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ワールドカップの熱狂の裏で思うこと

サッカーを愛する者として、今回のFIFAワールドカップ・カタール大会も楽しく見ている。とりあえずグループリーグの第1戦が一巡したというタイミングではあるが、2つのアップセット(番狂わせ)が起こった。

グループCのアルゼンチン vs サウジアラビア
グループEのドイツ vs 日本。

ともにアジアの国が逆転勝利し、優勝経験があるアルゼンチンとドイツは「"まさか"がなければ手に入れたはず」の勝ち点3を失った。

試合の展開も似ていた。前半にPKで先制するアルゼンチン或いはドイツ。
後半に反撃を見せて、2点を奪取して逆転勝利するサウジアラビア或いは日本。

どちらかというと、過去に強豪国にまともに勝ったことがないサウジアラビアのほうが衝撃度は高いように思うのだが(日本はロシアでベルギーを追い詰めたり、親善試合であれば強豪に稀に勝利したりしている)、日本の勝利は本当に興奮しましたよ。ドイツには勝ったことがない。舞台は国の威信をかけたワールドカップ。しかも前回ロシアではドイツはGL敗退。最後、韓国に0-2で負けているからね。アジアの国に連敗はできない。当然、ガチのガチである。

前半はあまりにもドイツが圧倒的。こりゃいかんと誰もが思っただろう。
しかし、ボロクソ言われていた森保監督のプラン変更がぴたりとハマる。
交代選手の送り出し方も見事だった。
冨安を入れて3バックに。そして三笘、浅野、堂安、南野。
浅野の逆転ゴールは歓喜と言うより、信じられない思いで呆然としてしまった。んまあ、あれ以降メディアが騒ぎすぎてうるさいが、盛り上がるのはよいことだ。しかし、渋谷のスクランブル交差点で歓喜していた人たちのうち、何人がワールドカップ予選を見ていたのかは気になるところです。


で、その先のことが気になっている。
ラグビーW杯のあとも思ったのだけど、盛り上がりの先が欲しい。
現状、日本では野球がNo.1スポーツであり、特にニュース番組のスポーツのコーナーでの扱いは野球+その他という印象で、サッカーは「その他」にも含まれないことが多い。Jリーグの開催された日でも1試合もやらんもん。野球はやるのに。久保がリーガでゴールしても、冨安がアーセナルで無双しても、鎌田&長谷部のフランクフルトがEL優勝しても何もやらんもん。なのに、ワールドカップでだけ騒ぎやがってという忸怩たる思いがある。野球人たちが今回のワールドカップ関連の情報番組で気のないコメントをしているのも腹が立つ。

まあ、メディアでの扱いももう少し良くして欲しいのだけど、シンプルにサッカー好きが増えて欲しいですね。ワールドカップのあとにJリーグをみたらプレー強度からも厳しいかもしれないが、好きなチームを見つけて欲しい。海外でも国内でもいい。
ドイツ戦で活躍した浅野や堂安の所属チームを追うもよし(ともにブンデスだ)。日本代表がどこまで行くかわからないが、敗退したそのあとも、世界最高峰の試合の数々を楽しんでもらえたらなあと思う次第です。

そんなに興味なかったけど、12月18日の決勝を見た!という人が出てきたら最高ですね。

ほんと、そればっかりを祈っているよ。

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