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カムフロムアウェイ

どうも、市童です。

今日は日生劇場へミュージカルを観に行きました。
「カムフロムアウェイ」マチネへ。

いいでしょう、マチネ。なんかこう、ぶってて。
昼公演はマチネ、夜はソワレです。
今度から使ってみましょう。池袋演芸場3月中席のソワレ。プリンシパルは柳亭市馬。これは言いませんね…。

日比谷にあります。後ろに見えるのは帝国ホテル。

これは自分でチケット取りました。
自分へのご褒美です。なんのご褒美かはあとで考えます。15000円也。それでも観たいのよ。今年はお財布事情もあるので、これと、レミゼぐらいかな……

9.11の事件の際、アメリカの空港に着陸出来なかった飛行機がカナダの田舎町ガンダーに38機緊急着陸。約7000人の乗客がその街で5日間過ごした、実話に基づくストーリー。

めちゃくちゃおもしろかったぁ。
これなのよ。ミュージカルだからこそ出来る世界。キャストは12人、100役ぐらい、コロコロコロコロ代わる代わる演じます。

休憩なし、濃密な100分。
みんな歌い踊る。スピーディーな展開。あえて観客の拍手の間を消すような演出。大きなセットもなし、「見立て」でミュージカルは進んで行きます。

これはね、だいぶ大変よ。12人のキャストを見ても、今の日本のミュージカル界を代表するような面子。全員主役を張れる俳優さんが集まったからこそ出来るミュージカルだろうな。

独唱は一曲ぐらいだったかな。それが濱田めぐみさんだったので、ワイは満足です。


若干のネタバレあり。

ストーリーはね、私たちの町に突然、国籍も宗教もバラバラの知らない人たちがたくさん来ちゃったよ、どうしましょう、受け入れますか?反対の立場になって、知らない田舎町に突然連れて行かれちゃったよ、どう受け入れましょう?ってお話。

やっぱり日本という島国では共感し難いところもちょっとありました。田舎町の人のほうがまだ日本にある感覚かな。
緊急事態が起きたときの乗客の心情を描くのにだいぶ時間を割いていました。年始の飛行機事故の全員脱出が海外で称賛される理由が若干分かる気もする。
人種や宗教や性の違いは、もちろん理解はあるつもりだけど、目の当たりにしたことはあまりないので、私にとってはちょっと距離のあるテーマかな。でも、こういう問題を取り扱うとき、どうしても説教臭さや、政治の匂いを感じたりしますが、本作はこんな私にもすーっと身体に入っていく感覚。作品の力も感じます。

あの国で、あまりにも衝撃的なこの事件をこういう角度で、ミュージカルという形で、12年後にブロードウェイで上演されたというのが、素晴らしい。
歴史や風俗が分かれば、もっともっと楽しいんだろうなと、翻訳されたミュージカルを見るたびに思います。現地だったら、このくだり爆笑なんだろうなとか思ったりね。その土地で作られたものですから、それを想像するのも楽しかったりします。

とにかく、よかった。
ホクホク顔で家路につく。

今日は六文そば須田町店
いかげそ天そば450円也
これでいい。これがいい。

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