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第23回 [Premier League第23節] チェルシーvsトッテナム 分析・解説  『1ヶ月で3連戦の対応策の応酬』

こんにちは! 細谷龍生と申します!!

もし私を知らない方がいましたら
自己紹介はこちらのnoteでしていますので
もし良かったら見てみてください!


今回は、第23回目の投稿です!

第23回目は、1月24日に行われた

”チェルシーvsトッテナム”


について分析・解説をしていきたいと思います。


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では本編に入っていきます!

〜試合情報について〜

’試合結果'


’メンバー' 


’スタッツ'


怪我人、コロナ、ネイションズカップなどの影響もあって、ここ4試合プレミアリーグで勝ち星
ないトゥヘルチェルシー。
その反面、コンテ体制以降プレミアリーグで勝ち点を積み上げてきており、9試合負け無しのコンテトッテナム。

対照的な両者だが、この対戦に至るまで
全てにリーグカップで2試合闘っている。

その結果は両方ともチェルシーの勝利。

分析しあって、対策に対策を重ねて挑んだこの試合。

結果と内容が比例するようなチェルシーの勝利になりました。

『その内容のチェルシーは何が良かったのか?』

を主に


・チェルシーのボール保持時による狙い
・スパーズはなぜ良さを出せなかったのか?


このポイントをメインで今回は分析・解説していきます!

第1部 ボール保持においての"質✖️オートマチックプレー"

チェルシーは、3-4-3ではなく4-2-2-2でもなく4-1-4-1を採用した。

これには明確なプレーモデルを共有して
相手のウィークを狙うボール保持時のプレーが見受けられた。

特にビルドアップフェーズでは、理想のプレーが連続をしていた。

チェルシーは、スパーズの442ブロックに対して
SBをハーフスペースに入れ、2-3を形成した。

これによってSHが真正面からプレスを必然的に行くことになる。

これによって生まれるのが
・2つのパスライン
・SBの背後スペース

である。

IHのマウントはライン間に止まっているため、

SB→SH     SB→IH

のパスラインが生まれる。

その時にシエシュが幅を取ることによって、相手SB33 を引きつけることに成功。
そこに対してマウントがチャンネルランをする
シーンが多々見受けられた。

このチャンネルランに対しての
・左CBのカバーリングの意識の低さ
・SBの裏への対応の脆さ

が明らかにスカウティングされており
シンプルかつ迅速にファイナルサードに侵入する機会が増えて、攻撃を思い通りに進めていた。

この『SB、SH、IH』の3人の関係性で
スパーズの守備ブロックを破壊していた。

ただ、これを円滑に進めていたのは
3人だけで創られたものではないと思う。

もう1人の役割が潤滑にボールを前に進む要因
になったと分析した。

その1人とは
アンカーのジョルジーニョである。


その理由として

常に相手の人と人を結んだ間のライン
顔を出し続けていたからである。

こうなることによって、狙いのサイドからの
チャンネルランを成立させていた。

そのためサイドハーフはどんな形でプレスに行っても、ジョルジーニョが消せない限り、パスコースを消すことができなかった。

どこかのパスラインに配球されてしまい
スペースを使われる現象を何度も作られてしまっていた。

"アンカーは、動きすぎず、動かないといけない"

絶妙なポジショニングが必要なポジションであるため、世界の中でも"立ち位置"という観点では
世界No. 1のアンカーではないかと思う。

アンカーが1枚そこにいるだけで
プレスを殺せることを証明した
ジョルジーニョである。

2得点とも、この現象からは生まれていないが
ゴール前に押し込んでシュートチャンスを作れた要因であり、得点に間接的につながっていると分析する。

チェルシーのオートマチックにプレーをしつつ
質を出して仕留めるところに
"世界トップレベル"の現在地を知れた。

ではトッテナムが無策だったのか?
それは全く違うと断言する。

トッテナムなりに対策をして、狙いを持って
チェルシー戦に向かっていたと思う。

うまくいかなかったことが多かった。

第2部ではトッテナムの'狙い'を分析しつつ

『なぜうまくいかなかったのか』

を書いていきたいと思う。

第2部 スパーズの狙い<対策になってしまった要因

この試合において、結論から言うと

スパーズは何もできなかった

と表すのが妥当だと感じた。

まず攻撃面での狙いから紐解いていく。

スパーズはビルドアップにおいては
ホイビュルクとウインクスが
サリーダやポジション変更によって
主導権を握りながら、前進をしようとしていた。

この2人は
前を向いた時
・視野の広さ
・判断の良さ

がストロングのため、妥当なボール保持時の狙いであると思う。

だが、これに対してはチェルシーのプレス構造によさを消されてしまう。

チェルシーはいつもなら、ボールホルダーに対してのプレスをして、その次をはめる、スペースを消すプレス構造である。

ただ、今回に関してはチェルシーは
この2人がビルドアップ、前進において
ボールを"もらいにいく"ことがわかっていた。

そのため、ストロングを消すために
この2人に対してマウントとコヴァチッチ
マンツーマンでつけて
ボール保持に関しての自由を奪って行こうとしていた。

そのためローテーションやポジション変更の
メリットが無くなった。

そうなるとCB中心でビルドアップになる。
ルカクのワンサイドカットに対して、
コンドゥクシオンが得意ではないサンチェスが
ハマってしまい、ボールをうまく保持できなかった。

ただコンテとしては、ボール保持から得点というのは1番の狙いではないと私は思った。

1番の狙いは
ショートカウンターであると思う。

それはシステムにも現れている。


スパーズは、チェルシーとの3連戦においての
守備オーガナイズを
5-4-1

5-3-2

4-4-2
に変更して行った。

これはどれだけカウンターの際に力を割ける比率が試合を進むごとに多くなっていることがわかる。

カウンター 強    ⇄                    強守備
442                      532                           541

そのため機動力が強みであるドハーティを右SHに置き、ショートカウンター、ロングカウンターを狙っていた。

前半39分ごろにファールになってしまったが
ケインがカウンターで点を決めたシーンは狙い通りだなと感じたが、それ以外目立ったカウンターをすることはできなかった。

その理由としては
・チェルシーのリスク管理
・単純にボールが奪えない

この2つは第1部にも書いたことではあるが

チェルシーは、SBが中に絞ってボールをもらうことをメインビルドアップとしていた。
そのため取った時にスペースが生まれず、カウンターをしてもカバーリングをされてしまう現象が起きてしまっていた。

また、単純に噛み合わせとチェルシーの狙いを止められず、自陣のゾーンに入り込まれてしまい、押し込まれてしまう展開が続いた。

これは、カウンターへの時間がかかるとともに
守備に比重が掛かってしまい、なかなか前に進めないことが多かった。

またポジトラにおいて、ボール保持における強みがないため、すぐ奪い返されるシーンがたくさん見受けられた。

なにをおいてもチェルシーが1枚上手であった
試合内容だった。

まとめ


今回はチェルシーvsトッテナムの分析、解説をさせていただきました!

中身を深掘り、見ていくと現象が発生することにこのレベルになると偶然はないんだなと感じさせられた試合でした。

良くも悪くも

"準備の段階でどれだけ優位を取れるか"

これもサッカーの醍醐味であると実感しました。

だからこそ分析は必要なのかなと改めて感じることができました!

以上で終わります!

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細谷龍生


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