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2024.04.24「わからなさを楽しめる余白」

最近、『シュレディンガーの猫を正しく知ればこの宇宙はきみのもの』という本を読んでいる。
さとうみつろうさんと理論物理学者・保江邦夫さんの共著だ。

これまで何度も量子力学の本に挑戦しては挫折してきた。
三分の一、いや十分の一くらいで「これは無理だ」とブックオフに駆け込んできた。
なので、この本を購入する時も結構悩んだ。
悩んでいるうちに売り切れになり、しばらくして再販になったのをみてようやくポチった。
そうやってようやく手元にやってきた本のページをめくると、、、

「わからん」

数式は全く載っていないのだが、わからん。
理解できた!の体感を10だとしたら、3か4くらいである。

ただ、これまで挑戦しては挫折してきた本とは違うところがある。
それは、「わからないのに面白い」のだ。
わからないけれど、面白くて読み進んでしまう。
最早わからないこと自体が面白いのではないかと錯覚するほどだ。

こういう感覚になれたのは、本の内容、構成の素晴らしさはもちろんだが、自分の身体が変化したことも影響しているのではないかと思う。
以前の「理解しなければ、出来なければならぬ!」の頃は、身体が硬くてガチガチだった。
それが今はいい感じに余白があるように感じる。
その余白には色んなことが飛び込んできては出ていって、めぐりめぐっている。

「わからないが面白い」
この感覚に出会えたことが、じんわりと嬉しい。

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