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2024年5月11日(土)|「山崎夏生のルール教室」に物思う某カープファン

数日前の記事にチャチャを入れるという“亀レス”で恐縮だが、この記事がなかなか興味深いので、紹介と併せて、個人的見解という名の難癖を述べさせていただきたい。

「守備妨害」についてはリクエストの対象外なのです。例えば打球や送球処理直後の野手と走者に接触がありそれが守備妨害か走塁妨害か、あるいはそのプレーに対して野手や走者に故意性があったか否かなどは当該審判による「判断」に委ねられます。よって、「守備妨害」や「走塁妨害」はその場で起こった接触などの「事実」の確認ではなく、「判断」ですからリプレイ検証はしません。

山崎夏生のルール教室|引用文①

なるほど。確かに分かりづらいプレーはある。守備側も走塁側も、故意とは思えないのだけれども、打球の転がった場所、ランナーの位置、諸々が重なって、“ちょっとこれどうしようもないっすね・・・”みたいな。頻度は少ないけど。確かに「守備妨害?走塁妨害?どっちが適用されるの?」と感じたことはある。それは審判の判断に委ねられると。裁量権はこちらにあると。納得した。案外、リクエスト適用外のプレーって、把握し切れてなかったりするから、こうやって解説してくれるのは助かる。どうもありがとう、夏生さん。

今回のケースでは田中選手のグラブが観客席内に入っていたという前提での判定でした。ですから「観衆の妨害・原注」(6.01.e)にあるように「野手がフェンス、手すり、ロープから乗り出したり、スタンドの中に手を差し伸べて捕球するのを妨げられても妨害とは認められない」を適用し、リクエストにも応じませんでした。

山崎夏生のルール教室|引用文②

▶「野手がフェンス、手すり、ロープから乗り出したり、スタンドの中に手を差し伸べて捕球するのを妨げられても妨害とは認められない」

えっ。

えっ。そうなの。まじで。野球規則にそう記載されてるってことだよな。この書き方って。初めて知ったんだけど。ほんで、メッチャ驚いてるんだけど。あれ?これって常識なの?知らなかったのは僕だけ?だから反響が少ないのかい?

だってよ、このルールが適用されるならよ、俗に言う“ホームランキャッチ”とかって、どうなるのさ。あれは要するに「ホームランボールをキャッチした」からスーパープレーだと持て囃されているんじゃないのかい?

ホームランキャッチだよ。フェンスをよじ登ったりしてさ、スタンドに入るであろう打球を捕ってさ、ピョンとグラウンドに戻ってさ、観客が「ワーッ!」って盛り上がるじゃん。我らが広島東洋カープのお家芸と言っても過言ではないでしょう?

▶「スタンドの中に手を差し伸べて捕球するのを妨げられても妨害とは認められない」

このプレーはどうなんだい?“スタンドの中に手を差し伸べて捕球する”には該当しないのかい?どこまでがセーフでどこからがアウトか僕にはよく分からないよ・・・。観客達はルールのことは把握しているのかな。贔屓チームの有利不利で、選手のプレーを妨げるかどうかを決めているのかしら・・・。

モヤモヤが尽きないけど、自分一人の頭で考えてもラチがあかないので、次に進むことにする。

ともかく、僕が知らなかったルールを教えてくれてありがとう、夏生さん。

井口監督のケースでは角中選手のグラブが観客席側だったか、フィールド内だったかという事実の確認を求められました。これはリクエストの対象となりますし、リプレイ検証も行われます。このときは明らかに観客の手がフィールド内に入り込んでいました。

ですから新井監督は「守備妨害」ではなく、その差し出された両者のグラブの位置関係のリクエストを求めればよかったわけです。意思の疎通を欠いていたのかもしれませんが、やはり審判はリクエストに対してもチームを有利に誘導することはできないのをご承知おきください。

山崎夏生のルール教室|引用文③

はぁ〜、なるほどねえ・・・。

要するに、新井監督は「あのプレーは守備妨害にあたらないんですか?」と聞いたがために、「審判の判断」(リクエスト対象外)に委ねられるプレーだから、リプレー検証されることもなく、ファウルのまま再開したわけだと。

▶今回のケースでは田中選手のグラブが観客席内に入っていたという前提での判定でした。

「引用文②」で記載したココもポイントなわけだな。そもそも新井監督が「アレは守備妨害に当たるんじゃないか?」と言っている時点で、審判のジャッジには問題が無かった、と暗に認めたことになると。その解釈でオーケー?

井口監督のケースの試合は実際に見ていないのだけど、類似プレーが起きて、その時は、「守備妨害じゃないのか?」と言ったのではなく、「審判はファウルとジャッジしたが、さっきの打球は、観客の手がフィールド内に入り込んでいたのではないか?」という聞き方をしたから、「事実の確認」(リクエスト対象内)を求められたので、リプレー検証がされて、判定が覆ったと。

そう・・・。
そうですか・・・。
そうなんですか・・・。

いや、ちょっと、カープファンのバイアスがかかってるから、どうしても、“理屈は腑に落ちるが感情が腑に落ちない”って状態に陥っている。少し時間が欲しい。クールダウンすれば大丈夫だから、きっと・・・。

(フ〜・・・)

なるほどね。僕の記憶が正しければ、観客の手は、フィールド内に入ってなかったんじゃないかなぁ。たぶんね。僕も試合に夢中になってたから、確信は無いけど・・・。広輔は、ファールゾーンエリアの観客席に、身を挺する感じで、捕りに行ってたはずだったから。

もしそうだとすると、新井監督が、「今のは守備妨害では?」と聞いたんじゃなくて、「今のは観客の手がフィールド内に入り混んでいたのでは?」と聞いたとしても、リクエストが認められてリプレー検証が行われはすれど、判定は覆らずにそのまま、ってことになるわけか。

ふうん・・・。
そうなの・・・。
なんかなぁ・・・。

それで色々思い出すんだけど、たまにあるよね。選手が、フライ捕球とかで、勢い余って、観客席にダイブするような感じになるシーン。アレってさ、キャッチしてるとさ、アウトの判定になるよね。でもあれって、ルール上は、

▶「スタンドの中に手を差し伸べて捕球するのを妨げられても妨害とは認められない」

こう野球規則に書かれている以上、観客が「おい!グラウンドを飛び出してまでボールを捕ろうとするな!帰れ帰れ!」と言わんばかりに、選手を押し退けて自分が捕ったり、あるいは、観客席に入れないように、“通せんぼ”をしたとしても、妨害とは認められず、ファウル判定になるっていうこと・・・?

・・・まぁ、さすがにね、そんな、あからさまな行為をやったらね、情報化社会と呼ばれる現代、瞬く間に特定されたりして、実生活に甚大な影響を被りかねないし、そもそも、ルールとは別の、モラル的観点で、“選手のプレーの妨げにならないように”という善良な心で、サッとその場から離れる観客が、大多数なのかもしれないね。僕だってそうするわ。絶対。言い切れる。それが仮に、贔屓チームに不利に働くとしても。日本シリーズでもそうするよ。必ず。約束出来る。

“ルール ✕ モラル”

私生活でも定期的に思い悩むワードである。

山﨑夏生さん、色々と勉強になりました。興味深いお話をありがとうございました。


【P.S.】

書き終えてから「プレビューを表示」で、サッと全体に目を通してたら、田中広輔選手のことを「広輔」と書いてて笑った。思いっ切りヒートアップしてるじゃないっすか。無意識でした。

そんな僕は広輔が好き。走る姿が大好き。

ちなみに「広輔」は「こうすけ」で辞書登録してる。他にも「暢仁」を「まさと」とか(森下暢仁)。「貴規」を「ともき」とか(石原貴規)。「黎來」を「れいら」とか(藤井黎來)。カープファンならみんなやってるよね?

お〜い、黎來、元気にやってるか〜?
マツダスタジアムで待ってるゾ。

「藤井」で思い出したけど、「皓哉」も「こうや」で辞書登録したままになってる(藤井皓哉)。ホークスで元気にやってるんだろうな。よかったな。うん。よかった、よかった・・・。

センチメンタル・カープファン。

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