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♯71 6月24日(金) DeNA 0-7 広島

はじめに

<120点満点!超・ナイスゲーム!>

昨日、僕はこんなことを書いた。

「大瀬良完封勝利お願いします(笑)」

ジョークを交えながらエールを送らせてもらったわけだが、まさか現実になるとは・・・。ビックリした。嬉しさよりも驚きの方がまさるぐらいには、ビックリした。

大瀬良には申し訳ないが、正直、自分で書いていながらも、完封勝利してくれる期待感を、強く持っているわけではなかった。僕は話の流れで書いた軽率な行動を悔いた。でもまたやりそう。

昨日、僕はこんなことも書いた。

「大瀬良のテンポ良いピッチングで3時間以内に終わらせて欲しい(笑)」

9回106球、無四球完封勝利。
試合時間、2時間41分。

おいおい。いったい、どうなっているんだ・・・。

人間ってやつは、期待や願望が叶わないとイライラやストレスを感じる身勝手さも持ち合わせていながら、期待通り、願望通りになったらなったで「こんなに良いことが続くと後でバチが当たるんじゃないか?」みたいに心配になったりもする。

つくづく、面倒くさい生き物だ・・・。

人間が面倒くさいんじゃなくて僕が面倒くさい人間なだけかもしれないけど。

というわけで、振り返っていきましょう。


試合結果

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スタメン

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打者成績

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投手成績

Sports navi 野球速報 / 投手成績



注目選手

①:大瀬良 大地

<無四球完封勝利>

とにかく今日はコレに尽きる。

・2試合連続の延長戦
・前日は5時間弱のロングゲーム
・リリーフ陣が疲労困憊(栗林3連投でベンチ外)
・移動日ゲーム(広島→横浜)

諸々の理由から「出来るだけ大瀬良にイニングを稼いでもらってリリーフ投手を休ませたい」という状況の中で、期待通り、否、期待を大きく上回るピッチングを魅せてくれた。

これぞエースですよ!

前時代的な考え方だと自覚しているが、やはり、エースと呼ばれるピッチャーは、"先発完投型” であって欲しい。僕はどうしてもそう思ってしまう。

毎試合、完投、完投とは行かないだろうが、ここぞの場面、今日のような試合で、完投してくれるピッチャー。そんな投手がカープには居るんだ。噛みしめた。多幸感を。この気持ちのまま眠りにつきたい。良い夢見れそう。

おっと。

大瀬良の無四球完封勝利の喜びを、どう書いたら自分の気持ちを表現出来るのだろうかと苦心した結果、変な言葉になっているな。失礼。

床田の連敗ストッパーしかり、苦しい時に頼りになるピッチャーが居るということ。こんなに心強いものはないよ。それぐらい、今日の完封はデカかった。大きな価値があった。

こういう試合を見せられると、それはそれで「言うことなし!」の一言で完結してしまいたくなるな。難しいね、試合振り返り記事を書くというのは。

<ピンチの場面で森敬斗を3球三振>

今日の大瀬良のピッチングを見て僕が取り上げたいのはココ。

2回、2アウトから連打を浴びて、1,2塁のピンチを迎えた。
バッターは森敬斗。
昨日、プロ初ホームランの活躍でヒーローにも選ばれた期待の若手選手だ。

カープファンの僕から見ても伝わってくるスター性。
彼に繋がれて失点したらベイスターズの流れになるかもしれない。
そんな危険を察知して、より集中して、試合を注視していた。

結果は、思っていた以上にあっけなく、決まった。

3球三振、大瀬良の貫禄勝ちだ。
まさに見下ろすようなピッチングだった。

最後は、アウトローのカットボール。
バックドアのように、スッとゾーンに入ってミットにおさまるような軌道。
抜群のボールを投げられたことで、森敬斗は手が出ず、見逃し三振。

その前のボールも良かった。
インハイにズバッとストレートを投げ込んで意識付けさせた。
その後、対角線となるアウトローを攻めたのが、見事にハマった形。

スキの無い投球でピンチを抑えると、直後、菊池のツーランが飛び出した。

本人のコメントでもあったように、風で押し戻されたことで、ファウルにならずスタンドに入った。言ってしまえば「ラッキーホームラン」だった。

打たれた今永も唖然といったような表情でスタンドの方向を見つめていたのが印象的だった。

さらに次のイニングでは健人のホームランも飛び出した。
今日の大瀬良のピッチングからいっても、ダメ押しに近いホームラン。
これで完全に、カープのペースで試合が進んでいった。

<大量援護は自身のピッチングが引き寄せた>

先ほど述べた、森敬斗の3球三振。

序盤のピンチを「格の違い」を示すような投球で、手も足も出させなかった。そのおかげで試合の流れがカープに傾き、中押し点、ダメ押し点へと繋がって行った。僕はそう感じた。

あそこで繋がれていれば、全く違った試合展開になったかもしれない。
援護点を貰えれば、今永も息を吹き返したかもしれない。
一方的な試合展開にはならなかったかもしれないな、と思う。

それぐらい、あそこは大きな場面だった。
森敬斗を完璧に封じて、0で抑えることが出来た。
ターニングポイントとなって、カープ打線が更に活気づいた。

改めて、無四球完封勝利、おめでとう。
チームが苦しい中、一人で投げ抜いてくれて、ありがとう。
頼りにしているぜ、カープの心優しきエースさん(^^)

②:坂倉 将吾

<1ホーマー3打点を含む猛打賞>

「う~んっ、最高ですっ!」

やはり、この一言で全てを終わらせたくなってしまうが、もっと言葉を紡ぐ努力をしてみよう。

僕の場合、坂倉の調子のバロメーターは "打球速度" だと思っていて。

坂倉が調子良い時って、ヒットが出るのもそうなんだけど、捉えた打球、鋭い当たりが、メチャクチャ多いんだよね。ヒットでも凡打でも、関係なく。

たとえアウトになったとしても、鋭い当たりが野手の正面を突いてアウトになったりとかね。「打ち取られたけど内容は良かったからオッケー」みたいなパターンが凄く多い。

で、今日のスイングを見ていて、調子良さそうだな~って思ったんだよね。

僕が唸ったのは、2本目、ストレートをセンター方向に打ち返したヒット。

相手ピッチャーは入江。
150kmをコンスタントに超えてくる快速右腕だ。

そんな彼のスピードボール、それもアウトローにしっかりとコントロールされた球を、基本に忠実なセンター返しで、対応してみせた。

あれ、投げてるピッチャー、相当ショックだったんじゃないかな。
ベストピッチだったと思うんだよ。球の質も。制球も。
でも、そのボールを打たれてしまった。
坂倉の打撃技術が、それを上回って行った。

その直後、堂林のタイムリーが飛び出した。
「坂倉に打たれたのを引きずった」と僕が断定することは出来ない。だけど、打たれて悔しかったのは間違いないだろう。

裏を返せば、坂倉のヒットは、それぐらい、素晴らしい内容だった。
大きいのを狙ったスイングだと、おそらく対応は出来なかっただろう。
バットの芯で捉え、シャープに振り抜く。まさに彼らしいヒットだった。

そんな感じで絶賛していたら、次の打席、弾丸ライナーのホームランが飛び出した。なので、僕は一人で「どうだ、見たか!」とでも言いたげな、誇らしい気持ちになった。

野球あるある:この選手凄いと思った時に活躍すると野球通の気分に浸れる

坂倉のホームランは、そんなタイミングで飛び出した。

あのホームランも、巧打者の彼らしいバッティングだった。
低い弾道で、あっという間にスタンドに着弾した。
パチーンと叩くように打つ、ホームラン狙いのスイングではないからこそ、ライナー性の打球が良く飛ぶのだろう。

一般的な「美しい弾道」とは異なる上がり方をしたホームランだったが、カープファン、そして、坂倉の打球フェチ見習いでもある自分にとって、弾丸ライナーアーチは、とてもとても、美しい弾道だった。

「これからしばらくは、手が付けられなくなりそうだな」

そう予感させるバッティングを、今日は沢山、魅せてくれた。
頼りにしているぜ、カープ不動の5番バッター(^^)


気になったこと

①:強風

今日は終始、強風に見舞われる試合となった。

特に今永は、風に泣かされる場面が目立った。
カープとしては、ラッキーに働くことの方が多かった。

最たる例は、菊池の2ランホームラン。
本人が試合後の談話で「風のおかげ」と言っていたのが謙遜ではないと分かる程度には「風アシスト」が入っているように見えた。
あの風がなければ、おそらくファウルになっていたことだろう。

菊池の2ランは試合の流れを確実なモノとする上で貴重なホームランでもあったので、やっぱり「ツイていた」ってことになるのかな(笑)

あと、今永のピッチングに対して、解説の野村弘樹さんは「高めのゾーンに行くとフライが飛びやすくなるから低めを意識して投げた方が良い」と話されていた。

フライが上がると風の影響を受けやすくなる。
打ち取った当たりでも、ゆらゆらっと流されて、ヒットになったり、スタンドに入ったりする危険性も高まる。

ごもっともな指摘だと思うが、今永自身、それは百も承知だろう。
ましてや彼は、球界トップクラスの頭脳派ピッチャーでもある。

おそらく、ダメだと分かっていながらも、高めに抜けてしまう状態。
ボールを上手くコントロール出来ていなかったのではないかと思う。

実際、マウンド上で、感覚を確かめるように腕を振ったりする仕草をしきりに見せていた。自分のピッチングに納得がいかない。そんな感じだった。

本来、今永は正確なコントロールが武器のピッチャーでもある。
そういう意味では「風」という自然現象も味方につけて、大勝することが出来たと言っても過言ではないだろう。

そう、大勝。
大量得点を挙げて勝てたことも大きかったように思う。

一方的な展開になったことで、大瀬良がラクに投げられるようになっただけではなく、他の投手をブルペンで準備させる必要がなくなった。これが凄く大きかった。

たとえ登板しなかったとしても、肩を作れば、完全には休まらない。
たとえ肩を作らなかったとしても、試合展開を睨みながら、自分の出番がいつなのか考えるだけでも、精神的な疲れが溜まったりするはず。

そういう準備を一切しなくて良いと言い切れるような試合展開になった。

無論、大瀬良とカープ野手陣の頑張りが大前提ではあるが、風の後押しがあったことで、ワンサイドゲームの展開にすることが出来た。これもまた一理あるだろうと、僕は思う。

そういうわけで、僕としては「幸運を運ぶ風」に感謝したい。
ありがとう、風。

ちなみに、僕の彼女は藤井風のことがラジオを聴く程度には好きらしい。

②:3試合連続チーム2桁安打

サッと拝見する限りでは、試合後のネット記事にUPされていなかった(?)と思うのだが、僕は気付いたぞ。

・6月22日(水)14安打2ホーマー5得点
・6月23日(木)10安打1ホーマー3得点
・6月24日(金)13安打3ホーマー7得点

書き出してみたら、3試合ともホームラン有りのオマケ付き(^^)

確実に「打線は上向き」と言い切って良いだろう。

今日は坂倉をピックアップさせてもらったが、他に目立った活躍をしている選手といえば、崇司も、素晴らしい働きを魅せている。

彼のバッティングはとにかくしぶとい。
粘って粘って、上手くバットに当てて、ヒットゾーンに運ぶ。
そんな光景を今シーズンだけでも沢山見せてもらっている。

彼のディフェンスはとにかく堅実。
外野と内野をたらい回しにされるような起用法でありながらも「複数ポジションを|平均以上の守備で」キッチリとカバーしてくれている。

まさに ”いぶし銀” という表現がピッタリと当てはまる選手。

一つ一つのプレーに派手さはないかもしれない。
だけど、代えがきかない、唯一無二の存在。
居なくなった時にありがたみが分かるタイプだろう。
そういうタイプの恋人って別れた時に辛いよね。

彼らの活躍もあって、6月24日(金)現在、チーム打率(.254)はセリーグトップに返り咲くことが出来た。

※2位:ヤクルト(.252)

交流戦明けという節目でもあるので、ココは景気良く「第2幕・つなぎのカープ」といこうじゃないか。

願わくば、チーム打率トップを維持したまま、リーグ戦を終えたいぞ。
ホームラン数はどうだろうか。最下位の方が、逆に面白いかも(笑)

そんな軽口も叩けるぐらいには、応援していて楽しいチーム状況。
当たり前だけど、塁上がにぎわうのって、楽しいね(笑)


おわりに

<快勝を明日、明後日に繋げよう!>

エースの大瀬良が快投乱麻のピッチングで価値ある完封勝利をしてくれた。
また、それに呼応するように、バッター陣も効果的に点を加えてくれた。

今日の勝利は「年に数試合あれば良い」と言っていいレベルの快勝だった。ケチの付けようがない試合。120点。ミラクルはなまる。

むしろ、ひねくれものの野球ファンにとっては「ツッコミどころがなさ過ぎてつまらん!」と言いたくなるような試合だったかもしれない。

そういう僕も振り返りに「自分の色」みたいなものが出しづらかったので、どう書こうか頭を悩ませながら書いていたりもするのだが。

冗談交じりにボヤキを入れてみたが、そりゃあもちろん、気持ちよく勝てるなら、気持ちよく勝つのがイチバン。

明日の森下、明後日の九里には、大瀬良がつくってくれた「良い流れ」に乗っていくような、スカッとしたピッチングを魅せてもらいたい。

それでは、今日はこんな感じで(^^)


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