8/31を大事にしたかった話

今回は(今回も?)ちょっと私的な日記のような文章を書いてみます。

フォトグラファーのクロカワです。
みなさん、素敵な8/31を過ごされたでしょうか?

僕はというと、8/31は海で作品撮りをする予定が、連日の撮影の疲労と睡眠不足、つまりは自己管理ミスにより前日夜に熱を出し、撮影をバラし、たっぷり寝て、起きて、カーテンから漏れる夏の太陽の光を見つめてベッコリ凹み、それでも「海が見たい!」「花火がしたい!」と子供のようにワガママな気持ちでアシスタントに懇願し、クルマで海に連れて行ってもらい、花火をしたというなんともドタバタな8/31を送りました。

道中、アシスタントに「なんでそんなに8/31に固執するんですか?」と聞かれたのが新鮮だったので、noteにしたためてみます。

"終わりよければ全てよし"

この言葉が僕は大好きです。
多くの成功者の話や過去を語る話では大抵が「今が幸せ」という前提のもと、過去の失敗や逸話が肯定されます。
「あのときの失敗があって今の成功があるんです」
みたいな話。
例えばそれを、今不幸な人が話したら
「あのとき失敗して、今もまぁそんなにうまく言ってないんですが」
ってな具合になり、過去の失敗はただの失敗になってしまう。
つまりは「今が幸せ」なら過去の些細なことなどすべて肯定できてしまうんですよね。まさに終わり(今)がよければ全てよし。

話を戻します。
8/31が良い日になれば
「2019年の夏は色々あったけど、最後に海見たり花火したりして、良い夏だったなー」
って言えるんですよ。
逆に、8/31にあのまま家にこもって過ごしてしまってたら
「2019年の夏は仕事に追われて、最後に体調崩して作品撮りもできず、海も見てないスイカも食べてない夏だったな」
って来年とか再来年とか、今後ずっとそういう記憶になってしまうんです。
なので、この8/31はなんとしても海に行きたかった。

そもそも、ここ一週間は無茶をしすぎてしまった。1時間睡眠で14時間の長丁場な撮影をこなしたり、現像・レタッチ・企画や資料作成などに追われ、忙しいアピールなんてまったくする気はなくてこれは単純に自己管理ミス。
キャパを超えて働いてしまった。
結果、作品撮りで集まってくれたモデルさんやスタイリストさんやヘアメイクさん、アシスタントさんのスケジュールをめちゃくちゃにしてしまった。
彼らの8/31を最悪にしてしまったと思う。
結果的にはモデルさんを中心に、他のカメラマンをアサインして別の撮影を行ったようで、それはよかったとも思うんだけど、クロカワちゃんとしろって話である。
なので「熱も引き、復活したので撮影しましょう」なんてことは当然無理な話。では僕は8/31をどうしようか、と悩むわけで、撮影を手伝って貰う予定だったアシスタントに懇願して海と花火を楽しんだ8/31に至ったわけです。

2019年の8/31にこだわった理由はもう一つある。
6月からフリーランスになったので、無事3ヶ月フリーランスを続けられた記念日でもあるんです。
(なんだか記念日好きなめんどうくさい人みたいですが...)
知人友人からは「順風満帆じゃん」と言われることも多いですが、やはり個人的にはこの3ヶ月は大なり小なり色々あって、それでも3ヶ月を無事個人の名前で仕事をし、社会人として生き抜けたのは嬉しいことなのです。
売上を目標値から落とすことなく、仕事に妥協することなく、それ以上に自身が望んだ広告・ファッション・アーティスト関連を中心にお仕事ができて、これ以上無い理想形ではあったんですが、それでも大変なことは多かった。人から褒められることがあまりないので、自分自身で褒めてあげたい、よくやったと認めたいという気持ちもあって、「8/31は良い夏にしよう」そう思った次第だったのです。

と、とても私的な話が続きましたが、改めまして皆さんはどんな8/31を過ごされたのでしょうか。良い夏だった、楽しかったと来年も再来年も振り返ることができるような、素敵な8/31を過ごすことができてたら素敵だな、なんて思いながら筆を置きます。

ではまた。


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