中標津町議選特番の舞台裏-有料版
中標津町議選特番2024
今回の中標津町議会選挙特番、無事に終了しました。放送を見てくださった皆さん、本当にありがとうございました。この番組は、僕が町議選開催にあたり、選挙に対しての情報があまりに少なすぎて、検討する足掛かりも見当たらなかったことがきっかけです。
これ、みなさんどうやって選んでるんだろう?と。
真剣に考える人ほど、投票しずらい?
本編の高校生のコメントで、
「選挙には行かないといけないと思うけど、誰がいいのかわからないので、選挙に行きたくない」
という発言がありましたが、素朴で素直でとても力強い本質的なコメントと思いました。
大事だと思ってるからこそ、テキトーには選びたくない。けどちゃんと選ぶための情報にアクセスできない。これは僕が感じていたことと全く一緒です。
ダイジェスト1〜事前情報の少なさ〜
情報開示から投票日までの期間の短さ
今回の企画にあたって重要だったスケジュール。ざーっと下記の通り。
8月2日: 選挙説明会(立候補予定者が役場で説明を受けます)
8月13日: 書類確認日(立候補者が事前に役場に書類を提出します。今回はこのタイミングで役場に訪れている方々に番組で紹介したアンケートを配布しました)
8月17日: アンケート回答締切
8月18日:19時〜: 選挙特番収録・生配信
8月20日: 立候補者の正式決定、選挙活動開始
8月21日: 期日前投票開始
8月25日: 投票日
ここで重要なのは公職選挙法によって、8月2日、もしくは13日時点で大体の候補者はわかってはいるのですが、選挙活動は8月20日まで行ってはダメで、かつ期日前投票に関しては選挙活動開始の翌日21日から始まる点。
極論、1日にも満たない期間で候補者を選定しなければいけない、という方もいらっしゃるということです。
身内や知り合いが出馬する場合は事前に認知していて、すでに誰に投票するか決まっている、という方もいらっしゃるのかもしれませんが、僕みたいい移住してきた人なんかはなかなか誰に投票していいか迷うかと思います。
(もしくは全く関心が持てない)
今回意識したルール
先ほども記述した公職選挙法にはいろんなルールがあって、今回の企画はこのルールを破らないような設計になっていることが求められました。
選挙というセンシティブな内容なので、企画検討段階から選挙管理委員会と議論を重ね、なにがOKで、なにがNGかすり合わせを行いました。
今回の企画で重要だったのは、主に下記。
選挙期間前の立候補宣言や投票呼びかけの禁止:
8月20日まで、立候補者は選挙活動としての宣言や投票の呼びかけは行えません。これは公職選挙法に基づき、選挙運動は正式な選挙期間に限られるためです(公平性を担保するため)。今回の企画は特定の候補者にも参加いただかず、紹介すらせず、アンケートも匿名での紹介に限定したので、選挙活動には当たらず、一種の情報提供に止まっている、という体で行なっています。
第三者主催の討論会:
選挙活動期間(今回の場合は8月20日以降)に、候補者以外の第三者のものが討論会や演説会を主催し、候補者に参加してもらう行為は、選挙活動中の寄付行為に当たる可能性があるようです。(場所代、会の経費を無償で候補者に提供した、という見られ方になる可能性がある)
8月20日以前の段階であれば、第三者(報道機関や企業)が主催する討論会であっても、これに抵触しないので、今回の番組は8月18日(選挙活動期間以前)に実施したということです。
(厳密には今回は候補者が参加する会ではないのですが、選挙活動期間はなにかとややこしくなる危険性が孕むので、選挙活動期間を避けて実施しました)
ダイジェスト2〜町内会加入率の低さ、放課後支援学級の不足〜
ダイジェスト3〜条例策定の重要性〜
今回の目的は問題提起
今回は初めての取り組み、かつ準備期間も限られていたので、候補者の情報を提供できるような番組内容にはなっておらず、誰に投票すべきか、という悩みには直接的に応えられる内容にはなっていません。
ただ、
「そうだよね、みんな選べないよね。もっと選びやすくなる情報提供の仕組みあったほうがいくない?」
と、いう雰囲気づくりはできたのではないかと思います。
次回の中標津町議選にももちろん活かしていただければ嬉しいですし、他の市町村でも同じような取り組みが広がるととても嬉しいというか、やったかいあったな、と思います。
インターネット時代のローカルメディアの役割とは
番組終了後、道東テレビの立川さん、FMはなの橋本さんと一緒に、今回の番組制作を振り返りつつ、「これからのローカルメディアのあり方」についてディープなアフタートークを行いました。今回の企画はかなり積極的な取材や交渉あって実現したものですが、地域の人たちが本当に知りたい情報って、それくらいやらないと出てこないんじゃないか?
ネットでは検索できない超ローカルな情報にこそローカルメディアの役割があるのではないか?その役割を担うべき人の人物像や葛藤について、表では言いづらいことも含めてアフタートークを行いました。
無料の冒頭約5分はこちら↓↓
地域でアクションを起こす人のエールになれば-有料版-
アフタートークの完全版は下記からご覧いただけます。
(非公開動画リンクが貼り付けてあります。)
※今回の企画は株式会社しるべが製作費を提供しています。この有料版の売上は製作費の補填にあてさせていただきます。
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