【読書】最軽量のマネジメント
前回「読書感想を載せたい~!」
と言ったので、早速最初の1冊はこちら。
サイボウズの副社長である山田さんが書かれた名著です。
前提として「名著」と書かさせて頂いた上でですが、
この本の要約や感想を書くのは結構難しいんです…。
人によっては、サイボウズの副社長が「サイボウズを買ってね♪そして使い倒してね!」と言っているように見えるだろうし、人によっては「雑談しまくってマネジメント不要の組織にしようぜ」という風にも読み取れるし、「最軽量であってゼロを意味しているわけではないので、マネージャーは最低限これだけはやりましょ!」とか、色んな角度の解釈や感想が飛び出てくる書籍です。
前置きが長くなりましたが、自分なりにまずは箇条書き3つで要約します。
1. みんなが期待しすぎる程マネージャーは大変になるし、誰もやりたがらなくなるよ。
2. マネージャーをもっと楽にしてあげようよ?そのための考え方とかを伝えるよ。
3. でもね、マネージャーにこれだけはやって欲しい!それが「説明責任」、そして部下の方はマネージャーがその責任を果たすために「質問責任」を果たす!というかどんどん質問してあげて欲しい。
が僕なりの要約です。一言で言っちゃうと「説明責任」と「質問責任」に集約されるかな。
本当はね、もっと色々書いてある本なのだけれども、僕が読み終わってしばらく経って、自分の血肉として残っていたのは上のキーワード。
理由の1つとして、過去マネージャー職を10年以上やってきて、
特に最初の数年は色んな壁にぶつかりながら、マネジメント系の書籍やネット上の情報を読みまくってきた。
その中で本著に書かれている内容は実はほぼすでに知識として持っていたり、実践もしてきたりしました。(だってマネージャーって大変なんだもん!だから防衛手段としても、できるだけラクに、それでいて効果も出る方法を模索するでしょう?笑)
その上でこの本を読んで改めて思ったのは、
「『分かっている』と『出来ている』の間にある壁は大きいなー」です。
最軽量になりたくてもね、
簡単にはなれなかったりする。
なのでこの本を書かれた山田さんは「なれてる」し「出来てる」ってことで
そういった意味で凄い人だと思いました。
じゃあ最軽量のマネージャーになるためにはどうしたら良いのか?
ちょっと皮肉っぽい言い方になっちゃうかもしれないけど、
無理に最軽量になろうと思わないことが、1つの最軽量への近道だったりすると僕は思います。
今よりも少ーしだけでも重荷を軽くできれば、まずは成功。
あまり軽くし過ぎちゃったり、軽量化の方向を間違えてしまうと、「あのマネージャーはなーんもしてないじゃん、軽いやつめー!」になっちゃう。
そこのさじ加減が難しいのよね…。
やり過ぎも良くない。やらなさ過ぎも良くない。
その辺りのさじ加減もこの本には優しく紐解いて書かれている。
そしてもし今後また僕が「マネジメント」をしていくことがあるとしたら(すでに職位とは関係なくマネジメント的な思考で行動はしているのですが)部下や後輩にこれだけはやっぱり伝えたい。
「自分は『説明責任』を持つから、みんなは『質問責任』をしっかり持っていて欲しい!その時間を最優先する」と。
世の中、課題や問題って顕在すれば大体が仕分けできるようになっている。
「これはこうすれば解決できる」「誰だったら解決できる」「これは今は無理!あとで」とかね。でもね、顕在化せずにどこかでくすぶっていたり潜在化していると対処できない。
そのための「質問責任」であり、マネージャーが部下や後輩に求める最たるものになるのではないかな?そして軽量化にも繋がる、と。
それとこの本を読んでいると、過去のマネジメント経験が走馬灯のように頭の中に蘇ってくる。もちろん失敗経験多数ありで、トラウマのようになってジュクジュクとした痛みやトゲのように未だに刺さっていることもたくさんある。背負っている十字架もある。(抽象的な表現でゴメンね。)
なので、マネージャーのための、マネージャーを救うための本なのだけれども、僕にとっては過去の「罪と罰」を今一度思い出せてくれる、とても耳に痛い書籍であったりもするのである。「良薬口に苦し」で、その苦みが今、正に薬になっているので、この本に出会えたことに感謝しつつ本感想は〆たいと思います。
著書の山田さんにもこの書籍を執筆頂いたことに感謝させて頂きます。
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