLeicaのカメラの中でも一番のお気に入りでした。
見た目がね、もう最高に好き、かわいい。
1960年代後半〜1970年代前半のカメラなので、随分と古いものですが、電子回路の一切入っていない完全機械式のカメラなのでメンテナンスが行き届いていれば現役バリバリのカメラです。
色々不便な部分もあるけど、シャッターフィーリングとか手に触れる各所の動作音、所作すべてが最高に使ってて気持ちいいカメラです。

このカメラが忘れられなくてですね、ほんと未練がましくずっとLeica買い直したいって思ってたんですね何年も。
そしてカメラ買い替えのタイミングがやってきた。
Leica M10というシリーズからはボディの厚さがフィルム時代と同等にまで薄くなり、かなり完成度の高いカメラとなったわけで、おい今しかないだろ、いけ、いくんだクロカワ、買っちゃえよ、と。

ちなみになんでカメラ買い換えるのにこんなに気合いれてるんだ、と思う人がいるかも知れません。Leicaってめっちゃ高いんです笑っちゃうくらい。
ある程度仕事で使えるスペックのデジタル一眼ておおよそ20〜30万円前後で買えるんですが、LeicaのM10-Pってのは100万円超えちゃうんですね、中古でも70〜80万円前後。いわずもがなレンズも高い。いやーおそろしい。そしてそれでも欲しくなる魔力がこのカメラにはある。

ひとつフリーランスになるときに決めたことがありました。
「Leica買うならそこにふさわしい自分で堂々と買うぞ」
ってことです。なにやらかっこよさそうなこと言ってますが、端的に言えば「分割組まず一括で買えるまで買わないぞ」ってことです、わかりやすい。
ようやく一括で買えるようになったのもあって、ついに購入に至ったので、こんなnoteを書いてるわけです。

購入の話だけでどんだけ文字読ませるんだこのnoteは。

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はい、かわいいです。
Leicaのカメラって結構ブラッククロームっていう真っ黒なカラーを買う人多く見るんですけど、僕はM4がすごく好きだったので、シルバークロームを買いました。超かわいい。そしてレンズもM4を使ってた当時愛用していた50mmの沈胴ズミクロンっていうこれまた古いレンズを買いました。

沈胴ってのは、レンズが短くなって収納できるタイプのことです。
工芸品としてめちゃくちゃよくできたギミックです。

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かわいい。
ちなみに、デジタルのM型ライカに付けた状態でやるのはNGだそうです。センサーに当たらなくてもこのギミックでホコリや金属片やチリなどがカメラ内に入ったりする可能性があるからだそう。

50mmのレンズも好きですが、日常使いなら35mmあると良いよねってことで、SUMMARON L35mm f3.5っていうレンズです。

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これもまたかわいい。

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めっちゃ薄いので日常用の持ち歩きにピッタリ。
これもまた70年くらい前のレンズですが、写りは予想以上にきれいです。なめてたぜオールドレンズって気持ちになります。

とはいえ、オールドレンズは逆光時にフレアが強烈に出たり、コントラストが落ちたりとスペック的にどうしても弱い部分がありがちです。それもまたオールドレンズの楽しさなんですが、仕事としてはキリッとしっかりした写りが欲しいシチュエーションも多いです。

なので50mmも35mmも、オールドレンズと現行品レンズの2本ずつ持つことにしました。

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Leica SUMMILUX M50mm f1.4 ASPH.というレンズです。
色はブラック、かっこいい。
レンズフードが伸び縮みして収納できるのでとっても便利。
写りは線が細く繊細かつくっきりはっきりとした描写なので最高に好きなレンズです。レンズどれにするか悩んでたときにアドバイスしてくれたあきりんさんに感謝。

50mmって焦点距離のレンズはとても万能で、寄ってよし引いてよし。
後述するSL2でのメインのズームレンズに万が一なにかあったときのサブとしても使えるので、重宝しそうなレンズです。

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上からの長めも精悍なルックス。でもちょっと長い気もする。

35mmは50mmに比べたらちょっと広め。僕は50mmを主軸にレンズ構成を考えるので広角側のレンズとして捉えていて、求めたのは広いけど歪みのないスタンダードに使えるレンズ。そしてかっこいいやつ。

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Leica SUMMICRON M35mm f2 ASPH. です。
レンズフードが四角くてめっちゃかっこいい。
持ってるレンズの中で一番のイケメンと思ってます。
写りもとっても優等生で、歪みなく破綻のない清く正しい写りをします。

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レンズフードがちょっと長めなので、外せばコンパクトになります。
が、四角いレンズフード好きすぎるので外すことはないでしょう。
めっちゃイケメンやな。

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現行品(Leicaのラインナップで最新)のレンズたちはブラックに統一しました。というのも、これらはSL2にもつける予定なので、ボディのブラックと合わせてます。

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合う、合うぞ...めちゃくちゃいいぞ...

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四角いレンズフードの35mmもSL2に合う、めっちゃかっこいい。

そしてミラーレス一眼のLeica SL2の紹介です。

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M10-Pはマニュアルフォーカスのみでしたが、SL2は専用のレンズならオートフォーカスです。(前述の通りM用のレンズもアダプタつければ使える)

でかいです、SL用のこのレンズ。
Leica VARIO-ELMARIT-SL 24-90mm f/2.8-4 ASPH.
名前も長い。

24mmから90mmまでと広い画角が使えるのが特徴で、普通このあたりの画角のズームって24-70mmなんですよね。こいつは90mmまでいける。
そして最短撮影距離がワイド端で30cm、テレ端で45cmとめちゃくちゃ寄れる万能です。

大きさもでかく、重さもくっそ重いですがその分写りはとんでもないです。
ズームレンズなのに単焦点レンズばりによく写る。
とんでもないレンズです。レンズフードも四角くてかっこいい。

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片手で持ちたくない重さ。
写りに妥協を廃した結果、人間の腕力スペックを求める仕上がりになった模様。ガリヒョロには厳しいレンズです。2つの意味で腕が鍛えられます。

前述のとおり、SL2はレンズアダプターを介せばM10-Pのレンズも使えるので無駄がない機材構成になりますし、なによりどっちもかっこいい。

そして、この2台の背面が素敵です。

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用途もスペックもぜんぜん違うのにボタン周りの構成がほぼ同じ。
迷いなく2台を行き来できます。
ボタンの数も少なく、引き算の美を感じますね。好き。

はい、改めて集合写真です。

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M10-P用のレンズはちっちゃくてかわいいですね。たくさん並べたくなるかわいさ。そしてSL用のレンズがおっきくて頼りがいの塊です。圧倒的なパワー(物理)を感じますね。

さてさて、ここまで書いて肝心の写りがどうとか作例がどうとか皆無だったわけですが、正直写りがどうとかってたくさんの人がYouTubeやブログで語ってたりスペック比較してるので、そういう話はしたくなかった結果、こんなにエモーショナル全開の長文noteになってしまいました。

そして書いてて思いましたエモーショナルのむずかしさ。
数字で表せない、手で触ったときの感触の良さとかって、やっぱり文字だけじゃ伝えきれない。文才のない僕はなおさらです。

機材入れ替え直後にコロナでぜんぜん撮影ができてませんで、とっても悲しいですしカメラたちも出番を今か今かと待っていることでしょう。

はやく元気に全力で撮影できる世の中になってほしいものです。
というわけで、超長文お付き合いいただきありがとうございました。

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